トップ › 会社比較 › 電力 › 中部電力と東京電力パワーグリッド

中部電力と東京電力パワーグリッドの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。電力の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 月の平均残業は中部電力が6.8時間、東京電力パワーグリッドが23.1時間。中部電力のほうが月16.3時間少ない。
  • 有給休暇の取得率は中部電力が83.9%、東京電力パワーグリッドが80.9%。
  • 売上高は中部電力が3.55兆円、東京電力パワーグリッドが2.29兆円で、中部電力が約1.5倍の規模。

数字で比べる

中部電力東京電力パワーグリッド
働きやすさの点数81点(S)70.9点(⁠A+)
平均年収945万円(⁠42.5歳)—
30歳換算年収約720万円—
月の平均残業6.8時間23.1時間
有給取得率83.9%80.9%
平均勤続年数18.9年24.4年
売上高3.55兆円2.29兆円
売上に対する利益の割合8.2%(⁠経常利益)3.6%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.31倍1.17倍
従業員数(⁠単体)3,367人13,888人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上に対する利益の割合は中部電力が8.2%、東京電力パワーグリッドが3.6%で、中部電力のほうが稼ぐ力が強い。
  • 売上の4年の伸びは中部電力が1.31倍、東京電力パワーグリッドが1.17倍で、勢いは中部電力が上。
  • 当サイトの働きやすさの点数は中部電力が81点、東京電力パワーグリッドが70.9点で、中部電力が上回る。

何で稼いでいるかの違い

中部電力

中部電力は、愛知・静岡・長野などの中部地方に電気を届ける大手電力会社です。燃料の調達と火力発電は関連会社のJERAに移し、自社は電気の販売(⁠中部電力ミライズ)と送配電(⁠中部電力パワーグリッド)を中心にしています。

売上高は約3.6兆円で、電気・ガス業で国内3位です。報告セグメントは、ミライズ(⁠電気・ガスの販売とサービス)、パワーグリッド(⁠送配電)、JERA(⁠燃料の調達から発電、卸販売)の3つです。

東京電力パワーグリッド

東京電力パワーグリッドは、首都圏に電気を送る送電線・変電所・配電線(⁠電力ネットワーク)を運営する会社です。東京電力ホールディングスの送配電部門が、2016年に独立してできました。どの電力会社の電気も、公平にこのネットワークを通って家庭や企業に届きます。

売上高は約2.3兆円です。稼ぎ方は、電力会社(⁠小売電気事業者)がこのネットワークを使って電気を届ける際に払う「⁠託送料金」が中心です。送配電の料金は国の制度のもとで決まり、地域の送配電網を担う事業者として、安定供給の責任を負っています。

歴史の違い

中部電力

  1. 1951年国の電力事業の再編で、中部配電と日本発送電の設備を引き継いで設立されます。
  2. 1950〜1980年代工事、計器、不動産、コンピューターなど、電力を支えるグループ会社を次々につくります。
  3. 2015〜2019年JERAを設立し、燃料の輸送・調達、海外発電、既存の火力発電などの事業を段階的にJERAに移します。
  4. 2020年送配電事業を中部電力パワーグリッドに、電気の販売を中部電力ミライズに分けます。

東京電力パワーグリッド

  1. 2015年東京電力の送配電事業を分割する準備会社が設立されます。
  2. 2016年東京電力パワーグリッドに社名を変え、東京電力(⁠今の東京電力ホールディングス)の一般送配電事業などを引き継ぎます。
  3. 2019年お客さま対応の会社(⁠今のテプコ・ソリューション・アドバンス)を傘下に入れます。
  4. 2022年イギリスに現地法人を設立し、海外の送電事業にも関わり始めます。

いま何に賭けているか

中部電力

浜岡原子力発電所の審査で、基準地震動(⁠想定する地震の揺れ)の策定をめぐる不適切事案が起き、外部の調査委員会による調査が続いています。会社は「⁠意識・行動の変革」「⁠組織・組織風土の変革」「⁠ルール・仕組みの強化」を柱に信頼回復に取り組み、新しい中期経営計画は調査結果を踏まえて公表するとしています。

東京電力パワーグリッド

東京電力グループの「⁠第五次総合特別事業計画」に基づき、GX・DXによる電力需要の増加に対応して安定供給の責任を果たしながら、経営の合理化で財務を改善するとしています。特にデータセンターを中心とした大規模な需要に、早く電気を届けることが優先課題です。

どちらを選ぶかの目安

  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高い中部電力のほうが景気の波に強い。

よくある質問

中部電力と東京電力パワーグリッドはどちらが残業が少ない?
月の平均残業は中部電力が6.8時間、東京電力パワーグリッドが23.1時間。中部電力のほうが月16.3時間少ない。
中部電力と東京電力パワーグリッドはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は中部電力が81点、東京電力パワーグリッドが70.9点で、中部電力が上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

もっと詳しく