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三菱ケミカルグループと旭化成の違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。化学・素材の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は三菱ケミカルグループが約766万円、旭化成が約655万円。三菱ケミカルグループのほうが約111万円高い。
  • 月の平均残業は三菱ケミカルグループが20.8時間、旭化成が22.1時間。大きな差はない。
  • 売上高は三菱ケミカルグループが3.70兆円、旭化成が3.07兆円で、規模は近い。

数字で比べる

三菱ケミカルグループ旭化成
働きやすさの点数74点(S)67点(A+)
平均年収1,189万円(⁠50.2歳)848万円(⁠41.9歳)
30歳換算年収約766万円約655万円
月の平均残業20.8時間22.1時間
有給取得率80.9%未公表
平均勤続年数19.9年17.4年
売上高3.70兆円3.07兆円
売上に対する利益の割合0.0%(⁠税引前利益)7.5%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び0.93倍1.25倍
従業員数(⁠単体)27人8,233人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上の4年の伸びは三菱ケミカルグループが0.93倍、旭化成が1.25倍で、勢いは旭化成が上。
  • 当サイトの働きやすさの点数は三菱ケミカルグループが74点、旭化成が67点で、三菱ケミカルグループが上回る。

何で稼いでいるかの違い

三菱ケミカルグループ

三菱ケミカルグループは、国内トップクラスの総合化学メーカーのグループです。三菱化学、三菱樹脂、三菱レイヨンが一つになった三菱ケミカルと、産業ガスの日本酸素(⁠旧・大陽日酸)などを傘下に持っています。いまは事業の大きな組み替えのまっただ中にいます。

売上高は約3.7兆円で、化学工業で国内2位です。事業は、スペシャリティマテリアルズ(⁠高機能な素材)、MMA&デリバティブズ(⁠アクリル樹脂の原料)、ベーシックマテリアルズ&ポリマーズ(⁠石油化学の基礎素材)、産業ガスの4つです。

旭化成

旭化成は、化学を土台に、住宅(⁠ヘーベルハウス)、医薬品・医療機器、電子部品、電池の材料まで手がける会社です。宮崎県延岡市で化学繊維とアンモニアの製造から始まり、100年かけて多角化してきました。

売上高は約3.1兆円で、化学工業で国内4位です。事業は、マテリアル(⁠化学品、電子材料・部品、自動車内装材、電池用セパレータなど)、住宅(⁠ヘーベルハウス、建材、米国・豪州の住宅事業)、ヘルスケア(⁠医薬品、ウイルス除去フィルター、AEDなどの救命医療機器)の3領域です。

歴史の違い

三菱ケミカルグループ

  1. 2005年三菱化学と三菱ウェルファーマが共同で持株会社(⁠三菱ケミカルホールディングス)を設立します。
  2. 2007〜2010年三菱樹脂、三菱レイヨンを完全子会社にし、三菱ウェルファーマと田辺製薬の合併で田辺三菱製薬が生まれます。
  3. 2014年産業ガスの大陽日酸を連結子会社にします。
  4. 2017年三菱化学、三菱樹脂、三菱レイヨンの3社が合併し、三菱ケミカルが発足します。

旭化成

  1. 1922〜1931年レーヨン糸の旭絹織、キュプラ繊維の日本ベンベルグ絹絲、アンモニアの延岡アンモニア絹絲が生まれ、のちに一つになります。
  2. 1950〜1960年代ダウ・ケミカルと合弁で合成樹脂に進出し、「⁠サランラップ」の販売や、建材「⁠へーベル」の製造を始めます。
  3. 1972年「⁠ヘーベルハウス」を本格展開し、住宅事業に進出します。
  4. 1999〜2003年食品事業、焼酎・酒類事業を売却し、持株会社制に移行します。

いま何に賭けているか

三菱ケミカルグループ

2024年11月に発表した経営方針「⁠KAITEKI Vision 35」と「⁠中期経営計画2029」のもとで、事業を「⁠成長ドライバー」「⁠次世代」「⁠収益基盤」「⁠構造改革」に分類し、稼げる事業に資源を集中しています。2035年に「⁠素材の力で顧客を感動させる『⁠グリーン・スペシャリティ企業』」になることを目指しています。

旭化成

グループミッションは「⁠世界の人びとの“いのち”と“くらし”に貢献します。」です。ヘルスケア・住宅・マテリアルという多様な事業を持つことを強みに、住宅とエネルギー、医療と住宅のように、産業の境界を越えた課題に取り組み、高付加価値の製品やサービスを生み出すことを目指しています。

どちらを選ぶかの目安

  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きい旭化成。

よくある質問

三菱ケミカルグループと旭化成はどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は三菱ケミカルグループが約766万円、旭化成が約655万円。三菱ケミカルグループのほうが約111万円高い。
三菱ケミカルグループと旭化成はどちらが残業が少ない?
月の平均残業は三菱ケミカルグループが20.8時間、旭化成が22.1時間。大きな差はない。
三菱ケミカルグループと旭化成はどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は三菱ケミカルグループが74点、旭化成が67点で、三菱ケミカルグループが上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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