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東洋紡とリンテックの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。化学メーカーの会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は東洋紡が約550万円、リンテックが約548万円。ほぼ同じ水準。
  • 月の平均残業は東洋紡が12時間、リンテックが7.9時間。リンテックのほうが月4.1時間少ない。
  • 有給休暇の取得率は東洋紡が80.8%、リンテックが76%。

数字で比べる

東洋紡リンテック
働きやすさの点数62.9点(⁠A-)67.2点(⁠A+)
平均年収685万円(⁠40.1歳)724万円(⁠42.8歳)
30歳換算年収約550万円約548万円
月の平均残業12時間7.9時間
有給取得率80.8%76%
平均勤続年数14.1年18.6年
売上高4,216億円3,194億円
売上に対する利益の割合5.4%(⁠経常利益)8.0%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.12倍1.24倍
従業員数(⁠単体)2,885人2,549人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上高は東洋紡が4,216億円、リンテックが3,194億円で、東洋紡が約1.3倍の規模。
  • 売上に対する利益の割合は東洋紡が5.4%、リンテックが8.0%で、リンテックのほうが稼ぐ力が強い。
  • 売上の4年の伸びは東洋紡が1.12倍、リンテックが1.24倍で、勢いはリンテックが上。
  • 当サイトの働きやすさの点数は東洋紡が62.9点、リンテックが67.2点で、リンテックが上回る。

何で稼いでいるかの違い

東洋紡

東洋紡は、包装用・工業用フィルム、診断薬用酵素などのバイオ製品や医療機器、エンジニアリングプラスチック・スーパー繊維・アクア膜などの機能材、エアバッグ用基布などをつくる会社です。1882年に渋沢栄一の計画に基づき、日本初の民間の紡績会社として発足した大阪紡績会社が前身です。

売上高は約4,216億円です。事業は、フィルム、ライフサイエンス(⁠バイオ製品、医薬品、医用膜、医療機器)、環境・機能材(⁠東洋紡エムシー)、機能繊維・商事、不動産などです。

リンテック

リンテックは、シール・ラベル用の粘着製品、ウインドーフィルム、半導体関連の粘着テープや装置、特殊紙などをつくる会社です。1934年に不二紙工として設立され、包装用ガムテープの製造販売から始まりました。

売上高は約3,194億円です。事業は、印刷材・産業工材関連(⁠シール・ラベル用粘着製品、自動車用粘着製品、ウインドーフィルム、屋外看板用フィルムなど)、電子・光学関連(⁠半導体関連粘着テープ・装置、積層セラミックコンデンサ関連テープ、光学ディスプレイ関連粘着製品)、洋紙・加工材関連の3つです。

歴史の違い

東洋紡

  1. 1882年渋沢栄一の紡績事業計画に基づき、日本初の民間の紡績会社として大阪紡績会社が発足します。
  2. 1914年大阪紡績と三重紡績が合併し、東洋紡績になります。
  3. 1963〜1976年ポリプロピレンフィルム、ポリエステルフィルムの生産を始め、1971年にバイオ事業に進出します。
  4. 1984〜1998年人工腎臓用中空糸膜、スーパー繊維「⁠ダイニーマ」「⁠ザイロン」の本格生産を始めます。

リンテック

  1. 1934年不二紙工を設立し、包装用ガムテープの製造販売を始めます。
  2. 1962〜1964年段ボール箱の自動包装機の製作を始め、その部門を別会社にします。
  3. 1984〜1987年社名をFSKに変え、米国に設立した子会社を通じて工業用粘着フィルムメーカーのMADICOを買収します。
  4. 1990年四国製紙、創研化工と合併し、社名をリンテックに変えます。

いま何に賭けているか

東洋紡

企業理念は、渋沢栄一の座右の銘の一つ『⁠順理則裕』(⁠なすべきことをする、なすべからざることはしない)です。長期ビジョン「⁠サステナブル・ビジョン2030」で、「⁠人と地球に求められるソリューションを創造し続けるグループ」を目指しています。2022〜2025年度を、大規模な火災事故や品質不適切事案などを踏まえた「⁠つくりかえる・仕込む4年」と位置づけました。

リンテック

社名の「⁠リンテック」は“リンケージ(⁠結合)”と“テクノロジー”を表し、社是は「⁠至誠と創造」です。粘着応用技術、表面改質技術、システム化技術、特殊紙・剥離材製造技術の4つを固有技術としています。長期ビジョン「⁠LINTEC SUSTAINABILITY VISION 2030」を進めており、2026年3月期は半導体・電子部品関連製品が好調で、売上高、営業利益、当期純利益が過去最高になりました。

よくある質問

東洋紡とリンテックはどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は東洋紡が約550万円、リンテックが約548万円。ほぼ同じ水準。
東洋紡とリンテックはどちらが残業が少ない?
月の平均残業は東洋紡が12時間、リンテックが7.9時間。リンテックのほうが月4.1時間少ない。
東洋紡とリンテックはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は東洋紡が62.9点、リンテックが67.2点で、リンテックが上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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