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三菱重工業とIHIの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。機械・重工の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は三菱重工業が約820万円、IHIが約764万円。三菱重工業のほうが約56万円高い。
  • 月の平均残業は三菱重工業が27.4時間、IHIが21.3時間。IHIのほうが月6.1時間少ない。
  • 売上高は三菱重工業が4.97兆円、IHIが1.64兆円で、三菱重工業が約3.0倍の規模。

数字で比べる

三菱重工業IHI
働きやすさの点数76.4点(⁠S)75点(S)
平均年収1,072万円(⁠42.3歳)1,001万円(⁠42.4歳)
30歳換算年収約820万円約764万円
月の平均残業27.4時間21.3時間
有給取得率未公表78.3%
平均勤続年数17.7年15.8年
売上高4.97兆円1.64兆円
売上に対する利益の割合9.5%(⁠税引前利益)11.3%(⁠税引前利益)
売上の4年の伸び1.29倍1.40倍
従業員数(⁠単体)23,373人8,199人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上に対する利益の割合は三菱重工業が9.5%、IHIが11.3%で、差は小さい。
  • 売上の4年の伸びは三菱重工業が1.29倍、IHIが1.40倍で、勢いはIHIが上。
  • 当サイトの働きやすさの点数は三菱重工業が76.4点、IHIが75点で、ほぼ同じ。

何で稼いでいるかの違い

三菱重工業

三菱重工業は、発電所のガスタービン、原子力、船、航空機エンジン、宇宙機器、防衛装備、エアコンまでを手がける、日本最大級の重工業メーカーです。三菱の創業者・岩崎彌太郎が始めた長崎造船所が原点です。

売上高は約5.0兆円です。事業は、エナジー(⁠火力・原子力・風力発電、航空機エンジン)、プラント・インフラ(⁠製鉄機械、船、交通システム)、物流・冷熱・ドライブシステム(⁠エアコン、フォークリフト、ターボチャージャ)、航空・防衛・宇宙の4つに分かれています。

IHI

IHIは、航空機用ジェットエンジン、ボイラや原子力機器などのエネルギー設備、橋梁・水門、産業システム・汎用機械をつくる重工業メーカーです。1853年に江戸幕府の命で石川島に創設された造船所がルーツです。

売上高は約1.64兆円です。事業は、資源・エネルギー・環境(⁠原動機、ボイラ、原子力機器など)、社会基盤(⁠橋梁・水門、交通システム、シールドシステムなど)、産業システム・汎用機械、航空・宇宙・防衛の4つです。

歴史の違い

三菱重工業

  1. 1884年岩崎彌太郎が国から長崎造船局を借り受け、長崎造船所として造船を本格的に始めます。
  2. 1934年三菱造船が社名を三菱重工業に変えます。
  3. 1950年戦後、大きすぎる会社を分ける法律で、東日本・中日本・西日本の3社に分割されます。
  4. 1964年3社が再び合併し、今の三菱重工業が発足します。

IHI

  1. 1853〜1889年ペリー来航をきっかけに幕府の命で石川島に造船所が創設され、1889年に有限責任石川島造船所になります。
  2. 1957年航空機用ジェットエンジンをつくるため田無工場を新設します。
  3. 1960年播磨造船所と合併し、石川島播磨重工業になります。
  4. 2000〜2002年日産自動車から宇宙航空事業を譲り受け、船舶・海洋事業は分社します(⁠のちのジャパン マリンユナイテッド)。

いま何に賭けているか

三菱重工業

中期経営計画「⁠2024事業計画」で、伸びている事業と成長領域に重点を置き、2026年度に売上収益5.7兆円以上、事業利益4,500億円以上を目指しています。「⁠高利益体質と成長投資の好循環」を掲げ、組織をまたいだ最適化と新しい地域・顧客への展開を急いでいます。脱炭素の取り組み「⁠MISSION NET ZERO」も柱です。

IHI

2023年からの中期経営計画「⁠グループ経営方針2023」で構造改革に目途をつけ、2026年度からは2040年に向けた「⁠中長期の方向性」の実現に向けて成長ステージに移るとしています。エアロスペース、エネルギー、インフラの3分野に注力し、特にエアロスペースとクリーンエネルギーに大胆に資源を配分する方針です。

どちらを選ぶかの目安

  • 年収を取るなら三菱重工業、時間のゆとりを取るならIHI。

よくある質問

三菱重工業とIHIはどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は三菱重工業が約820万円、IHIが約764万円。三菱重工業のほうが約56万円高い。
三菱重工業とIHIはどちらが残業が少ない?
月の平均残業は三菱重工業が27.4時間、IHIが21.3時間。IHIのほうが月6.1時間少ない。
三菱重工業とIHIはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は三菱重工業が76.4点、IHIが75点で、ほぼ同じ。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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