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キリンホールディングスと日本たばこ産業の違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。飲料・たばこの会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収はキリンホールディングスが約776万円、日本たばこ産業が約790万円。ほぼ同じ水準。
  • 売上高はキリンホールディングスが2.43兆円、日本たばこ産業が3.47兆円で、日本たばこ産業が約1.4倍の規模。
  • 売上に対する利益の割合はキリンホールディングスが9.8%、日本たばこ産業が21.3%で、日本たばこ産業のほうが稼ぐ力が強い。

数字で比べる

キリンホールディングス日本たばこ産業
働きやすさの点数71.2点(⁠S-)76.8点(⁠S)
平均年収999万円(⁠41.6歳)1,004万円(⁠41歳)
30歳換算年収約776万円約790万円
月の平均残業未公表4.9時間
有給取得率未公表未公表
平均勤続年数13.6年13.4年
売上高2.43兆円3.47兆円
売上に対する利益の割合9.8%(⁠税引前利益)21.3%(⁠税引前利益)
売上の4年の伸び1.34倍1.49倍
従業員数(⁠単体)1,124人5,303人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上の4年の伸びはキリンホールディングスが1.34倍、日本たばこ産業が1.49倍で、勢いは日本たばこ産業が上。
  • 当サイトの働きやすさの点数はキリンホールディングスが71.2点、日本たばこ産業が76.8点で、日本たばこ産業が上回る。

何で稼いでいるかの違い

キリンホールディングス

キリンホールディングスは、「⁠キリンビール」で知られる酒類を中心に、飲料(⁠キリンビバレッジ)、医薬(⁠協和キリン)、健康食品・化粧品(⁠ファンケルなど)を手がける会社です。ビール会社から「⁠健康」を軸にした会社へと変わろうとしています。

売上高は約2.4兆円で、食品・飲料製造業で国内4位です。事業は、酒類(⁠国内のビールやオーストラリア・北米のビール)、飲料(⁠国内の清涼飲料、アメリカのコカ・コーラボトラー)、医薬(⁠協和キリン)、ヘルスサイエンス(⁠ファンケル、オーストラリアのBlackmores)の4つです。

日本たばこ産業

JT(⁠日本たばこ産業)は、もとは国のたばこ専売公社だった会社です。今では「⁠メビウス」などのたばこを130以上の国と地域で売る、世界3位以内のたばこメーカーで、利益の大半を海外で稼いでいます。

売上高は約3.5兆円で、食品・飲料製造業で国内1位です。お金の中心はたばこで、社員約5.3万人のうち約4.8万人がたばこ事業にいます。もう一つの柱は、冷凍うどんなどのテーブルマークが担う加工食品事業です。

歴史の違い

キリンホールディングス

  1. 1907年麒麟麦酒が設立されます。
  2. 1970〜1980年代小岩井乳業などを設立する「⁠多角化」を進め、1990年には腎性貧血の治療薬を発売して医薬の事業に進出します。
  3. 1998〜2009年オーストラリアのライオン・ネイサン、フィリピンのサンミゲルなど、海外の酒類会社に投資します。
  4. 2007〜2008年持株会社のキリンホールディングスに移り、協和醱酵工業と医薬事業を統合して協和発酵キリン(⁠今の協和キリン)が生まれます。

日本たばこ産業

  1. 1949年国のたばこ専売制度を担う「⁠日本専売公社」が発足します。
  2. 1985年たばこの輸入自由化にあわせて専売制度が廃止され、公社を株式会社にしたJTが生まれます。
  3. 1999年米RJRナビスコから米国外のたばこ事業を買収し、世界企業への第一歩を踏み出します。
  4. 2007年英国のギャラハーを買収し、海外事業をさらに大きくします。

いま何に賭けているか

キリンホールディングス

長期ビジョン「⁠KV2027」のもとでヘルスサイエンス事業の立ち上げと育成を進めてきた会社は、2035年を見据えた新しい長期ビジョンを策定しました。酒類、ヘルスサイエンス・飲料、医薬の3つの事業で、「⁠心と身体の健康の未来」を創造するとしています。

日本たばこ産業

たばこ事業を利益成長の「⁠中核かつ牽引役」と位置づけ、そこへの投資を最優先にしています。グループの存在意義として「⁠心の豊かさを、もっと。」を掲げ、加熱式たばこなど新しい製品で次の成長をつくろうとしています。

どちらを選ぶかの目安

  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きい日本たばこ産業。
  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高い日本たばこ産業のほうが景気の波に強い。

よくある質問

キリンホールディングスと日本たばこ産業はどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収はキリンホールディングスが約776万円、日本たばこ産業が約790万円。ほぼ同じ水準。
キリンホールディングスと日本たばこ産業はどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数はキリンホールディングスが71.2点、日本たばこ産業が76.8点で、日本たばこ産業が上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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