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三菱ケミカルグループとAGCの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。化学・素材の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は三菱ケミカルグループが約766万円、AGCが約676万円。三菱ケミカルグループのほうが約90万円高い。
  • 売上高は三菱ケミカルグループが3.70兆円、AGCが2.06兆円で、三菱ケミカルグループが約1.8倍の規模。
  • 売上に対する利益の割合は三菱ケミカルグループが0.0%、AGCが6.1%で、AGCのほうが稼ぐ力が強い。

数字で比べる

三菱ケミカルグループAGC
働きやすさの点数74点(S)70.1点(⁠A+)
平均年収1,189万円(⁠50.2歳)905万円(⁠43.4歳)
30歳換算年収約766万円約676万円
月の平均残業20.8時間未公表
有給取得率80.9%未公表
平均勤続年数19.9年17年
売上高3.70兆円2.06兆円
売上に対する利益の割合0.0%(⁠税引前利益)6.1%(⁠税引前利益)
売上の4年の伸び0.93倍1.21倍
従業員数(⁠単体)27人8,122人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上の4年の伸びは三菱ケミカルグループが0.93倍、AGCが1.21倍で、勢いはAGCが上。
  • 当サイトの働きやすさの点数は三菱ケミカルグループが74点、AGCが70.1点で、三菱ケミカルグループが上回る。

何で稼いでいるかの違い

三菱ケミカルグループ

三菱ケミカルグループは、国内トップクラスの総合化学メーカーのグループです。三菱化学、三菱樹脂、三菱レイヨンが一つになった三菱ケミカルと、産業ガスの日本酸素(⁠旧・大陽日酸)などを傘下に持っています。いまは事業の大きな組み替えのまっただ中にいます。

売上高は約3.7兆円で、化学工業で国内2位です。事業は、スペシャリティマテリアルズ(⁠高機能な素材)、MMA&デリバティブズ(⁠アクリル樹脂の原料)、ベーシックマテリアルズ&ポリマーズ(⁠石油化学の基礎素材)、産業ガスの4つです。

AGC

AGC(⁠旧・旭硝子)は、1907年に創立された世界的なガラスメーカーです。建物の窓ガラス、自動車のガラス、ディスプレイ用のガラス基板に加え、化学品(⁠塩ビ、フッ素製品)、医薬品の受託製造まで手がけています。

売上高は約2.1兆円です。事業は、建築ガラス、オートモーティブ(⁠自動車用ガラス)、電子(⁠ディスプレイ用ガラス基板、半導体関連部材)、化学品(⁠苛性ソーダ、塩化ビニル樹脂、フッ素製品)、ライフサイエンス(⁠医薬品の開発・製造受託)の5つです。

歴史の違い

三菱ケミカルグループ

  1. 2005年三菱化学と三菱ウェルファーマが共同で持株会社(⁠三菱ケミカルホールディングス)を設立します。
  2. 2007〜2010年三菱樹脂、三菱レイヨンを完全子会社にし、三菱ウェルファーマと田辺製薬の合併で田辺三菱製薬が生まれます。
  3. 2014年産業ガスの大陽日酸を連結子会社にします。
  4. 2017年三菱化学、三菱樹脂、三菱レイヨンの3社が合併し、三菱ケミカルが発足します。

AGC

  1. 1907〜1917年旭硝子が創立され、1909年に日本で初めて板ガラスの工業生産を始めます。
  2. 1950〜1964年三菱化成工業の分割で旭硝子として再出発し、ブラウン管用ガラス、自動車用ガラス、フッ素化学品の生産を始めます。
  3. 1981年ベルギーのグラバーベル社を買収し、欧州に進出します。
  4. 1985〜2010年合成石英ガラス、液晶用のガラス基板、スマートフォン向けのカバーガラス用特殊ガラスの生産を始めます。

いま何に賭けているか

三菱ケミカルグループ

2024年11月に発表した経営方針「⁠KAITEKI Vision 35」と「⁠中期経営計画2029」のもとで、事業を「⁠成長ドライバー」「⁠次世代」「⁠収益基盤」「⁠構造改革」に分類し、稼げる事業に資源を集中しています。2035年に「⁠素材の力で顧客を感動させる『⁠グリーン・スペシャリティ企業』」になることを目指しています。

AGC

パーパスに「⁠AGC、いつも世界の大事な一部」を掲げ、長期経営戦略「⁠2030年のありたい姿」と中期経営計画「⁠AGC plus-2026」で、市況変動に強く、成長性の高い事業ポートフォリオへの変革を目指しています。2026年にROE5%以上、2027年以降早期に8%超えを目指すとしています。

どちらを選ぶかの目安

  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きいAGC。
  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高いAGCのほうが景気の波に強い。

よくある質問

三菱ケミカルグループとAGCはどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は三菱ケミカルグループが約766万円、AGCが約676万円。三菱ケミカルグループのほうが約90万円高い。
三菱ケミカルグループとAGCはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は三菱ケミカルグループが74点、AGCが70.1点で、三菱ケミカルグループが上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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