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日立製作所と三菱電機の違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。総合電機・ITの会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は日立製作所が約763万円、三菱電機が約727万円。日立製作所のほうが約36万円高い。
  • 売上高は日立製作所が10.59兆円、三菱電機が5.89兆円で、日立製作所が約1.8倍の規模。
  • 売上に対する利益の割合は日立製作所が12.0%、三菱電機が8.9%で、日立製作所のほうが稼ぐ力が強い。

数字で比べる

日立製作所三菱電機
働きやすさの点数77.5点(⁠S)72.4点(⁠S-)
平均年収995万円(⁠42.2歳)913万円(⁠40.5歳)
30歳換算年収約763万円約727万円
月の平均残業8.7時間未公表
有給取得率未公表未公表
平均勤続年数17.2年15.3年
売上高10.59兆円5.89兆円
売上に対する利益の割合12.0%(⁠税引前利益)8.9%(⁠税引前利益)
売上の4年の伸び1.03倍1.32倍
従業員数(⁠単体)25,934人29,949人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上の4年の伸びは日立製作所が1.03倍、三菱電機が1.32倍で、勢いは三菱電機が上。
  • 当サイトの働きやすさの点数は日立製作所が77.5点、三菱電機が72.4点で、日立製作所が上回る。

何で稼いでいるかの違い

日立製作所

日立製作所は、鉄道・電力・工場などの「⁠社会インフラ」を、機械(⁠プロダクト)とIT、そして現場の制御技術(⁠OT)の三つを組み合わせて支える会社です。かつての「⁠何でも作る総合電機」から、デジタルでインフラを良くする会社へと大きく姿を変えてきました。

売上高は約10.6兆円で、電機業界で国内1位。事業は「⁠デジタルシステム&サービス」「⁠エナジー」「⁠モビリティ(⁠鉄道など)」「⁠コネクティブインダストリーズ(⁠産業機器など)」の4つのセクターに分かれています。

三菱電機

三菱電機は、発電・送電設備、工場の自動化(⁠FA)機器、エアコンやエレベーター、パワー半導体まで、「⁠電気で動くもの」を幅広くつくる総合電機メーカーです。家電の印象もありますが、稼ぎの中心は社会インフラと産業向けの機器です。

売上高は約5.9兆円で、電機業界で国内3位です。事業は、インフラ(⁠電力システムなど)、インダストリー・モビリティ(⁠FA機器、自動車部品)、ライフ(⁠空調・家電、ビルシステム)、デジタルイノベーション、セミコンダクター・デバイス(⁠パワー半導体など)に分かれています。

歴史の違い

日立製作所

  1. 1910年茨城県の日立鉱山にある、機械の修理工場として生まれます。
  2. 1950〜1960年代日立金属・日立電線・日立化成などを次々に独立させ、家電から重電までを手がける巨大な「⁠総合電機」グループになります。
  3. 1999〜2003年事業グループをそれぞれ独立会社のように運営する形に変え、半導体(⁠のちのルネサス)を切り出すなど、事業の選別を始めます。
  4. 2010年代〜グループ会社の売却と、デジタル・インフラ分野での買収を重ねる「⁠ポートフォリオ改革」を進めます。

三菱電機

  1. 1921年三菱造船(⁠今の三菱重工業)神戸造船所の電機製作所を引き継いで、三菱電機が創立されます。
  2. 1950〜1960年代テレビ・無線機器、冷蔵庫・エアコン、半導体、エレベーターの専門工場を次々に建て、総合電機メーカーになります。
  3. 1970〜1990年代アメリカ、シンガポール、欧州に拠点を広げ、事業本部制を整えます。
  4. 1999年家電業界で初めてのリサイクル工場を稼働させます。

いま何に賭けているか

日立製作所

経営計画「⁠Inspire 2027」のもと、デジタルを軸にした企業への変革を進めています。とくに、工場やインフラの現場で機械を動かすAI(⁠フィジカルAI)の広がりを追い風に、HMAXの事業を大きくすることで成長と収益性の向上を狙っています。

三菱電機

デジタル基盤「⁠Serendie(⁠セレンディ)」を使い、保守・サービスで得たお客様の運用データから新しい製品・ソリューションを生み出す「⁠循環型 デジタル・エンジニアリング」への事業モデル変革を進めています。強い部品・機器(⁠コンポーネント)事業に経営資源を集中し、自前主義にこだわらずM&Aも活用するとしています。

どちらを選ぶかの目安

  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きい三菱電機。
  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高い日立製作所のほうが景気の波に強い。

よくある質問

日立製作所と三菱電機はどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は日立製作所が約763万円、三菱電機が約727万円。日立製作所のほうが約36万円高い。
日立製作所と三菱電機はどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は日立製作所が77.5点、三菱電機が72.4点で、日立製作所が上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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