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第一三共と小野薬品工業の違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。製薬の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は第一三共が約792万円、小野薬品工業が約812万円。ほぼ同じ水準。
  • 月の平均残業は第一三共が17.4時間、小野薬品工業が21.9時間。第一三共のほうが月4.5時間少ない。
  • 売上高は第一三共が2.12兆円、小野薬品工業が5,158億円で、第一三共が約4.1倍の規模。

数字で比べる

第一三共小野薬品工業
働きやすさの点数71.2点(⁠S-)71.8点(⁠S-)
平均年収1,098万円(⁠45歳)1,094万円(⁠43.7歳)
30歳換算年収約792万円約812万円
月の平均残業17.4時間21.9時間
有給取得率未公表72.7%
平均勤続年数17.9年15.8年
売上高2.12兆円5,158億円
売上に対する利益の割合12.4%(⁠税引前利益)18.0%(⁠税引前利益)
売上の4年の伸び2.03倍1.43倍
従業員数(⁠単体)8,009人3,396人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上に対する利益の割合は第一三共が12.4%、小野薬品工業が18.0%で、小野薬品工業のほうが稼ぐ力が強い。
  • 売上の4年の伸びは第一三共が2.03倍、小野薬品工業が1.43倍で、勢いは第一三共が上。
  • 当サイトの働きやすさの点数は第一三共が71.2点、小野薬品工業が71.8点で、ほぼ同じ。

何で稼いでいるかの違い

第一三共

第一三共は、三共と第一製薬が2005年に経営統合して生まれた大手製薬会社です。今は抗体に薬を結びつけてがん細胞を狙い撃ちする「⁠ADC(⁠抗体薬物複合体)」という新しいタイプのがん治療薬で、世界から注目される会社になっています。

売上高は約2.1兆円です。事業は医薬品のみで、医療用医薬品の研究開発・製造・販売のほか、一般用医薬品(⁠第一三共ヘルスケア)やワクチンも手がけています。

小野薬品工業

小野薬品工業は、オンコロジー(⁠がん)領域の主力製品「⁠オプジーボ」を持つ製薬会社です。1717年に大阪・道修町で薬種仲買人として創業した長い歴史を持ち、2024年には米国のDeciphera Pharmaceuticalsを買収しました。

売上高は約5,158億円です。事業は医薬品の単一セグメントで、医療用医薬品を主力分野とし、研究開発に特に力を入れています。

歴史の違い

第一三共

  1. 2005年三共と第一製薬が共同で持株会社を設立し、経営統合します。
  2. 2008年ランバクシー・ラボラトリーズを買収します。
  3. 2011〜2014年アメリカのプレキシコン、アンビットなどのバイオ企業を買収し、がんの薬の研究を強めます。
  4. 2017〜2018年ワクチンの会社を完全子会社にし、バイオ医薬品の会社を設立します。

小野薬品工業

  1. 1717年初代小野市兵衞が大阪・道修町で薬種仲買人として創業します。
  2. 1947〜1949年医薬品製造部門の日本有機化工を設立し、小野薬品工業と改称して、製造販売を一本化します。
  3. 1968年生理活性物質「⁠プロスタグランディン」の化学合成に成功します。
  4. 1998〜2014年米国、英国、韓国、台湾に会社を設立します。

いま何に賭けているか

第一三共

2035年ビジョンとして「⁠Trusted healthcare innovator」を掲げ、第6期中期経営計画(⁠2026〜2030年度)では、ADC製品の価値を最大化し、2035年に「⁠グローバルトップ5のがん領域の会社」になることを目指しています。今後5年間で20以上の適応症(⁠薬が使える病気)の承認取得を目指すとしています。

小野薬品工業

企業理念「⁠病気と苦痛に対する人間の闘いのために」のもと、「⁠グローバル スペシャリティ ファーマ」を目指しています。4つの成長戦略は「⁠製品価値最大化〜患者本位の視点で〜」「⁠パイプラインの強化」「⁠グローバル事業の拡大と加速」「⁠事業ドメインの拡大」です。

どちらを選ぶかの目安

  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きい第一三共。
  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高い小野薬品工業のほうが景気の波に強い。

よくある質問

第一三共と小野薬品工業はどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は第一三共が約792万円、小野薬品工業が約812万円。ほぼ同じ水準。
第一三共と小野薬品工業はどちらが残業が少ない?
月の平均残業は第一三共が17.4時間、小野薬品工業が21.9時間。第一三共のほうが月4.5時間少ない。
第一三共と小野薬品工業はどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は第一三共が71.2点、小野薬品工業が71.8点で、ほぼ同じ。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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