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富士通とキヤノンの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。総合電機・ITの会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は富士通が約768万円、キヤノンが約646万円。富士通のほうが約122万円高い。
  • 売上高は富士通が3.50兆円、キヤノンが4.62兆円で、キヤノンが約1.3倍の規模。
  • 売上に対する利益の割合は富士通が11.7%、キヤノンが10.4%で、差は小さい。

数字で比べる

富士通キヤノン
働きやすさの点数80.5点(⁠S)76.1点(⁠S)
平均年収1,012万円(⁠42.7歳)882万円(⁠44.3歳)
30歳換算年収約768万円約646万円
月の平均残業7.6時間未公表
有給取得率未公表未公表
平均勤続年数16.4年19.4年
売上高3.50兆円4.62兆円
売上に対する利益の割合11.7%(⁠税引前利益)10.4%(⁠税引前利益)
売上の4年の伸び0.98倍1.32倍
従業員数(⁠単体)32,224人22,921人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上の4年の伸びは富士通が0.98倍、キヤノンが1.32倍で、勢いはキヤノンが上。
  • 当サイトの働きやすさの点数は富士通が80.5点、キヤノンが76.1点で、富士通が上回る。

何で稼いでいるかの違い

富士通

富士通は、日本を代表するIT企業です。電話交換機づくりから始まり、コンピューターメーカーとして成長しました。今はパソコンや携帯電話などの事業を手放し、企業や社会のデジタル化を支えるサービスの会社へと大きく姿を変えています。

売上高は約3.5兆円です。事業は、サービスソリューション(⁠コンサルティング、クラウド、システム構築、運用・保守など)、ハードウェアソリューション(⁠サーバ、ストレージ、ネットワーク機器など)、ユビキタスソリューション(⁠パソコン関連)の3つです。

キヤノン

キヤノンは、カメラから始まり、今は事務所の複合機・プリンター、医療機器、半導体や有機ELパネルの製造装置まで手がける精密機器メーカーです。売上の多くを海外で稼ぐグローバル企業です。

売上高は約4.6兆円で、電機業界で国内4位です。事業は、プリンティング(⁠複合機・プリンター・商業印刷)、メディカル(⁠医療機器)、イメージング(⁠カメラなど)、インダストリアル(⁠半導体製造装置、有機EL製造装置など)の4つです。

歴史の違い

富士通

  1. 1935年富士電機製造から電話交換装置などの事業を引き継いで、富士通信機製造として設立されます。
  2. 1951〜1954年コンピューター、無線通信機器、電子デバイスの製造を始めます。
  3. 1990〜1999年イギリスのICLを傘下に入れ、ドイツのシーメンスと合弁でパソコン・サーバの会社をつくるなど、海外に大きく広がります。
  4. 2005〜2018年プラズマディスプレイ、液晶、ハードディスク、携帯電話、個人向けパソコンなどの事業を次々に売却します。

キヤノン

  1. 1933年東京・六本木で、高級小型カメラを研究する「⁠精機光学研究所」として発足します。
  2. 1964〜1968年電卓を発売し、普通紙複写機にも進出。
  3. 1970〜1981年半導体製造装置を発表し、レーザープリンターやバブルジェット(⁠インクジェット)方式の開発に成功します。
  4. 1996年5か年計画「⁠グローバル優良企業グループ構想」を始めます。

いま何に賭けているか

富士通

パーパスは「⁠イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていくこと」です。古いシステムの刷新(⁠モダナイゼーション)、クラウド化、生成AIなどへの企業の投資は今後も増えると見て、Uvanceを中心としたサービスの拡大に力を入れています。

キヤノン

2026年からの5か年計画「⁠グローバル優良企業グループ構想フェーズVII」で、「⁠生産性革新を断行し、新たなる成長を実現する」を基本方針にしています。販売・生産・メディカル事業の構造改革を進め、成長性の高いメディカルとインダストリアルを強化するほか、宇宙関連ビジネスへの本格参入も掲げています。

どちらを選ぶかの目安

  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きいキヤノン。

よくある質問

富士通とキヤノンはどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は富士通が約768万円、キヤノンが約646万円。富士通のほうが約122万円高い。
富士通とキヤノンはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は富士通が80.5点、キヤノンが76.1点で、富士通が上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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