トップ › 会社比較 › 電力 › 九州電力と東京電力パワーグリッド

九州電力と東京電力パワーグリッドの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。電力の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 月の平均残業は九州電力が18.4時間、東京電力パワーグリッドが23.1時間。九州電力のほうが月4.7時間少ない。
  • 売上高は九州電力が2.25兆円、東京電力パワーグリッドが2.29兆円で、規模は近い。
  • 売上に対する利益の割合は九州電力が9.2%、東京電力パワーグリッドが3.6%で、九州電力のほうが稼ぐ力が強い。

数字で比べる

九州電力東京電力パワーグリッド
働きやすさの点数74.1点(⁠S)70.9点(⁠A+)
平均年収842万円(⁠42.1歳)—
30歳換算年収約647万円—
月の平均残業18.4時間23.1時間
有給取得率未公表80.9%
平均勤続年数20.8年24.4年
売上高2.25兆円2.29兆円
売上に対する利益の割合9.2%(⁠経常利益)3.6%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.29倍1.17倍
従業員数(⁠単体)4,383人13,888人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上の4年の伸びは九州電力が1.29倍、東京電力パワーグリッドが1.17倍で、勢いは九州電力が上。
  • 当サイトの働きやすさの点数は九州電力が74.1点、東京電力パワーグリッドが70.9点で、九州電力が上回る。

何で稼いでいるかの違い

九州電力

九州電力は、九州一円に電気を届ける大手電力会社です。発電・電気の販売と送配電を中心に、海外の発電事業、再生可能エネルギー、光回線などの通信(⁠QTnet)、不動産開発まで手がけています。

売上高は約2.3兆円で、電気・ガス業で国内7位です。事業は、発電・販売、送配電(⁠九州電力送配電)、海外、その他エネルギーサービス(⁠電気設備工事、ガス・LNG販売、再エネなど)、ICTサービス(⁠通信、データセンター)、都市開発の6つです。

東京電力パワーグリッド

東京電力パワーグリッドは、首都圏に電気を送る送電線・変電所・配電線(⁠電力ネットワーク)を運営する会社です。東京電力ホールディングスの送配電部門が、2016年に独立してできました。どの電力会社の電気も、公平にこのネットワークを通って家庭や企業に届きます。

売上高は約2.3兆円です。稼ぎ方は、電力会社(⁠小売電気事業者)がこのネットワークを使って電気を届ける際に払う「⁠託送料金」が中心です。送配電の料金は国の制度のもとで決まり、地域の送配電網を担う事業者として、安定供給の責任を負っています。

歴史の違い

九州電力

  1. 1951年国の電力事業の再編で、九州配電と日本発送電の設備を引き継いで設立されます。
  2. 1970年代西日本共同火力と合併し、LNGの受け入れ会社を設立するなど、発電の体制を広げます。
  3. 1999〜2011年海外事業の会社を設立し、インドネシアやオーストラリアの事業会社をつくって海外の発電・エネルギー事業に参加します。
  4. 2020年送配電事業を九州電力送配電に引き継ぎ、発電・販売と送配電を分けます。

東京電力パワーグリッド

  1. 2015年東京電力の送配電事業を分割する準備会社が設立されます。
  2. 2016年東京電力パワーグリッドに社名を変え、東京電力(⁠今の東京電力ホールディングス)の一般送配電事業などを引き継ぎます。
  3. 2019年お客さま対応の会社(⁠今のテプコ・ソリューション・アドバンス)を傘下に入れます。
  4. 2022年イギリスに現地法人を設立し、海外の送電事業にも関わり始めます。

いま何に賭けているか

九州電力

2025年5月に「⁠九電グループ 経営ビジョン2035」を策定し、2027年4月に純粋持株会社体制へ移る予定です。原子力の安全を大前提に、総合エネルギーサービス事業の成長を追求しながら、成長事業を伸ばすとしています。

東京電力パワーグリッド

東京電力グループの「⁠第五次総合特別事業計画」に基づき、GX・DXによる電力需要の増加に対応して安定供給の責任を果たしながら、経営の合理化で財務を改善するとしています。特にデータセンターを中心とした大規模な需要に、早く電気を届けることが優先課題です。

どちらを選ぶかの目安

  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高い九州電力のほうが景気の波に強い。

よくある質問

九州電力と東京電力パワーグリッドはどちらが残業が少ない?
月の平均残業は九州電力が18.4時間、東京電力パワーグリッドが23.1時間。九州電力のほうが月4.7時間少ない。
九州電力と東京電力パワーグリッドはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は九州電力が74.1点、東京電力パワーグリッドが70.9点で、九州電力が上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

もっと詳しく