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日本ゼオンとリンテックの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。化学メーカーの会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は日本ゼオンが約630万円、リンテックが約548万円。日本ゼオンのほうが約82万円高い。
  • 月の平均残業は日本ゼオンが17.4時間、リンテックが7.9時間。リンテックのほうが月9.5時間少ない。
  • 売上高は日本ゼオンが4,120億円、リンテックが3,194億円で、規模は近い。

数字で比べる

日本ゼオンリンテック
働きやすさの点数61.2点(⁠A-)67.2点(⁠A+)
平均年収776万円(⁠39.6歳)724万円(⁠42.8歳)
30歳換算年収約630万円約548万円
月の平均残業17.4時間7.9時間
有給取得率未公表76%
平均勤続年数13年18.6年
売上高4,120億円3,194億円
売上に対する利益の割合9.7%(⁠経常利益)8.0%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.14倍1.24倍
従業員数(⁠単体)2,503人2,549人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上に対する利益の割合は日本ゼオンが9.7%、リンテックが8.0%で、差は小さい。
  • 売上の4年の伸びは日本ゼオンが1.14倍、リンテックが1.24倍で、勢いはリンテックが上。
  • 当サイトの働きやすさの点数は日本ゼオンが61.2点、リンテックが67.2点で、リンテックが上回る。

何で稼いでいるかの違い

日本ゼオン

日本ゼオンは、合成ゴム・合成ラテックスなどのエラストマー素材と、光学フィルム、電池材料、シクロオレフィンポリマー、電子材料などの高機能材料をつくる化学メーカーです。1950年に合成樹脂の製造販売を目的に設立されました。社名は「⁠大地(⁠ゼオ)」と「⁠永遠(⁠エオン)」に由来します。

売上高は約4,120億円です。事業は、エラストマー素材(⁠合成ゴム、合成ラテックス、化成品)、高機能材料(⁠化学品、電子材料、電池材料、トナー、高機能樹脂・部材、医療器材など)、その他です。

リンテック

リンテックは、シール・ラベル用の粘着製品、ウインドーフィルム、半導体関連の粘着テープや装置、特殊紙などをつくる会社です。1934年に不二紙工として設立され、包装用ガムテープの製造販売から始まりました。

売上高は約3,194億円です。事業は、印刷材・産業工材関連(⁠シール・ラベル用粘着製品、自動車用粘着製品、ウインドーフィルム、屋外看板用フィルムなど)、電子・光学関連(⁠半導体関連粘着テープ・装置、積層セラミックコンデンサ関連テープ、光学ディスプレイ関連粘着製品)、洋紙・加工材関連の3つです。

歴史の違い

日本ゼオン

  1. 1950〜1952年日本ゼオンを設立し、塩化ビニル樹脂の生産を始めます。
  2. 1959〜1965年川崎工場で合成ゴムの生産を始め、自社技術のGPB法でブタジエンと合成ゴムの生産を始めます。
  3. 1990年シクロオレフィンポリマーのプラントが生産を始めます。
  4. 2000年塩ビ事業から撤退します。

リンテック

  1. 1934年不二紙工を設立し、包装用ガムテープの製造販売を始めます。
  2. 1962〜1964年段ボール箱の自動包装機の製作を始め、その部門を別会社にします。
  3. 1984〜1987年社名をFSKに変え、米国に設立した子会社を通じて工業用粘着フィルムメーカーのMADICOを買収します。
  4. 1990年四国製紙、創研化工と合併し、社名をリンテックに変えます。

いま何に賭けているか

日本ゼオン

企業理念は「⁠大地の永遠と人類の繁栄に貢献する」です。中期経営計画『⁠STAGE30』(⁠2021〜2030年度)で、2030年のビジョン「⁠社会の期待と社員の意欲に応える会社」を目指し、ROIC8%、従業員エンゲージメント75%などを目標にしています。2025年度は、大型テレビ向け光学フィルムと電池材料の販売が好調でした。

リンテック

社名の「⁠リンテック」は“リンケージ(⁠結合)”と“テクノロジー”を表し、社是は「⁠至誠と創造」です。粘着応用技術、表面改質技術、システム化技術、特殊紙・剥離材製造技術の4つを固有技術としています。長期ビジョン「⁠LINTEC SUSTAINABILITY VISION 2030」を進めており、2026年3月期は半導体・電子部品関連製品が好調で、売上高、営業利益、当期純利益が過去最高になりました。

どちらを選ぶかの目安

  • 年収を取るなら日本ゼオン、時間のゆとりを取るならリンテック。

よくある質問

日本ゼオンとリンテックはどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は日本ゼオンが約630万円、リンテックが約548万円。日本ゼオンのほうが約82万円高い。
日本ゼオンとリンテックはどちらが残業が少ない?
月の平均残業は日本ゼオンが17.4時間、リンテックが7.9時間。リンテックのほうが月9.5時間少ない。
日本ゼオンとリンテックはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は日本ゼオンが61.2点、リンテックが67.2点で、リンテックが上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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