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キヤノンとリコーの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。総合電機・ITの会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収はキヤノンが約646万円、リコーが約648万円。ほぼ同じ水準。
  • 売上高はキヤノンが4.62兆円、リコーが2.61兆円で、キヤノンが約1.8倍の規模。
  • 売上に対する利益の割合はキヤノンが10.4%、リコーが3.5%で、キヤノンのほうが稼ぐ力が強い。

数字で比べる

キヤノンリコー
働きやすさの点数76.1点(⁠S)75.9点(⁠S)
平均年収882万円(⁠44.3歳)906万円(⁠45.4歳)
30歳換算年収約646万円約648万円
月の平均残業未公表8.8時間
有給取得率未公表73.8%
平均勤続年数19.4年19年
売上高4.62兆円2.61兆円
売上に対する利益の割合10.4%(⁠税引前利益)3.5%(⁠税引前利益)
売上の4年の伸び1.32倍1.48倍
従業員数(⁠単体)22,921人4,596人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上の4年の伸びはキヤノンが1.32倍、リコーが1.48倍で、勢いはリコーが上。
  • 当サイトの働きやすさの点数はキヤノンが76.1点、リコーが75.9点で、ほぼ同じ。

何で稼いでいるかの違い

キヤノン

キヤノンは、カメラから始まり、今は事務所の複合機・プリンター、医療機器、半導体や有機ELパネルの製造装置まで手がける精密機器メーカーです。売上の多くを海外で稼ぐグローバル企業です。

売上高は約4.6兆円で、電機業界で国内4位です。事業は、プリンティング(⁠複合機・プリンター・商業印刷)、メディカル(⁠医療機器)、イメージング(⁠カメラなど)、インダストリアル(⁠半導体製造装置、有機EL製造装置など)の4つです。

リコー

リコーは、オフィスの複合機・プリンターで世界トップシェアを持つメーカーです。理化学研究所の発明を事業にする会社として生まれ、感光紙からカメラ、複写機へと広がりました。今は「⁠デジタルサービスの会社」への転換を進めています。

売上高は約2.6兆円で、電機業界で国内7位です。事業は、デジタルサービス(⁠複合機の販売・保守、ITサービス)、デジタルプロダクツ(⁠複合機などの開発・生産)、グラフィックコミュニケーションズ(⁠商用・産業印刷)、インダストリアルソリューションズに分かれています。

歴史の違い

キヤノン

  1. 1933年東京・六本木で、高級小型カメラを研究する「⁠精機光学研究所」として発足します。
  2. 1964〜1968年電卓を発売し、普通紙複写機にも進出。
  3. 1970〜1981年半導体製造装置を発表し、レーザープリンターやバブルジェット(⁠インクジェット)方式の開発に成功します。
  4. 1996年5か年計画「⁠グローバル優良企業グループ構想」を始めます。

リコー

  1. 1936年理化学研究所の発明を事業にする理化学興業の感光紙部門が独立し、「⁠理研感光紙」として設立されます。
  2. 1938〜1955年光学機器の製造を始め、1955年には小型卓上複写機の製造販売を始めます。
  3. 1963年社名をリコーに変えます。
  4. 1995〜2008年アメリカのSavin、イギリスのGestetner、アメリカのIKONなど、複写機の販売会社を次々に買収し、世界中に販売・サービス網を築きます。

いま何に賭けているか

キヤノン

2026年からの5か年計画「⁠グローバル優良企業グループ構想フェーズVII」で、「⁠生産性革新を断行し、新たなる成長を実現する」を基本方針にしています。販売・生産・メディカル事業の構造改革を進め、成長性の高いメディカルとインダストリアルを強化するほか、宇宙関連ビジネスへの本格参入も掲げています。

リコー

2026年4月からの「⁠中期経営戦略'26」で、5年先を見据えて毎年見直すローリング方式に変えました。お客さんの「⁠はたらく場」で、自社や他社の製品・サービス・ソフトウエアを組み合わせて競争力を高める「⁠インテグレーター」を目指しています。

どちらを選ぶかの目安

  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きいリコー。
  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高いキヤノンのほうが景気の波に強い。

よくある質問

キヤノンとリコーはどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収はキヤノンが約646万円、リコーが約648万円。ほぼ同じ水準。
キヤノンとリコーはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数はキヤノンが76.1点、リコーが75.9点で、ほぼ同じ。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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