トップ › 会社比較 › 化学・素材 › 三菱ケミカルグループと東レ

三菱ケミカルグループと東レの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。化学・素材の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は三菱ケミカルグループが約766万円、東レが約662万円。三菱ケミカルグループのほうが約104万円高い。
  • 月の平均残業は三菱ケミカルグループが20.8時間、東レが5時間。東レのほうが月15.8時間少ない。
  • 売上高は三菱ケミカルグループが3.70兆円、東レが2.59兆円で、三菱ケミカルグループが約1.4倍の規模。

数字で比べる

三菱ケミカルグループ東レ
働きやすさの点数74点(S)79.7点(⁠S)
平均年収1,189万円(⁠50.2歳)838万円(⁠40.8歳)
30歳換算年収約766万円約662万円
月の平均残業20.8時間5時間
有給取得率80.9%未公表
平均勤続年数19.9年24.5年
売上高3.70兆円2.59兆円
売上に対する利益の割合0.0%(⁠税引前利益)4.2%(⁠税引前利益)
売上の4年の伸び0.93倍1.16倍
従業員数(⁠単体)27人7,027人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上に対する利益の割合は三菱ケミカルグループが0.0%、東レが4.2%で、東レのほうが稼ぐ力が強い。
  • 売上の4年の伸びは三菱ケミカルグループが0.93倍、東レが1.16倍で、勢いは東レが上。
  • 当サイトの働きやすさの点数は三菱ケミカルグループが74点、東レが79.7点で、東レが上回る。

何で稼いでいるかの違い

三菱ケミカルグループ

三菱ケミカルグループは、国内トップクラスの総合化学メーカーのグループです。三菱化学、三菱樹脂、三菱レイヨンが一つになった三菱ケミカルと、産業ガスの日本酸素(⁠旧・大陽日酸)などを傘下に持っています。いまは事業の大きな組み替えのまっただ中にいます。

売上高は約3.7兆円で、化学工業で国内2位です。事業は、スペシャリティマテリアルズ(⁠高機能な素材)、MMA&デリバティブズ(⁠アクリル樹脂の原料)、ベーシックマテリアルズ&ポリマーズ(⁠石油化学の基礎素材)、産業ガスの4つです。

東レ

東レは、繊維から始まり、今ではフィルム、樹脂、炭素繊維、水処理の膜まで手がける「⁠素材の会社」です。とくに炭素繊維(⁠トレカ)は、航空機やスポーツ用品に使われる世界的な製品です。

売上高は約2.6兆円で、繊維業界で国内1位です。事業は、繊維、機能化成品(⁠樹脂やフィルムなど)、炭素繊維複合材料、環境・エンジニアリング(⁠水処理膜など)、ライフサイエンス(⁠医薬品・医療機器)の5つです。

歴史の違い

三菱ケミカルグループ

  1. 2005年三菱化学と三菱ウェルファーマが共同で持株会社(⁠三菱ケミカルホールディングス)を設立します。
  2. 2007〜2010年三菱樹脂、三菱レイヨンを完全子会社にし、三菱ウェルファーマと田辺製薬の合併で田辺三菱製薬が生まれます。
  3. 2014年産業ガスの大陽日酸を連結子会社にします。
  4. 2017年三菱化学、三菱樹脂、三菱レイヨンの3社が合併し、三菱ケミカルが発足します。

東レ

  1. 1926年三井物産の出資で東洋レーヨンとして設立され、翌年からレーヨン(⁠人工の絹)の生産を始めます。
  2. 1950年代アメリカのデュポンからナイロンの技術を、イギリスのICIからポリエステルの技術を導入し、合成繊維の大手になります。
  3. 1970年社名を東レに変更します。
  4. 1980年代水をきれいにするRO膜(⁠逆浸透膜)の生産を始め、繊維以外の事業を広げていきます。

いま何に賭けているか

三菱ケミカルグループ

2024年11月に発表した経営方針「⁠KAITEKI Vision 35」と「⁠中期経営計画2029」のもとで、事業を「⁠成長ドライバー」「⁠次世代」「⁠収益基盤」「⁠構造改革」に分類し、稼げる事業に資源を集中しています。2035年に「⁠素材の力で顧客を感動させる『⁠グリーン・スペシャリティ企業』」になることを目指しています。

東レ

長期経営方針「⁠TORAY Challenges 2035」で、既存事業の競争力を高めつつ次世代の市場で飛躍すること、そして付加価値の高い事業やビジネスモデルへ転換することを掲げています。気候変動や水不足など地球規模の課題を、先端素材で解決することを使命としています。

どちらを選ぶかの目安

  • 年収を取るなら三菱ケミカルグループ、時間のゆとりを取るなら東レ。
  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きい東レ。
  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高い東レのほうが景気の波に強い。

よくある質問

三菱ケミカルグループと東レはどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は三菱ケミカルグループが約766万円、東レが約662万円。三菱ケミカルグループのほうが約104万円高い。
三菱ケミカルグループと東レはどちらが残業が少ない?
月の平均残業は三菱ケミカルグループが20.8時間、東レが5時間。東レのほうが月15.8時間少ない。
三菱ケミカルグループと東レはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は三菱ケミカルグループが74点、東レが79.7点で、東レが上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

もっと詳しく