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三菱ケミカルグループと信越化学工業の違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。化学・素材の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は三菱ケミカルグループが約766万円、信越化学工業が約711万円。三菱ケミカルグループのほうが約55万円高い。
  • 売上高は三菱ケミカルグループが3.70兆円、信越化学工業が2.57兆円で、三菱ケミカルグループが約1.4倍の規模。
  • 売上の4年の伸びは三菱ケミカルグループが0.93倍、信越化学工業が1.24倍で、勢いは信越化学工業が上。

数字で比べる

三菱ケミカルグループ信越化学工業
働きやすさの点数74点(S)73.3点(⁠S-)
平均年収1,189万円(⁠50.2歳)899万円(⁠40.8歳)
30歳換算年収約766万円約711万円
月の平均残業20.8時間未公表
有給取得率80.9%未公表
平均勤続年数19.9年18.8年
売上高3.70兆円2.57兆円
売上に対する利益の割合0.0%(⁠税引前利益)27.5%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び0.93倍1.24倍
従業員数(⁠単体)27人4,059人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 当サイトの働きやすさの点数は三菱ケミカルグループが74点、信越化学工業が73.3点で、ほぼ同じ。

何で稼いでいるかの違い

三菱ケミカルグループ

三菱ケミカルグループは、国内トップクラスの総合化学メーカーのグループです。三菱化学、三菱樹脂、三菱レイヨンが一つになった三菱ケミカルと、産業ガスの日本酸素(⁠旧・大陽日酸)などを傘下に持っています。いまは事業の大きな組み替えのまっただ中にいます。

売上高は約3.7兆円で、化学工業で国内2位です。事業は、スペシャリティマテリアルズ(⁠高機能な素材)、MMA&デリバティブズ(⁠アクリル樹脂の原料)、ベーシックマテリアルズ&ポリマーズ(⁠石油化学の基礎素材)、産業ガスの4つです。

信越化学工業

信越化学工業は、半導体の材料となるシリコンや、塩化ビニル樹脂、シリコーンなどを世界中に供給する化学メーカーです。売上に対する利益率が非常に高い、日本を代表する高収益企業です。

売上高は約2.6兆円で、化学工業で国内5位です。事業は、電子材料(⁠半導体シリコン、希土類磁石、フォトレジスト、マスクブランクスなど)、生活環境基盤材料(⁠塩化ビニル樹脂、か性ソーダなど)、機能材料(⁠シリコーン、セルロース誘導体など)、加工・商事・技術サービスの4つです。

歴史の違い

三菱ケミカルグループ

  1. 2005年三菱化学と三菱ウェルファーマが共同で持株会社(⁠三菱ケミカルホールディングス)を設立します。
  2. 2007〜2010年三菱樹脂、三菱レイヨンを完全子会社にし、三菱ウェルファーマと田辺製薬の合併で田辺三菱製薬が生まれます。
  3. 2014年産業ガスの大陽日酸を連結子会社にします。
  4. 2017年三菱化学、三菱樹脂、三菱レイヨンの3社が合併し、三菱ケミカルが発足します。

信越化学工業

  1. 1926年信濃電気と日本窒素肥料の共同出資で、信越窒素肥料として発足します。
  2. 1953年シリコーン(⁠珪素樹脂)の製造を始めます。
  3. 1960〜1967年半導体シリコンの製造を始め、信越半導体を設立します。
  4. 1973年アメリカにシンテック社を設立し、塩化ビニル樹脂の製造を始めます。

いま何に賭けているか

三菱ケミカルグループ

2024年11月に発表した経営方針「⁠KAITEKI Vision 35」と「⁠中期経営計画2029」のもとで、事業を「⁠成長ドライバー」「⁠次世代」「⁠収益基盤」「⁠構造改革」に分類し、稼げる事業に資源を集中しています。2035年に「⁠素材の力で顧客を感動させる『⁠グリーン・スペシャリティ企業』」になることを目指しています。

信越化学工業

AIの進展を支える「⁠先端電子材料総合メーカー」としての機能を広げ、AIインフラに関してはすべての事業で事業機会を追求するとしています。目標とする経営指標は「⁠年次ごとの増収、増益」とシンプルで、中国からの過剰輸出など市況の変化にも機敏に対応するとしています。

どちらを選ぶかの目安

  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きい信越化学工業。

よくある質問

三菱ケミカルグループと信越化学工業はどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は三菱ケミカルグループが約766万円、信越化学工業が約711万円。三菱ケミカルグループのほうが約55万円高い。
三菱ケミカルグループと信越化学工業はどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は三菱ケミカルグループが74点、信越化学工業が73.3点で、ほぼ同じ。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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