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エア・ウォーターと東海カーボンの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。化学メーカーの会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収はエア・ウォーターが約622万円、東海カーボンが約579万円。エア・ウォーターのほうが約43万円高い。
  • 月の平均残業はエア・ウォーターが15.3時間、東海カーボンが10.7時間。東海カーボンのほうが月4.6時間少ない。
  • 売上高はエア・ウォーターが1.07兆円、東海カーボンが3,230億円で、エア・ウォーターが約3.3倍の規模。

数字で比べる

エア・ウォーター東海カーボン
働きやすさの点数56.9点(⁠B)61点(A-)
平均年収816万円(⁠42.5歳)770万円(⁠43.1歳)
30歳換算年収約622万円約579万円
月の平均残業15.3時間10.7時間
有給取得率60.4%未公表
平均勤続年数9.9年13.7年
売上高1.07兆円3,230億円
売上に対する利益の割合-4.8%(⁠税引前利益)8.1%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.26倍1.25倍
従業員数(⁠単体)685人727人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 当サイトの働きやすさの点数はエア・ウォーターが56.9点、東海カーボンが61点で、東海カーボンが上回る。

何で稼いでいるかの違い

エア・ウォーター

エア・ウォーターは、酸素・窒素などの産業ガスを中心に、LPガスなどのエネルギー、医療用ガスや衛生材料などの医療、食品(⁠冷凍食品、食肉加工、青果物)など幅広い事業を持つ会社です。1929年に札幌で設立された北海酸素が起源で、大同酸素、共同酸素との合併を経て2000年に今の社名になりました。

売上高は約1.07兆円です。事業は、デジタル&インダストリー(⁠産業ガス、電子材料、北米・インドの産業ガス事業など)、エネルギーソリューション(⁠LPガス、灯油、炭酸ガス、水素)、ヘルス&セーフティー(⁠医療用ガス、歯科材料、在宅医療など)、アグリ&フーズ(⁠青果物、冷凍食品、食肉加工、飲料の製造受託)です。

東海カーボン

東海カーボンは、ゴム製品用・黒色顔料用・導電用のカーボンブラック、特殊炭素製品(⁠ファインカーボン)、アルミ電解用カソード、電気製鋼炉用の黒鉛電極などをつくる会社です。1918年に黒鉛電極などの炭素製品の国内自給を目的に、東海電極製造として創立されました。

売上高は約3,230億円です。事業は、カーボンブラック、ファインカーボン(⁠特殊炭素製品、ソリッドSiC、SiCコート)、スメルティング&ライニング(⁠アルミ電解用カソード、高炉用ブロックなど)、黒鉛電極、工業炉及び関連製品、その他(⁠摩擦材、リチウムイオン二次電池用負極材)の6つです。

歴史の違い

エア・ウォーター

  1. 1929年札幌で酸素の製造・販売のため北海酸素を設立します(⁠1966年にほくさんに社名変更)。
  2. 1993年大同酸素と合併し、大同ほくさんになります。
  3. 2000年共同酸素と合併し、エア・ウォーターになります。
  4. 2009〜2016年相模ハム、ゴールドパック、九州屋、大山ハムなどを子会社にし、食品事業を広げます。

東海カーボン

  1. 1918年黒鉛電極などの炭素製品の国内自給を目的に、東海電極製造として創立されます。
  2. 1941年九州若松工場でカーボンブラックの製造を始めます。
  3. 1975年社名を東海カーボンに変えます。
  4. 2014〜2018年カナダのCancarb、米国のSGL GE子会社(⁠黒鉛電極)、米国のSid Richardson Carbon(⁠カーボンブラック)を買収します。

いま何に賭けているか

エア・ウォーター

2025年7月以降、連結子会社や事業部門で在庫などをめぐる不適切な会計処理が見つかりました。特別調査委員会の調査で、2019年度から2025年度上半期までの不適切な会計処理と、その一部への経営トップやマネジメント層の関与が認められ、2026年5月に東京証券取引所の特別注意銘柄に指定されています。会社は改善計画を策定するとしています。

東海カーボン

長期ビジョン「⁠Vision 2030:先端素材とソリューションで持続可能な社会の実現に貢献する」のもと、「⁠抜本的な構造改革」「⁠成長市場へのコミット」「⁠サステナブルな価値創出」に取り組んでいます。黒鉛電極事業では国内生産体制の集約とドイツ子会社の売却を2025年半ばまでに終えました。ファインカーボン事業では国内の増産投資を完了し、将来の半導体市場の拡大に備えるとしています。

どちらを選ぶかの目安

  • 年収を取るならエア・ウォーター、時間のゆとりを取るなら東海カーボン。

よくある質問

エア・ウォーターと東海カーボンはどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収はエア・ウォーターが約622万円、東海カーボンが約579万円。エア・ウォーターのほうが約43万円高い。
エア・ウォーターと東海カーボンはどちらが残業が少ない?
月の平均残業はエア・ウォーターが15.3時間、東海カーボンが10.7時間。東海カーボンのほうが月4.6時間少ない。
エア・ウォーターと東海カーボンはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数はエア・ウォーターが56.9点、東海カーボンが61点で、東海カーボンが上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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