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三菱ケミカルグループと日本ペイントホールディングスの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。化学・素材の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は三菱ケミカルグループが約766万円、日本ペイントホールディングスが約794万円。ほぼ同じ水準。
  • 売上高は三菱ケミカルグループが3.70兆円、日本ペイントホールディングスが1.77兆円で、三菱ケミカルグループが約2.1倍の規模。
  • 売上に対する利益の割合は三菱ケミカルグループが0.0%、日本ペイントホールディングスが14.1%で、日本ペイントホールディングスのほうが稼ぐ力が強い。

数字で比べる

三菱ケミカルグループ日本ペイントホールディングス
働きやすさの点数74点(S)72.2点(⁠S-)
平均年収1,189万円(⁠50.2歳)1,044万円(⁠42.6歳)
30歳換算年収約766万円約794万円
月の平均残業20.8時間未公表
有給取得率80.9%未公表
平均勤続年数19.9年11.3年
売上高3.70兆円1.77兆円
売上に対する利益の割合0.0%(⁠税引前利益)14.1%(⁠税引前利益)
売上の4年の伸び0.93倍1.78倍
従業員数(⁠単体)27人49人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上の4年の伸びは三菱ケミカルグループが0.93倍、日本ペイントホールディングスが1.78倍で、勢いは日本ペイントホールディングスが上。
  • 当サイトの働きやすさの点数は三菱ケミカルグループが74点、日本ペイントホールディングスが72.2点で、ほぼ同じ。

何で稼いでいるかの違い

三菱ケミカルグループ

三菱ケミカルグループは、国内トップクラスの総合化学メーカーのグループです。三菱化学、三菱樹脂、三菱レイヨンが一つになった三菱ケミカルと、産業ガスの日本酸素(⁠旧・大陽日酸)などを傘下に持っています。いまは事業の大きな組み替えのまっただ中にいます。

売上高は約3.7兆円で、化学工業で国内2位です。事業は、スペシャリティマテリアルズ(⁠高機能な素材)、MMA&デリバティブズ(⁠アクリル樹脂の原料)、ベーシックマテリアルズ&ポリマーズ(⁠石油化学の基礎素材)、産業ガスの4つです。

日本ペイントホールディングス

日本ペイントホールディングスは、自動車用・建築用(⁠汎用)・工業用などの塗料をつくる、日本の塗料・顔料製造業の始祖といわれる会社の持株会社です。シンガポールのWuthelamグループと組んでアジアで大きく成長し、DuluxGroup、欧州・米国の塗料関連会社も傘下に入れて世界で事業を展開しています。

売上高は約1.77兆円です。事業は地域・会社ごとに、日本、NIPSEA(⁠アジア)、DuluxGroup、AOC(⁠米国・欧州を中心とするスペシャリティ・フォーミュレーター)、米州に分かれています。

歴史の違い

三菱ケミカルグループ

  1. 2005年三菱化学と三菱ウェルファーマが共同で持株会社(⁠三菱ケミカルホールディングス)を設立します。
  2. 2007〜2010年三菱樹脂、三菱レイヨンを完全子会社にし、三菱ウェルファーマと田辺製薬の合併で田辺三菱製薬が生まれます。
  3. 2014年産業ガスの大陽日酸を連結子会社にします。
  4. 2017年三菱化学、三菱樹脂、三菱レイヨンの3社が合併し、三菱ケミカルが発足します。

日本ペイントホールディングス

  1. 1881〜1898年東京・三田の光明合資会社の事業を引き継ぎ、1898年に日本ペイント製造が設立されます。
  2. 1962年シンガポールでWuthelam社と合弁事業を始め、その後タイ、マレーシア、中国などアジア各国に進出します。
  3. 2014年持株会社体制に移って日本ペイントホールディングスになり、Wuthelamグループとのアジアの合弁会社の過半数の持分を取得します。
  4. 2021年Wuthelamグループとのアジア合弁事業を100%化し、インドネシア事業も買収します。

いま何に賭けているか

三菱ケミカルグループ

2024年11月に発表した経営方針「⁠KAITEKI Vision 35」と「⁠中期経営計画2029」のもとで、事業を「⁠成長ドライバー」「⁠次世代」「⁠収益基盤」「⁠構造改革」に分類し、稼げる事業に資源を集中しています。2035年に「⁠素材の力で顧客を感動させる『⁠グリーン・スペシャリティ企業』」になることを目指しています。

日本ペイントホールディングス

顧客、取引先、従業員、社会への責務を果たした上で残る株主価値の最大化(⁠MSV)を「⁠経営上の唯一のミッション」にしています。オーガニックとM&Aの両方で1株当たり利益(⁠EPS)を安定的に積み上げる「⁠アセット・アセンブラー」モデルを経営モデルにしています。

どちらを選ぶかの目安

  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きい日本ペイントホールディングス。
  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高い日本ペイントホールディングスのほうが景気の波に強い。

よくある質問

三菱ケミカルグループと日本ペイントホールディングスはどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は三菱ケミカルグループが約766万円、日本ペイントホールディングスが約794万円。ほぼ同じ水準。
三菱ケミカルグループと日本ペイントホールディングスはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は三菱ケミカルグループが74点、日本ペイントホールディングスが72.2点で、ほぼ同じ。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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