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中部電力と中国電力の違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。電力の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は中部電力が約720万円、中国電力が約688万円。中部電力のほうが約32万円高い。
  • 月の平均残業は中部電力が6.8時間、中国電力が26時間。中部電力のほうが月19.2時間少ない。
  • 有給休暇の取得率は中部電力が83.9%、中国電力が87.4%。

数字で比べる

中部電力中国電力
働きやすさの点数81点(S)72点(S-)
平均年収945万円(⁠42.5歳)895万円(⁠42.1歳)
30歳換算年収約720万円約688万円
月の平均残業6.8時間26時間
有給取得率83.9%87.4%
平均勤続年数18.9年18.5年
売上高3.55兆円1.44兆円
売上に対する利益の割合8.2%(⁠経常利益)5.6%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.31倍1.27倍
従業員数(⁠単体)3,367人3,584人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上高は中部電力が3.55兆円、中国電力が1.44兆円で、中部電力が約2.5倍の規模。
  • 売上に対する利益の割合は中部電力が8.2%、中国電力が5.6%で、中部電力のほうが稼ぐ力が強い。
  • 当サイトの働きやすさの点数は中部電力が81点、中国電力が72点で、中部電力が上回る。

何で稼いでいるかの違い

中部電力

中部電力は、愛知・静岡・長野などの中部地方に電気を届ける大手電力会社です。燃料の調達と火力発電は関連会社のJERAに移し、自社は電気の販売(⁠中部電力ミライズ)と送配電(⁠中部電力パワーグリッド)を中心にしています。

売上高は約3.6兆円で、電気・ガス業で国内3位です。報告セグメントは、ミライズ(⁠電気・ガスの販売とサービス)、パワーグリッド(⁠送配電)、JERA(⁠燃料の調達から発電、卸販売)の3つです。

中国電力

中国電力は、中国地域に根差した電力会社です。島根原子力発電所を持ち、送配電は子会社の中国電力ネットワーク、情報通信はエネコムが担っています。

売上高は約1.44兆円です。事業は、総合エネルギー、送配電、情報通信の3つを戦略的事業領域にしています。

歴史の違い

中部電力

  1. 1951年国の電力事業の再編で、中部配電と日本発送電の設備を引き継いで設立されます。
  2. 1950〜1980年代工事、計器、不動産、コンピューターなど、電力を支えるグループ会社を次々につくります。
  3. 2015〜2019年JERAを設立し、燃料の輸送・調達、海外発電、既存の火力発電などの事業を段階的にJERAに移します。
  4. 2020年送配電事業を中部電力パワーグリッドに、電気の販売を中部電力ミライズに分けます。

中国電力

  1. 1951年中国配電と日本発送電の合併により設立されます。
  2. 1974年島根原子力発電所1号機が営業運転を始めます(⁠2015年に営業運転終了)。
  3. 1989年島根原子力発電所2号機が営業運転を始めます。
  4. 2009年電源開発と共同出資で大崎クールジェンを設立します。

いま何に賭けているか

中部電力

浜岡原子力発電所の審査で、基準地震動(⁠想定する地震の揺れ)の策定をめぐる不適切事案が起き、外部の調査委員会による調査が続いています。会社は「⁠意識・行動の変革」「⁠組織・組織風土の変革」「⁠ルール・仕組みの強化」を柱に信頼回復に取り組み、新しい中期経営計画は調査結果を踏まえて公表するとしています。

中国電力

「⁠中国電力グループ経営ビジョン2040」で、2030年度までを島根原子力発電所3号機や柳井発電所新2号機(⁠仮称)への投資を進める変革と基盤づくりの期間、2030年度以降を投資の成果を獲得して還元を充実させる期間としています。「⁠中期経営計画(⁠2026-2030)」ではROIC経営を実践し、低水準にとどまるPBRの改善を目指すとしています。

どちらを選ぶかの目安

  • 年収・残業の両方で中部電力が上回っている。

よくある質問

中部電力と中国電力はどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は中部電力が約720万円、中国電力が約688万円。中部電力のほうが約32万円高い。
中部電力と中国電力はどちらが残業が少ない?
月の平均残業は中部電力が6.8時間、中国電力が26時間。中部電力のほうが月19.2時間少ない。
中部電力と中国電力はどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は中部電力が81点、中国電力が72点で、中部電力が上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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