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出光興産と石油資源開発の違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。石油・資源開発の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は出光興産が約766万円、石油資源開発が約857万円。石油資源開発のほうが約91万円高い。
  • 月の平均残業は出光興産が21.5時間、石油資源開発が16.5時間。石油資源開発のほうが月5時間少ない。
  • 売上高は出光興産が8.11兆円、石油資源開発が3,403億円で、出光興産が約23.8倍の規模。

数字で比べる

出光興産石油資源開発
働きやすさの点数74.3点(⁠S)75.7点(⁠S)
平均年収995万円(⁠42歳)1,061万円(⁠39.8歳)
30歳換算年収約766万円約857万円
月の平均残業21.5時間16.5時間
有給取得率未公表未公表
平均勤続年数16.9年14.2年
売上高8.11兆円3,403億円
売上に対する利益の割合2.8%(⁠経常利益)18.1%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.21倍1.37倍
従業員数(⁠単体)5,120人993人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上に対する利益の割合は出光興産が2.8%、石油資源開発が18.1%で、石油資源開発のほうが稼ぐ力が強い。
  • 売上の4年の伸びは出光興産が1.21倍、石油資源開発が1.37倍で、勢いは石油資源開発が上。
  • 当サイトの働きやすさの点数は出光興産が74.3点、石油資源開発が75.7点で、ほぼ同じ。

何で稼いでいるかの違い

出光興産

出光興産は、ガソリンなどの石油製品を中心に、化学品、有機ELの材料、電力・再生可能エネルギーまで手がけるエネルギー会社です。1911年に出光佐三が門司で始めた石油販売が原点で、2019年に昭和シェル石油と経営統合しました。

売上高は約8.1兆円で、石油・石炭製品の業界で国内2位です。お金の中心は燃料油で、原油を製油所で精製し、全国のサービスステーションや企業に販売しています。社員約1.4万人のうち約7,400人が燃料油事業にいます。

石油資源開発

石油資源開発(⁠JAPEX)は、地下から石油や天然ガスを探して掘り出す会社です。もとは国の出資でつくられた会社で、新潟・秋田・北海道のガス田を開発してきました。今は、掘ったガスや輸入したLNG(⁠液化天然ガス)をパイプラインで届けたり、発電したりもしています。

売上高は約3,400億円で、鉱業で国内1位です。お金の入り口は二つです。一つは「⁠E&P事業」(⁠探鉱・開発・生産)で、国内や海外(⁠北米、欧州、中東など)で石油・ガスを掘って売ります。もう一つは「⁠インフラ・ユーティリティ事業」で、全長800km超の自社ガスパイプラインを通じて、沿線の地域にガスを売ったり、電力を販売したりします。

歴史の違い

出光興産

  1. 1911年出光佐三が福岡県門司で「⁠出光商会」を開き、石油の販売を始めます。
  2. 1945年終戦で海外の財産をすべて失いますが、引き揚げてきた社員全員を受け入れます。
  3. 1953年石油の国有化をめぐって国際紛争の中にあったイランから、石油の輸入を断行します。
  4. 1957〜1975年徳山、千葉、北海道、愛知などに製油所を次々に建て、石油化学の事業も始めます。

石油資源開発

  1. 1955年国の出資で、特殊会社「⁠石油資源開発」が設立されます。
  2. 1958〜1968年新潟・秋田で油田やガス田を次々に発見します。
  3. 1970年国の石油開発公団から分かれ、民間会社として再出発します。
  4. 1996年新潟と仙台を結ぶ約251kmのガスパイプラインが完成し、ガスを広い地域に届ける事業が本格化します。

いま何に賭けているか

出光興産

2026〜2030年度の中期経営計画で、2030年ビジョン「⁠責任ある変革者」を掲げています。エネルギーの安定供給を続けながら、ブルーアンモニアやSAF(⁠持続可能な航空燃料)、電気自動車向けのリチウム固体電解質、使用済みプラスチックの油化など、脱炭素と資源循環の事業を育てています。

石油資源開発

2026年4月に「⁠JAPEX経営計画2026-2035」を公表しました。エネルギーの安定供給の重要性が見直され、AIの普及で電力需要が増える見通しの中で、石油・天然ガスの事業をさらに強くし、あわせてCO2を回収して地中に埋めるCCSなどの脱炭素事業も育てるとしています。

どちらを選ぶかの目安

  • 年収・残業の両方で石油資源開発が上回っている。
  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きい石油資源開発。
  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高い石油資源開発のほうが景気の波に強い。

よくある質問

出光興産と石油資源開発はどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は出光興産が約766万円、石油資源開発が約857万円。石油資源開発のほうが約91万円高い。
出光興産と石油資源開発はどちらが残業が少ない?
月の平均残業は出光興産が21.5時間、石油資源開発が16.5時間。石油資源開発のほうが月5時間少ない。
出光興産と石油資源開発はどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は出光興産が74.3点、石油資源開発が75.7点で、ほぼ同じ。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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