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大林組と五洋建設の違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。ゼネコンの会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は大林組が約954万円、五洋建設が約732万円。大林組のほうが約222万円高い。
  • 月の平均残業は大林組が32.1時間、五洋建設が15.7時間。五洋建設のほうが月16.4時間少ない。
  • 売上高は大林組が2.59兆円、五洋建設が7,943億円で、大林組が約3.3倍の規模。

数字で比べる

大林組五洋建設
働きやすさの点数74.7点(⁠S)63.5点(⁠A-)
平均年収1,239万円(⁠42歳)936万円(⁠41.3歳)
30歳換算年収約954万円約732万円
月の平均残業32.1時間15.7時間
有給取得率64.8%未公表
平均勤続年数15.6年13.2年
売上高2.59兆円7,943億円
売上に対する利益の割合7.9%(⁠経常利益)6.7%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.34倍1.73倍
従業員数(⁠単体)9,472人3,439人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上に対する利益の割合は大林組が7.9%、五洋建設が6.7%で、差は小さい。
  • 売上の4年の伸びは大林組が1.34倍、五洋建設が1.73倍で、勢いは五洋建設が上。
  • 当サイトの働きやすさの点数は大林組が74.7点、五洋建設が63.5点で、大林組が上回る。

何で稼いでいるかの違い

大林組

大林組は、大阪で生まれた大手ゼネコン(⁠総合建設会社)です。ビルや土木構造物の建設に加え、不動産事業、PFI(⁠公共施設の民間運営)、再生可能エネルギー事業も手がけています。北米や東南アジアでの建設事業も大きな柱です。

売上高は約2.6兆円で、建設業で国内4位です。事業は、国内建築、海外建築、国内土木、海外土木、不動産に分かれています。社員約1.8万人のうち、国内建築が約8,400人と最も多く、海外建築(⁠約3,700人)、国内土木(⁠約3,500人)が続きます。

五洋建設

五洋建設は、国内土木を中心に、建築や海外工事も手がける総合建設会社です。1896年に水野甚次郎が広島県呉市で始めた水野組が起源で、1967年に今の社名になりました。

売上高は約7,943億円です。事業は、国内土木、国内建築、海外建設、その他(⁠不動産開発、造船など)です。子会社が大型自航式浚渫船の賃貸・運航管理を行い、警固屋船渠が造船を行っています。

歴史の違い

大林組

  1. 1892年大林芳五郎が大阪で土木建築の請負を始めます。
  2. 1906〜1925年東京、小倉、横浜、名古屋に支店をつくり、全国に営業網を広げます。
  3. 1965年東京都清瀬市に技術研究所を開設します。
  4. 1970〜2000年代インドネシア、タイ、台湾、シンガポール、アメリカ、ベトナムに現地法人をつくり、海外事業を広げます。

五洋建設

  1. 1896年水野甚次郎が広島県呉市で水野組を始めます。
  2. 1945〜1954年本店を広島市に移し、株式会社水野組になります。
  3. 1967年社名を五洋建設(⁠英文名 PENTA-OCEAN CONSTRUCTION)に変えます。
  4. 2001年五栄土木と洋伸建設を子会社にします。

いま何に賭けているか

大林組

「⁠中期経営計画2022」とその追補で、「⁠建設事業の基盤の強化と深化」「⁠技術とビジネスのイノベーション」「⁠持続的成長のための事業ポートフォリオの拡充」の3つに取り組んでいます。一方で、リニア中央新幹線のトンネル工事で起きた労働災害について、社員が労働基準監督署に事実と異なる説明をしたとして、2026年3月に会社と社員が罰金の略式命令を受けています。

五洋建設

ビジョンは「⁠サステナビリティ経営を実践し、建設の未来を切り拓く 真のグローバル・ゼネラルコントラクター」です。中期経営計画(⁠2026〜2028年度)の最終年度に、売上高8,800億円、当期純利益380億円、ROE10%以上(⁠概ね16%超の見通し)、総還元性向60%以上を目標にしています。当期のROEは16.7%でした。

どちらを選ぶかの目安

  • 年収を取るなら大林組、時間のゆとりを取るなら五洋建設。
  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きい五洋建設。

よくある質問

大林組と五洋建設はどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は大林組が約954万円、五洋建設が約732万円。大林組のほうが約222万円高い。
大林組と五洋建設はどちらが残業が少ない?
月の平均残業は大林組が32.1時間、五洋建設が15.7時間。五洋建設のほうが月16.4時間少ない。
大林組と五洋建設はどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は大林組が74.7点、五洋建設が63.5点で、大林組が上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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