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東京電力パワーグリッドと東京電力ホールディングスの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。電力の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 月の平均残業は東京電力パワーグリッドが23.1時間、東京電力ホールディングスが24.2時間。大きな差はない。
  • 有給休暇の取得率は東京電力パワーグリッドが80.9%、東京電力ホールディングスが75.6%。
  • 売上高は東京電力パワーグリッドが2.29兆円、東京電力ホールディングスが6.33兆円で、東京電力ホールディングスが約2.8倍の規模。

数字で比べる

東京電力パワーグリッド東京電力ホールディングス
働きやすさの点数70.9点(⁠A+)67.5点(⁠A+)
平均年収—883万円(⁠45.1歳)
30歳換算年収—約636万円
月の平均残業23.1時間24.2時間
有給取得率80.9%75.6%
平均勤続年数24.4年24.4年
売上高2.29兆円6.33兆円
売上に対する利益の割合3.6%(⁠経常利益)6.6%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.17倍1.19倍
従業員数(⁠単体)13,888人7,157人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上に対する利益の割合は東京電力パワーグリッドが3.6%、東京電力ホールディングスが6.6%で、東京電力ホールディングスのほうが稼ぐ力が強い。
  • 当サイトの働きやすさの点数は東京電力パワーグリッドが70.9点、東京電力ホールディングスが67.5点で、東京電力パワーグリッドが上回る。

何で稼いでいるかの違い

東京電力パワーグリッド

東京電力パワーグリッドは、首都圏に電気を送る送電線・変電所・配電線(⁠電力ネットワーク)を運営する会社です。東京電力ホールディングスの送配電部門が、2016年に独立してできました。どの電力会社の電気も、公平にこのネットワークを通って家庭や企業に届きます。

売上高は約2.3兆円です。稼ぎ方は、電力会社(⁠小売電気事業者)がこのネットワークを使って電気を届ける際に払う「⁠託送料金」が中心です。送配電の料金は国の制度のもとで決まり、地域の送配電網を担う事業者として、安定供給の責任を負っています。

東京電力ホールディングス

東京電力ホールディングスは、東京電力グループの持株会社です。送配電の東京電力パワーグリッド、小売の東京電力エナジーパートナー、再生可能エネルギーの東京電力リニューアブルパワーなどを持ち、火力発電と燃料調達は関係会社のJERAが担っています。福島第一原子力発電所の廃炉と賠償に取り組んでいます。

売上高は約6.33兆円で、電気・ガス業で1位です。事業は、ホールディングス(⁠原子力発電など)、フュエル&パワー(⁠火力、JERA)、パワーグリッド(⁠送電・変電・配電)、エナジーパートナー(⁠小売)、リニューアブルパワーの5つです。

歴史の違い

東京電力パワーグリッド

  1. 2015年東京電力の送配電事業を分割する準備会社が設立されます。
  2. 2016年東京電力パワーグリッドに社名を変え、東京電力(⁠今の東京電力ホールディングス)の一般送配電事業などを引き継ぎます。
  3. 2019年お客さま対応の会社(⁠今のテプコ・ソリューション・アドバンス)を傘下に入れます。
  4. 2022年イギリスに現地法人を設立し、海外の送電事業にも関わり始めます。

東京電力ホールディングス

  1. 1951年関東配電と日本発送電から設備の出資・譲渡を受け、東京電力が設立されます。
  2. 1950〜1980年代不動産、設計、発電、システム、物流などの関連会社を次々に設立します。
  3. 2000年代前半LNG輸送船や豪州の資源開発の会社をつくり、ユーラスエナジーやパワードコムを子会社にします。
  4. その後福島第一原子力発電所の廃炉と賠償に取り組みながら持株会社制に移り、送配電・小売・再エネを事業会社に分け、火力・燃料事業はJERAが担う体制にします。

いま何に賭けているか

東京電力パワーグリッド

東京電力グループの「⁠第五次総合特別事業計画」に基づき、GX・DXによる電力需要の増加に対応して安定供給の責任を果たしながら、経営の合理化で財務を改善するとしています。特にデータセンターを中心とした大規模な需要に、早く電気を届けることが優先課題です。

東京電力ホールディングス

第五次総合特別事業計画(⁠五次総特)に基づき、福島第一原子力発電所の廃炉、GX・DXによる電力需要の増加に対応した安定供給と事業成長、経営合理化や資産売却による財務状況の改善を進めています。賠償・廃炉のためにグループ全体で年間約5,000億円程度の資金を確保し、2028年度以降のフリーキャッシュフロー黒字を目標にしています。

どちらを選ぶかの目安

  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高い東京電力ホールディングスのほうが景気の波に強い。

よくある質問

東京電力パワーグリッドと東京電力ホールディングスはどちらが残業が少ない?
月の平均残業は東京電力パワーグリッドが23.1時間、東京電力ホールディングスが24.2時間。大きな差はない。
東京電力パワーグリッドと東京電力ホールディングスはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は東京電力パワーグリッドが70.9点、東京電力ホールディングスが67.5点で、東京電力パワーグリッドが上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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