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王子ホールディングスと日本製紙の違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。製紙の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は王子ホールディングスが約620万円、日本製紙が約521万円。王子ホールディングスのほうが約99万円高い。
  • 月の平均残業は王子ホールディングスが17.4時間、日本製紙が16.8時間。大きな差はない。
  • 売上高は王子ホールディングスが1.86兆円、日本製紙が1.19兆円で、王子ホールディングスが約1.6倍の規模。

数字で比べる

王子ホールディングス日本製紙
働きやすさの点数55.9点(⁠B)52.3点(⁠B)
平均年収850万円(⁠44.5歳)692万円(⁠43歳)
30歳換算年収約620万円約521万円
月の平均残業17.4時間16.8時間
有給取得率未公表78.1%
平均勤続年数13年13.4年
売上高1.86兆円1.19兆円
売上に対する利益の割合2.2%(⁠経常利益)1.9%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.27倍1.14倍
従業員数(⁠単体)464人5,028人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上に対する利益の割合は王子ホールディングスが2.2%、日本製紙が1.9%で、差は小さい。
  • 売上の4年の伸びは王子ホールディングスが1.27倍、日本製紙が1.14倍で、勢いは王子ホールディングスが上。
  • 当サイトの働きやすさの点数は王子ホールディングスが55.9点、日本製紙が52.3点で、王子ホールディングスが上回る。

何で稼いでいるかの違い

王子ホールディングス

王子ホールディングスは、日本最大の製紙グループです。ただ今の稼ぎの中心は、新聞や本の紙ではなく、段ボールや紙おむつ(⁠ネピア)などの「⁠生活に使う紙」です。国内外に広大な森林を持ち、木から製品をつくる「⁠森林の会社」を名乗っています。

売上高は約1.9兆円で、紙・印刷業で国内1位です。事業は、生活産業資材(⁠段ボール、紙箱、包装紙、ティッシュ、紙おむつなど)、機能材(⁠特殊紙、感熱紙、フィルムなど)、資源環境ビジネス(⁠パルプ、植林、エネルギーなど)、印刷情報メディア(⁠新聞用紙、印刷用紙)に分かれています。

日本製紙

日本製紙は、洋紙、板紙、特殊紙などの紙と、家庭紙(⁠日本製紙クレシア)、紙容器、化成品などの生活関連製品をつくる会社です。1949年に旧王子製紙が分割されてできた十條製紙が前身で、山陽国策パルプ、大昭和製紙との合併を経て今の形になりました。

売上高は約1.19兆円です。事業は、紙・板紙、生活関連(⁠家庭紙、紙容器、段ボール、化成品など)、エネルギー(⁠電力の卸供給)、木材・建材・土木建設関連などです。

歴史の違い

王子ホールディングス

  1. 1873年「⁠抄紙会社」として創立されます。
  2. 1949年戦後、大きすぎる企業を分けるための法律(⁠過度経済力集中排除法)で3社に分割され、その一つ「⁠苫小牧製紙」が今の会社の出発点になります。
  3. 1970〜1996年北日本製紙、日本パルプ、神崎製紙、本州製紙などと合併を重ね、再び王子製紙の名前に戻ります。
  4. 2012年持株会社に移り、社名を王子ホールディングスにします。

日本製紙

  1. 1949年過度経済力集中排除法で解体された旧王子製紙の第二会社の一つとして、十條製紙が発足します。
  2. 1993年山陽国策パルプと合併し、社名を日本製紙に変えます。
  3. 2001〜2003年大昭和製紙と共同で持株会社(⁠のちの日本製紙グループ本社)をつくり、2003年に大昭和製紙と合併します。
  4. 2009年オーストラリアン・ペーパー社を完全子会社にします。

いま何に賭けているか

王子ホールディングス

「⁠長期ビジョン2035」で、資本効率の向上、事業の組み替え(⁠ポートフォリオ転換)、サステナビリティ促進を基本方針に掲げています。森林資源から、プラスチックや燃料の代わりになる木質由来の製品をつくることを成長の柱にしようとしています。

日本製紙

2026年5月に「⁠中期経営計画2030」を策定し、B/Sの最適化、構造改革の断行、収益性の向上を基本戦略にしました。営業利益600億円以上、ROE8%以上、木材・建材・土木建設関連事業と生活関連事業の売上高比率55.0%などを目標にしています。前の中期経営計画は、豪州Opal社の収益低迷で業績目標が未達でした。

よくある質問

王子ホールディングスと日本製紙はどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は王子ホールディングスが約620万円、日本製紙が約521万円。王子ホールディングスのほうが約99万円高い。
王子ホールディングスと日本製紙はどちらが残業が少ない?
月の平均残業は王子ホールディングスが17.4時間、日本製紙が16.8時間。大きな差はない。
王子ホールディングスと日本製紙はどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は王子ホールディングスが55.9点、日本製紙が52.3点で、王子ホールディングスが上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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