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キリンホールディングスの面接対策

10分で読める企業研究。有価証券報告書と公的データから、キリンホールディングスの面接の前に押さえておきたいことを1ページにまとめました。

1. キリンホールディングスはどんな会社か

キリンホールディングスは、「⁠キリンビール」で知られる酒類を中心に、飲料(⁠キリンビバレッジ)、医薬(⁠協和キリン)、健康食品・化粧品(⁠ファンケルなど)を手がける会社です。ビール会社から「⁠健康」を軸にした会社へと変わろうとしています。

いまの状況:長期ビジョン「⁠KV2027」のもとでヘルスサイエンス事業の立ち上げと育成を進めてきた会社は、2035年を見据えた新しい長期ビジョンを策定しました。

転機:2007〜2008年 持株会社のキリンホールディングスに移り、協和醱酵工業と医薬事業を統合して協和発酵キリン(⁠今の協和キリン)が生まれます/2019〜2024年 ファンケルに資本参加し、オーストラリアのBlackmoresを買収するなど、ヘルスサイエンスの事業を立ち上げ、育ててきました。

2. 面接で使える数字

項目数字比べると
売上高2.43兆円食品・飲料製造業の上場116社中4位。
売上に対する税引前利益の割合9.8%業界中央値4.7%より5.1ポイント高い。
売上の4年の伸び1.34倍業界中央値は1.22倍。
従業員数(⁠単体)1,124人4年で0.97倍。
30歳換算年収約776万円業界中央値は約515万円。

売上・利益は有価証券報告書、年収・残業は公的データ(⁠詳しくはキリンホールディングスの企業ページ)。

3. 押さえておきたいこと

  • 1990年に腎性貧血の治療薬を発売して医薬に進出し、2008年に協和醱酵工業と統合して協和発酵キリン(⁠今の協和キリン、東証プライム上場)が生まれました。ビール会社が上場製薬会社を傘下に持つ構造です。
  • 2019年にファンケルに資本参加し、2023年にオーストラリアのBlackmoresを買収して、ヘルスサイエンス事業(⁠社員約5,600人)を立ち上げました。アメリカではコカ・コーラのボトラー(⁠Coca-Cola Beverages Northeast)も持っています。
  • 会社は、若年層のアルコール離れと酒類への規制リスクを経営環境の変化として挙げています。税引前利益率は約9.8%で、食品・飲料業界の中央値(⁠約4.7%)の2倍です。

4. 聞かれる質問の材料

一言でいうと

キリンホールディングスは、上場116社の中で売上4位の大手。稼ぎ方は「⁠自社で作って売るメーカー型」。

同業との違い(⁠規模の近い3社と比べて)

キリンホールディングスアサヒグループホールディサントリーホールディングサントリー食品インターナ
売上高2.43兆円2.89兆円3.43兆円1.72兆円
利益率9.8%6.2%5.9%8.6%
4年の売上の伸び1.34倍1.29倍1.34倍1.35倍
30歳換算年収776万円965万円—940万円
月の残業未公表未公表未公表未公表

比べた4社の中で利益率が最も高い。

求める人物像

人財をイノベーションによる価値創造、競争優位の源泉と位置付け、人財に投資していくことで、「⁠人財が育ち、人財で勝つ会社」を目指します。人財戦略は、足元の経営戦略の実行性を高めていくことと同時に、人財のケイパビリティは将来にわたる企業価値を高める重要な要素となり、経営戦略の可能性を広げます。出典:有価証券報告書「⁠人材の育成に関する方針」

有価証券報告書でくり返し使われている言葉:成長・創造・安全・イノベーション・多様性

会社自身が挙げているリスク

戦略と、平時から、各事業領域、各事業領域共通。

出典:有価証券報告書「⁠事業等のリスク」の見出し

どの事業に人がいるか

  • 酒類:8,800人(⁠32%)
  • 飲料:7,849人(⁠29%)
  • 医薬:5,161人(⁠19%)
  • ヘルスサイエンス:5,643人(⁠21%)
出典:有価証券報告書「⁠従業員の状況」(⁠連結)

よく聞かれる質問と答えの材料

なぜ同業他社ではなく当社か
規模の近い同業3社と並べると、比べた4社の中で利益率が最も高い。
入社後にやりたいこと
事業の柱は酒類事業・飲料事業・医薬事業・ヘルスサイエンス事業。
当社の課題は
会社自身は「⁠戦略と」「⁠平時から」「⁠各事業領域」をリスクに挙げている。

5. 逆質問の例

  • 「⁠KV2027」を進めるうえで、配属予定の部署ではどんな取り組みが始まっていますか。
  • 2026年8月の子会社の取得について、現場の仕事にはどんな影響がありましたか。
  • 配属予定の部署の、繁忙期と通常期の残業時間はどれくらいですか。
  • 有価証券報告書で「⁠戦略と」をリスクに挙げていますが、配属予定の部署ではどう備えていますか。

同業他社との違い