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システナとラクスの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。SIer・ソフトウェアの会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収はシステナが約506万円、ラクスが約627万円。ラクスのほうが約121万円高い。
  • 売上高はシステナが944億円、ラクスが603億円で、システナが約1.6倍の規模。
  • 売上に対する利益の割合はシステナが17.1%、ラクスが28.9%で、ラクスのほうが稼ぐ力が強い。

数字で比べる

システナラクス
働きやすさの点数47.9点(⁠C)50.1点(⁠B)
平均年収519万円(⁠31.2歳)665万円(⁠32.7歳)
30歳換算年収約506万円約627万円
月の平均残業9.7時間未公表
有給取得率未公表未公表
平均勤続年数6年3.2年
売上高944億円603億円
売上に対する利益の割合17.1%(⁠経常利益)28.9%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.45倍2.92倍
従業員数(⁠単体)3,856人2,190人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上の4年の伸びはシステナが1.45倍、ラクスが2.92倍で、勢いはラクスが上。
  • 当サイトの働きやすさの点数はシステナが47.9点、ラクスが50.1点で、ラクスが上回る。

何で稼いでいるかの違い

システナ

システナは、自動車業界向けのエンジニアリング、通信・ネットサービスの開発・検証支援、金融・公共の基幹システム開発、ITアウトソーシング、IT機器の販売などを手がける会社です。1983年に横浜でマイクロコンピューターのソフト開発会社として設立され、2010年にカテナと合併しました。

売上で最も大きいのはビジネスソリューション事業(⁠約42%、サーバーやパソコンなどIT関連商品の企業向け販売など)で、セグメント利益率は約8%です。

ラクス

ラクスは、経費精算システム「⁠楽楽精算」や帳票発行システム「⁠楽楽明細」など、中小企業などの業務を効率化するクラウドサービスを自社で企画・開発・運用する会社です。ITエンジニアの派遣も行っています。2000年に大阪でアイティーブーストとして設立されました。

売上の約86%がクラウド事業で、セグメント利益率は約31%です。

この業界の稼ぎ方の基本

  • SIerやソフトウェアの会社には、顧客ごとにシステムを受託開発する会社(⁠DTS、NSD、クレスコなど)、自社製品を売る会社(⁠オービックのOBIC7、ラクスの楽楽シリーズ、TKC)、テストなど特定の工程に特化する会社(⁠SHIFT)、親会社のシステム部門から生まれた会社(⁠JFEシステムズ)などがあります。
  • 受託開発は人数と単価で売上が決まりやすく、自社製品・クラウドは一度つくれば継続課金で稼げるため、利益率に大きな差が出ます。
  • IT人材の確保は、ほぼすべての会社がリスクの上位に挙げています。

会社を見分ける軸

  • 利益率は同じ種類の利益で比べる:経常利益ではオービック約77.5%、ラクス約28.9%、TKC約19.9%、システナ約17.1%、NSD約16.4%、DTS約12.5%、SHIFT約11.7%、JFEシステムズ約11.2%、クレスコ約10.8%、都築電気約8.0%、ゼンリン約6.0%、日本ビジネスシステムズ約4.3%です。テクマトリックスは税引前利益で約11.0%です。
  • 受託か、自社製品か:オービックは自社開発のOBIC7を直接販売し、売上の半分以上が導入後のシステムサポートです。ラクスは売上の約86%がクラウド事業です。一方、日本ビジネスシステムズは売上の約71%が利益率約2%のライセンス販売です。
  • 顧客はどこか:TKCは会計事務所と自治体、NSDは金融機関、JFEシステムズはJFEグループと一般企業、ゼンリンはカーナビ・地図を使う企業が主な顧客です。

歴史の違い

システナ

  1. 1983年横浜でマイクロコンピューターのソフト開発を目的に設立します。
  2. 1996年通信系ファームウェアの知識を生かし、移動体通信端末のソフト受託開発を始めます。
  3. 2010年カテナを吸収合併し、社名をシステナに変えます。
  4. 2013年タイと米国に子会社を設立します。

ラクス

  1. 2000年大阪市でアイティーブーストを設立します。
  2. 2001年ITエンジニアスクール事業と、メール共有システム「⁠メールディーラー」でクラウド事業を始めます。
  3. 2010年社名をラクスに変えます。
  4. 2015年東京証券取引所マザーズに上場します。

いま何に賭けているか

システナ

企業のDX投資、AI活用の拡大、モビリティ分野のSDV化を成長機会とし、「⁠技術者の採用と定着の促進」「⁠各事業の強みの明確化とオールシステナによるシナジー創出」「⁠ストック型ビジネスの拡充と新たな成長領域への展開」を課題にしています。自社サービスやクラウドサービスで継続的な収益を積み上げるとしています。

ラクス

ミッションは「⁠ITサービスで企業の成長を継続的に支援します」、ビジョンは「⁠日本を代表する企業になる」です。「⁠小さく試して大きく育てる」「⁠失敗を許容する」など11項目の行動指針を定め、生成AIを使った開発の効率化とサービスへの機能実装を進めています。

どちらを選ぶかの目安

  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きいラクス。
  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高いラクスのほうが景気の波に強い。

よくある質問

システナとラクスはどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収はシステナが約506万円、ラクスが約627万円。ラクスのほうが約121万円高い。
システナとラクスはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数はシステナが47.9点、ラクスが50.1点で、ラクスが上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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