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東京電力パワーグリッドと電源開発の違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。電力の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 月の平均残業は東京電力パワーグリッドが23.1時間、電源開発が22時間。大きな差はない。
  • 売上高は東京電力パワーグリッドが2.29兆円、電源開発が1.18兆円で、東京電力パワーグリッドが約1.9倍の規模。
  • 売上に対する利益の割合は東京電力パワーグリッドが3.6%、電源開発が13.4%で、電源開発のほうが稼ぐ力が強い。

数字で比べる

東京電力パワーグリッド電源開発
働きやすさの点数70.9点(⁠A+)81.4点(⁠S)
平均年収—1,188万円(⁠41.6歳)
30歳換算年収—約923万円
月の平均残業23.1時間22時間
有給取得率80.9%未公表
平均勤続年数24.4年14.6年
売上高2.29兆円1.18兆円
売上に対する利益の割合3.6%(⁠経常利益)13.4%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.17倍1.09倍
従業員数(⁠単体)13,888人1,994人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 当サイトの働きやすさの点数は東京電力パワーグリッドが70.9点、電源開発が81.4点で、電源開発が上回る。

何で稼いでいるかの違い

東京電力パワーグリッド

東京電力パワーグリッドは、首都圏に電気を送る送電線・変電所・配電線(⁠電力ネットワーク)を運営する会社です。東京電力ホールディングスの送配電部門が、2016年に独立してできました。どの電力会社の電気も、公平にこのネットワークを通って家庭や企業に届きます。

売上高は約2.3兆円です。稼ぎ方は、電力会社(⁠小売電気事業者)がこのネットワークを使って電気を届ける際に払う「⁠託送料金」が中心です。送配電の料金は国の制度のもとで決まり、地域の送配電網を担う事業者として、安定供給の責任を負っています。

電源開発

電源開発(⁠J-POWER)は、水力・火力・風力などの発電所で電気をつくって電力会社などに売る会社です。1952年に政府出資の会社として設立され、2004年に完全民営化しました。子会社で送電・変電設備を持ち、東西日本をつなぐ周波数変換所も運転しています。

売上高は約1.18兆円です。事業は、発電(⁠水力、火力、風力など)、送変電(⁠子会社の送・変電設備で、沖縄電力を除く一般送配電事業者9社の電力を託送)、電力周辺関連、海外、その他(⁠石炭販売など)です。

歴史の違い

東京電力パワーグリッド

  1. 2015年東京電力の送配電事業を分割する準備会社が設立されます。
  2. 2016年東京電力パワーグリッドに社名を変え、東京電力(⁠今の東京電力ホールディングス)の一般送配電事業などを引き継ぎます。
  3. 2019年お客さま対応の会社(⁠今のテプコ・ソリューション・アドバンス)を傘下に入れます。
  4. 2022年イギリスに現地法人を設立し、海外の送電事業にも関わり始めます。

電源開発

  1. 1952年電源開発促進法に基づき、政府出資の株式会社として設立されます。
  2. 1956年初の大規模水力発電所となる佐久間発電所の運転を始めます。
  3. 1981年国内初の海外炭を主燃料とする石炭火力発電所、松島火力発電所の運転を始めます。
  4. 2004年東京証券取引所に上場し、完全民営化します。

いま何に賭けているか

東京電力パワーグリッド

東京電力グループの「⁠第五次総合特別事業計画」に基づき、GX・DXによる電力需要の増加に対応して安定供給の責任を果たしながら、経営の合理化で財務を改善するとしています。特にデータセンターを中心とした大規模な需要に、早く電気を届けることが優先課題です。

電源開発

2050年に向けた長期ビジョン「⁠J-POWER“BLUE MISSION 2050”」で、発電事業のカーボンニュートラル実現を掲げています。中期経営計画(⁠2024-2026)では、国内外でカーボンニュートラルアセット中心の事業ポートフォリオへの変換を目指し、国内の再生可能エネルギー開発を加速しています。

どちらを選ぶかの目安

  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高い電源開発のほうが景気の波に強い。

よくある質問

東京電力パワーグリッドと電源開発はどちらが残業が少ない?
月の平均残業は東京電力パワーグリッドが23.1時間、電源開発が22時間。大きな差はない。
東京電力パワーグリッドと電源開発はどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は東京電力パワーグリッドが70.9点、電源開発が81.4点で、電源開発が上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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