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中部電力と九州電力の違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。電力の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は中部電力が約720万円、九州電力が約647万円。中部電力のほうが約73万円高い。
  • 月の平均残業は中部電力が6.8時間、九州電力が18.4時間。中部電力のほうが月11.6時間少ない。
  • 売上高は中部電力が3.55兆円、九州電力が2.25兆円で、中部電力が約1.6倍の規模。

数字で比べる

中部電力九州電力
働きやすさの点数81点(S)74.1点(⁠S)
平均年収945万円(⁠42.5歳)842万円(⁠42.1歳)
30歳換算年収約720万円約647万円
月の平均残業6.8時間18.4時間
有給取得率83.9%未公表
平均勤続年数18.9年20.8年
売上高3.55兆円2.25兆円
売上に対する利益の割合8.2%(⁠経常利益)9.2%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.31倍1.29倍
従業員数(⁠単体)3,367人4,383人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上に対する利益の割合は中部電力が8.2%、九州電力が9.2%で、差は小さい。
  • 当サイトの働きやすさの点数は中部電力が81点、九州電力が74.1点で、中部電力が上回る。

何で稼いでいるかの違い

中部電力

中部電力は、愛知・静岡・長野などの中部地方に電気を届ける大手電力会社です。燃料の調達と火力発電は関連会社のJERAに移し、自社は電気の販売(⁠中部電力ミライズ)と送配電(⁠中部電力パワーグリッド)を中心にしています。

売上高は約3.6兆円で、電気・ガス業で国内3位です。報告セグメントは、ミライズ(⁠電気・ガスの販売とサービス)、パワーグリッド(⁠送配電)、JERA(⁠燃料の調達から発電、卸販売)の3つです。

九州電力

九州電力は、九州一円に電気を届ける大手電力会社です。発電・電気の販売と送配電を中心に、海外の発電事業、再生可能エネルギー、光回線などの通信(⁠QTnet)、不動産開発まで手がけています。

売上高は約2.3兆円で、電気・ガス業で国内7位です。事業は、発電・販売、送配電(⁠九州電力送配電)、海外、その他エネルギーサービス(⁠電気設備工事、ガス・LNG販売、再エネなど)、ICTサービス(⁠通信、データセンター)、都市開発の6つです。

歴史の違い

中部電力

  1. 1951年国の電力事業の再編で、中部配電と日本発送電の設備を引き継いで設立されます。
  2. 1950〜1980年代工事、計器、不動産、コンピューターなど、電力を支えるグループ会社を次々につくります。
  3. 2015〜2019年JERAを設立し、燃料の輸送・調達、海外発電、既存の火力発電などの事業を段階的にJERAに移します。
  4. 2020年送配電事業を中部電力パワーグリッドに、電気の販売を中部電力ミライズに分けます。

九州電力

  1. 1951年国の電力事業の再編で、九州配電と日本発送電の設備を引き継いで設立されます。
  2. 1970年代西日本共同火力と合併し、LNGの受け入れ会社を設立するなど、発電の体制を広げます。
  3. 1999〜2011年海外事業の会社を設立し、インドネシアやオーストラリアの事業会社をつくって海外の発電・エネルギー事業に参加します。
  4. 2020年送配電事業を九州電力送配電に引き継ぎ、発電・販売と送配電を分けます。

いま何に賭けているか

中部電力

浜岡原子力発電所の審査で、基準地震動(⁠想定する地震の揺れ)の策定をめぐる不適切事案が起き、外部の調査委員会による調査が続いています。会社は「⁠意識・行動の変革」「⁠組織・組織風土の変革」「⁠ルール・仕組みの強化」を柱に信頼回復に取り組み、新しい中期経営計画は調査結果を踏まえて公表するとしています。

九州電力

2025年5月に「⁠九電グループ 経営ビジョン2035」を策定し、2027年4月に純粋持株会社体制へ移る予定です。原子力の安全を大前提に、総合エネルギーサービス事業の成長を追求しながら、成長事業を伸ばすとしています。

どちらを選ぶかの目安

  • 年収・残業の両方で中部電力が上回っている。

よくある質問

中部電力と九州電力はどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は中部電力が約720万円、九州電力が約647万円。中部電力のほうが約73万円高い。
中部電力と九州電力はどちらが残業が少ない?
月の平均残業は中部電力が6.8時間、九州電力が18.4時間。中部電力のほうが月11.6時間少ない。
中部電力と九州電力はどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は中部電力が81点、九州電力が74.1点で、中部電力が上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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