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日本触媒とエア・ウォーターの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。化学メーカーの会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は日本触媒が約700万円、エア・ウォーターが約622万円。日本触媒のほうが約78万円高い。
  • 月の平均残業は日本触媒が17.2時間、エア・ウォーターが15.3時間。大きな差はない。
  • 売上高は日本触媒が3,999億円、エア・ウォーターが1.07兆円で、エア・ウォーターが約2.7倍の規模。

数字で比べる

日本触媒エア・ウォーター
働きやすさの点数66.6点(⁠A)56.9点(⁠B)
平均年収859万円(⁠39.4歳)816万円(⁠42.5歳)
30歳換算年収約700万円約622万円
月の平均残業17.2時間15.3時間
有給取得率未公表60.4%
平均勤続年数15.1年9.9年
売上高3,999億円1.07兆円
売上に対する利益の割合5.4%(⁠税引前利益)-4.8%(⁠税引前利益)
売上の4年の伸び1.08倍1.26倍
従業員数(⁠単体)2,573人685人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上に対する利益の割合は日本触媒が5.4%、エア・ウォーターが-4.8%で、日本触媒のほうが稼ぐ力が強い。
  • 売上の4年の伸びは日本触媒が1.08倍、エア・ウォーターが1.26倍で、勢いはエア・ウォーターが上。
  • 当サイトの働きやすさの点数は日本触媒が66.6点、エア・ウォーターが56.9点で、日本触媒が上回る。

何で稼いでいるかの違い

日本触媒

日本触媒は、アクリル酸、高吸水性樹脂、酸化エチレンなどの基礎化学品と、コンクリート混和剤用ポリマー、電子情報材料、電池材料、触媒などの機能製品をつくる化学メーカーです。1941年に大阪でヲサメ合成化学工業として設立されました。

売上高は約3,999億円です。事業は、マテリアルズ(⁠アクリル酸、アクリル酸エステル、酸化エチレン、高吸水性樹脂、プロセス触媒など)と、ソリューションズ(⁠コンクリート混和剤用ポリマー、医薬中間原料、電子情報材料、自動車触媒、電池材料など)の2つです。

エア・ウォーター

エア・ウォーターは、酸素・窒素などの産業ガスを中心に、LPガスなどのエネルギー、医療用ガスや衛生材料などの医療、食品(⁠冷凍食品、食肉加工、青果物)など幅広い事業を持つ会社です。1929年に札幌で設立された北海酸素が起源で、大同酸素、共同酸素との合併を経て2000年に今の社名になりました。

売上高は約1.07兆円です。事業は、デジタル&インダストリー(⁠産業ガス、電子材料、北米・インドの産業ガス事業など)、エネルギーソリューション(⁠LPガス、灯油、炭酸ガス、水素)、ヘルス&セーフティー(⁠医療用ガス、歯科材料、在宅医療など)、アグリ&フーズ(⁠青果物、冷凍食品、食肉加工、飲料の製造受託)です。

歴史の違い

日本触媒

  1. 1941年大阪でヲサメ合成化学工業を設立します。
  2. 1949〜1952年社名を日本触媒化学工業に変え、無水マレイン酸の製造を始めます。
  3. 1959〜1970年川崎で酸化エチレン、姫路でアクリル酸の製造を始めます。
  4. 1983年姫路製造所で高吸水性樹脂の製造を始めます。

エア・ウォーター

  1. 1929年札幌で酸素の製造・販売のため北海酸素を設立します(⁠1966年にほくさんに社名変更)。
  2. 1993年大同酸素と合併し、大同ほくさんになります。
  3. 2000年共同酸素と合併し、エア・ウォーターになります。
  4. 2009〜2016年相模ハム、ゴールドパック、九州屋、大山ハムなどを子会社にし、食品事業を広げます。

いま何に賭けているか

日本触媒

企業理念は「⁠私たちはテクノロジーをもって人と社会に豊かさと快適さを提供します」です。2025年度からの「⁠中期経営計画 2027」では、事業ポートフォリオの変革を最優先とし、スペシャリティ、エレクトロニクス、電池などの成長領域があるソリューションズ事業に積極的にリソースを投じるとしています。

エア・ウォーター

2025年7月以降、連結子会社や事業部門で在庫などをめぐる不適切な会計処理が見つかりました。特別調査委員会の調査で、2019年度から2025年度上半期までの不適切な会計処理と、その一部への経営トップやマネジメント層の関与が認められ、2026年5月に東京証券取引所の特別注意銘柄に指定されています。会社は改善計画を策定するとしています。

どちらを選ぶかの目安

  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きいエア・ウォーター。
  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高い日本触媒のほうが景気の波に強い。

よくある質問

日本触媒とエア・ウォーターはどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は日本触媒が約700万円、エア・ウォーターが約622万円。日本触媒のほうが約78万円高い。
日本触媒とエア・ウォーターはどちらが残業が少ない?
月の平均残業は日本触媒が17.2時間、エア・ウォーターが15.3時間。大きな差はない。
日本触媒とエア・ウォーターはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は日本触媒が66.6点、エア・ウォーターが56.9点で、日本触媒が上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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