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武田薬品工業と小野薬品工業の違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。製薬の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は武田薬品工業が約844万円、小野薬品工業が約812万円。武田薬品工業のほうが約32万円高い。
  • 月の平均残業は武田薬品工業が18時間、小野薬品工業が21.9時間。武田薬品工業のほうが月3.9時間少ない。
  • 売上高は武田薬品工業が4.51兆円、小野薬品工業が5,158億円で、武田薬品工業が約8.7倍の規模。

数字で比べる

武田薬品工業小野薬品工業
働きやすさの点数66.7点(⁠A)71.8点(⁠S-)
平均年収1,144万円(⁠44歳)1,094万円(⁠43.7歳)
30歳換算年収約844万円約812万円
月の平均残業18時間21.9時間
有給取得率未公表72.7%
平均勤続年数13.8年15.8年
売上高4.51兆円5,158億円
売上に対する利益の割合-3.2%(⁠税引前利益)18.0%(⁠税引前利益)
売上の4年の伸び1.26倍1.43倍
従業員数(⁠単体)4,792人3,396人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上に対する利益の割合は武田薬品工業が-3.2%、小野薬品工業が18.0%で、小野薬品工業のほうが稼ぐ力が強い。
  • 売上の4年の伸びは武田薬品工業が1.26倍、小野薬品工業が1.43倍で、勢いは小野薬品工業が上。
  • 当サイトの働きやすさの点数は武田薬品工業が66.7点、小野薬品工業が71.8点で、小野薬品工業が上回る。

何で稼いでいるかの違い

武田薬品工業

武田薬品工業は、江戸時代に大阪・道修町の薬の問屋として始まった、日本最大の製薬会社です。いまは売上の多くを海外で稼ぐ「⁠グローバルなバイオ医薬品企業」を名乗り、世界中から人と研究を集めています。

売上高は約4.5兆円で、化学工業(⁠医薬品を含む)で国内1位です。お金の入り口は、病院で処方される医薬品です。患者さんが使う薬の代金は、多くの国で公的な保険から支払われます。

小野薬品工業

小野薬品工業は、オンコロジー(⁠がん)領域の主力製品「⁠オプジーボ」を持つ製薬会社です。1717年に大阪・道修町で薬種仲買人として創業した長い歴史を持ち、2024年には米国のDeciphera Pharmaceuticalsを買収しました。

売上高は約5,158億円です。事業は医薬品の単一セグメントで、医療用医薬品を主力分野とし、研究開発に特に力を入れています。

歴史の違い

武田薬品工業

  1. 1781年大阪で薬種商(⁠薬の問屋)として創業します。
  2. 1914〜1915年研究部門と工場をつくり、薬を「⁠売る」会社から「⁠研究してつくる」会社になっていきます。
  3. 2005〜2007年動物用医薬品、ビタミン、化学品、食品、農薬などの事業を次々に売却し、医薬品に集中します。
  4. 2008〜2011年アメリカのミレニアム(⁠がんの薬)、スイスのナイコメッドなど、海外の製薬会社を大型買収して世界に広がります。

小野薬品工業

  1. 1717年初代小野市兵衞が大阪・道修町で薬種仲買人として創業します。
  2. 1947〜1949年医薬品製造部門の日本有機化工を設立し、小野薬品工業と改称して、製造販売を一本化します。
  3. 1968年生理活性物質「⁠プロスタグランディン」の化学合成に成功します。
  4. 1998〜2014年米国、英国、韓国、台湾に会社を設立します。

いま何に賭けているか

武田薬品工業

重点の3分野に経営資源を集中し、研究開発にAIやデジタル技術を広く取り入れることで、新薬をより速く、効率よく患者さんに届けることを目指しています。薬価への圧力が強まる中でも、研究開発のパイプライン(⁠開発中の新薬の候補)を育てることが成長のカギです。

小野薬品工業

企業理念「⁠病気と苦痛に対する人間の闘いのために」のもと、「⁠グローバル スペシャリティ ファーマ」を目指しています。4つの成長戦略は「⁠製品価値最大化〜患者本位の視点で〜」「⁠パイプラインの強化」「⁠グローバル事業の拡大と加速」「⁠事業ドメインの拡大」です。

どちらを選ぶかの目安

  • 年収・残業の両方で武田薬品工業が上回っている。
  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きい小野薬品工業。
  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高い小野薬品工業のほうが景気の波に強い。

よくある質問

武田薬品工業と小野薬品工業はどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は武田薬品工業が約844万円、小野薬品工業が約812万円。武田薬品工業のほうが約32万円高い。
武田薬品工業と小野薬品工業はどちらが残業が少ない?
月の平均残業は武田薬品工業が18時間、小野薬品工業が21.9時間。武田薬品工業のほうが月3.9時間少ない。
武田薬品工業と小野薬品工業はどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は武田薬品工業が66.7点、小野薬品工業が71.8点で、小野薬品工業が上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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