トップ › 会社比較 › 自動車部品・タイヤ › アイシンと日本特殊陶業

アイシンと日本特殊陶業の違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。自動車部品・タイヤの会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収はアイシンが約616万円、日本特殊陶業が約740万円。日本特殊陶業のほうが約124万円高い。
  • 月の平均残業はアイシンが26.1時間、日本特殊陶業が16.9時間。日本特殊陶業のほうが月9.2時間少ない。
  • 売上高はアイシンが5.12兆円、日本特殊陶業が7,312億円で、アイシンが約7.0倍の規模。

数字で比べる

アイシン日本特殊陶業
働きやすさの点数58.1点(⁠B)75.5点(⁠S)
平均年収777万円(⁠40.7歳)993万円(⁠43.5歳)
30歳換算年収約616万円約740万円
月の平均残業26.1時間16.9時間
有給取得率未公表82.5%
平均勤続年数14.4年15.3年
売上高5.12兆円7,312億円
売上に対する利益の割合4.8%(⁠税引前利益)22.6%(⁠税引前利益)
売上の4年の伸び1.31倍1.49倍
従業員数(⁠単体)34,956人3,208人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上に対する利益の割合はアイシンが4.8%、日本特殊陶業が22.6%で、日本特殊陶業のほうが稼ぐ力が強い。
  • 売上の4年の伸びはアイシンが1.31倍、日本特殊陶業が1.49倍で、勢いは日本特殊陶業が上。
  • 当サイトの働きやすさの点数はアイシンが58.1点、日本特殊陶業が75.5点で、日本特殊陶業が上回る。

何で稼いでいるかの違い

アイシン

アイシンは、トヨタグループの大手自動車部品メーカーです。オートマチックトランスミッション(⁠AT)やハイブリッド用の変速機、電動車の駆動ユニット(⁠eAxle)、ブレーキ、スライドドアなど、車の「⁠動く・止まる・開く」を支える部品をつくっています。

売上高は約5.1兆円で、自動車・輸送機器の業界で国内5位です。お金の入り口は、トヨタをはじめとする自動車メーカーです。とくにAT・CVT・ハイブリッド用などの変速機(⁠パワートレイン)は、1961年から続く中核事業です。

日本特殊陶業

日本特殊陶業(⁠英文社名Niterra)は、自動車のスパークプラグや各種センサと、切削工具、半導体製造装置用部品、ICパッケージなどのセラミック製品をつくる会社です。1936年に日本碍子(⁠今のNGK)からスパークプラグ部門が分離して設立されました。

売上高は約7,312億円です。事業は、自動車関連(⁠スパークプラグ、グロープラグ、自動車用センサ)と、コンポーネント・ソリューション(⁠切削工具、産業用セラミック、半導体製造装置用部品、医療用酸素濃縮装置など)の2つです。

歴史の違い

アイシン

  1. 1943年トヨタ自動車工業と川崎航空機の共同出資で「⁠東海飛行機」が設立され、航空機エンジンの部品をつくります。
  2. 1945〜1949年戦後、ミシンと自動車部品の製造に切り替え、「⁠愛知工業」として再出発します。
  3. 1965年新川工業と合併し、社名をアイシン精機に変えます。
  4. 1969年アメリカのボーグ・ワーナーとの合弁でアイシン・ワーナー(⁠のちのアイシン・エィ・ダブリュ)を設立。

日本特殊陶業

  1. 1936〜1937年日本碍子からスパークプラグ部門を分離して設立され、NGKスパークプラグの製造を始めます。
  2. 1949年NTKニューセラミックの製造を始めます。
  3. 1959〜1980年ブラジル、米国、マレーシア、タイ、英国、インドネシア、ドイツ、オーストラリアに会社をつくります。
  4. 1982〜1997年自動車用酸素センサの製造を始め、NGKイリジウムプラグを発売します。

いま何に賭けているか

アイシン

2026年2月に「⁠2028年中期経営計画」を策定し、「⁠稼ぐ力」の強化と将来への「⁠仕込み」の両立を基本方針にしています。電気自動車の普及スピードに地域差が出て、ハイブリッド車やガソリン車の需要が再び高まるなど「⁠パワートレインの多様化」が進む中、幅広い商品群を生かして「⁠“移動”の価値を創造する会社」への変革を目指しています。

日本特殊陶業

スローガンは「⁠セラミックスとその先へ、想像のその先へ」です。「⁠中期経営計画 2030」(⁠2025〜2029年度)で、自動車関連事業で得た収益を元に、セラミックス技術を活かせる「⁠モビリティ」「⁠半導体」「⁠環境・エネルギー」の3領域にリソースを集中するとしています。強みの内燃機関事業もさらに強化するとしています。

どちらを選ぶかの目安

  • 年収・残業の両方で日本特殊陶業が上回っている。
  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きい日本特殊陶業。
  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高い日本特殊陶業のほうが景気の波に強い。

よくある質問

アイシンと日本特殊陶業はどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収はアイシンが約616万円、日本特殊陶業が約740万円。日本特殊陶業のほうが約124万円高い。
アイシンと日本特殊陶業はどちらが残業が少ない?
月の平均残業はアイシンが26.1時間、日本特殊陶業が16.9時間。日本特殊陶業のほうが月9.2時間少ない。
アイシンと日本特殊陶業はどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数はアイシンが58.1点、日本特殊陶業が75.5点で、日本特殊陶業が上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

もっと詳しく