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カネカとダイセルの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。化学メーカーの会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収はカネカが約649万円、ダイセルが約668万円。ほぼ同じ水準。
  • 月の平均残業はカネカが19.6時間、ダイセルが12.6時間。ダイセルのほうが月7時間少ない。
  • 売上高はカネカが8,116億円、ダイセルが5,796億円で、カネカが約1.4倍の規模。

数字で比べる

カネカダイセル
働きやすさの点数65.3点(⁠A)75点(S)
平均年収824万円(⁠41歳)866万円(⁠41.9歳)
30歳換算年収約649万円約668万円
月の平均残業19.6時間12.6時間
有給取得率未公表81.7%
平均勤続年数15.5年16.2年
売上高8,116億円5,796億円
売上に対する利益の割合3.6%(⁠経常利益)7.8%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.17倍1.24倍
従業員数(⁠単体)3,485人2,533人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上に対する利益の割合はカネカが3.6%、ダイセルが7.8%で、ダイセルのほうが稼ぐ力が強い。
  • 当サイトの働きやすさの点数はカネカが65.3点、ダイセルが75点で、ダイセルが上回る。

何で稼いでいるかの違い

カネカ

カネカは、塩化ビニル樹脂や変成シリコーンポリマーなどの素材、発泡樹脂や太陽電池、医療機器、医薬品、食品(⁠油脂、酵母など)などを手がける化学メーカーです。1949年に鐘淵紡績から繊維以外の事業を引き継いで分離独立しました。2004年に鐘淵化学工業から今の社名になりました。

売上高は約8,116億円です。事業は、Material(⁠塩ビ、モディファイヤー、生分解性バイオポリマーなど)、Quality of Life(⁠発泡樹脂、ポリイミドフィルム、太陽電池、アクリル系合成繊維など)、Health Care(⁠医療機器、医薬品など)、Nutrition(⁠食品など)の4つです。

ダイセル

ダイセルは、自動車エアバッグ用インフレータ、ポリアセタールなどのエンジニアリングプラスチック(⁠ポリプラスチックス)、酢酸セルロース・アセテート・トウ、光学異性体分離カラム、電子材料向け機能品などをつくる化学メーカーです。1919年に大日本セルロイドとして創立されました。

売上高は約5,796億円です。事業は、メディカル・ヘルスケア(⁠健康食品、光学異性体分離カラム)、スマート(⁠電子材料向け機能品、高機能フィルムなど)、セイフティ(⁠エアバッグ用インフレータ)、マテリアル、エンジニアリングプラスチックの5つです。

歴史の違い

カネカ

  1. 1949年鐘淵紡績から繊維部門以外の事業を引き継いで設立されます。
  2. 1950〜1957年塩化ビニル樹脂、ショートニング、アクリル系合成繊維「⁠カネカロン」の製造を始めます。
  3. 1977〜1986年コエンザイムQ10、変成シリコーンポリマー、超耐熱ポリイミドフィルム、医療機器の製造を始めます。
  4. 1999〜2004年電力用太陽電池の製造を始め、2004年に社名をカネカに変えます。

ダイセル

  1. 1919年大日本セルロイドとして創立されます。
  2. 1934年写真フィルム部を分離し、富士写真フイルム(⁠今の富士フイルムホールディングス)を設立します。
  3. 1964年米国Celanese社との合弁でポリプラスチックスを設立します。
  4. 1966〜1979年社名をダイセルに変え、のちにダイセル化学工業に変えます。

いま何に賭けているか

カネカ

パーパスは「⁠カガクでネガイをカナエル会社」で、環境・エネルギー、食糧、健康の3つをドメインにしています。ESG経営を「⁠世界を健康にする健康経営-Wellness First」と定義しています。行動指針は「⁠実験カンパニー(⁠大量に試していいものだけを残す)」です。

ダイセル

基本理念は「⁠価値共創によって人々を幸せにする会社 ~ Sustainable Value Together ~」です。長期ビジョン『⁠DAICEL VISION 4.0』で、健康、安全・安心、便利・快適などの領域に注力するとし、2026年度に新中期戦略『⁠Accelerate 2030』を策定しました。

どちらを選ぶかの目安

  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高いダイセルのほうが景気の波に強い。

よくある質問

カネカとダイセルはどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収はカネカが約649万円、ダイセルが約668万円。ほぼ同じ水準。
カネカとダイセルはどちらが残業が少ない?
月の平均残業はカネカが19.6時間、ダイセルが12.6時間。ダイセルのほうが月7時間少ない。
カネカとダイセルはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数はカネカが65.3点、ダイセルが75点で、ダイセルが上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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