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味の素とカゴメの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。食品の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は味の素が約791万円、カゴメが約690万円。味の素のほうが約101万円高い。
  • 月の平均残業は味の素が10.1時間、カゴメが12.7時間。味の素のほうが月2.6時間少ない。
  • 売上高は味の素が1.58兆円、カゴメが2,943億円で、味の素が約5.4倍の規模。

数字で比べる

味の素カゴメ
働きやすさの点数78.8点(⁠S)70点(A+)
平均年収1,061万円(⁠43.5歳)904万円(⁠42.4歳)
30歳換算年収約791万円約690万円
月の平均残業10.1時間12.7時間
有給取得率未公表未公表
平均勤続年数19年14.6年
売上高1.58兆円2,943億円
売上に対する利益の割合12.4%(⁠税引前利益)7.2%(⁠税引前利益)
売上の4年の伸び1.38倍1.55倍
従業員数(⁠単体)3,705人1,737人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上に対する利益の割合は味の素が12.4%、カゴメが7.2%で、味の素のほうが稼ぐ力が強い。
  • 売上の4年の伸びは味の素が1.38倍、カゴメが1.55倍で、勢いはカゴメが上。
  • 当サイトの働きやすさの点数は味の素が78.8点、カゴメが70点で、味の素が上回る。

何で稼いでいるかの違い

味の素

味の素は、うま味調味料「⁠味の素」から始まり、「⁠ほんだし」などの調味料、冷凍食品、医薬用・食品用のアミノ酸、医薬品の製造受託(⁠CDMO)、半導体向けの電子材料まで手がける会社です。すべての事業の土台にあるのが、アミノ酸の研究(⁠アミノサイエンス)です。

売上高は約1.58兆円です。事業は、調味料・食品、冷凍食品、ヘルスケア等(⁠アミノ酸、バイオ医薬品の受託製造、電子材料など)に分かれています。社員約3.5万人のうち約2.2万人が調味料・食品の事業にいます。

カゴメ

カゴメは、トマトケチャップ、トマトジュース、「⁠野菜生活100」などの野菜飲料をつくる食品会社です。1899年に創業者の蟹江一太郎が西洋野菜の栽培を始めたことから始まり、海外ではトマトペーストなどの一次加工や農業生産も手がけています。

売上高は約2,943億円です。事業は、国内加工食品(⁠飲料、通販、トマトケチャップなどの食品)と国際事業(⁠トマトペーストなどの一次加工、ピザソースなどの二次加工)の2つが中心です。

歴史の違い

味の素

  1. 1908〜1909年池田菊苗博士が発明したグルタミン酸ソーダの製造法を、鈴木三郎助が商品化し、「⁠味の素」の一般販売を始めます。
  2. 1956年輸液用の必須アミノ酸を発売し、アミノ酸事業を始めます。
  3. 1960年代タイ、マレーシア、ペルー、インドネシアに会社をつくり、東南アジアや南米に早くから進出します。
  4. 1970〜1989年「⁠ほんだし」の発売、冷凍食品への参入、医薬品事業への参入、甘味料アスパルテームの輸出を進め、ベルギーの化学会社を買収します。

カゴメ

  1. 1899〜1908年創業者の蟹江一太郎が西洋野菜の栽培を始め、トマトソース(⁠今のトマトピューレー)、トマトケチャップ、ウスターソースの製造・販売を始めます。
  2. 1933年トマトジュースを発売します。
  3. 1963年社名をカゴメに変えます。
  4. 1995年野菜飲料「⁠野菜生活100」を発売します。

いま何に賭けているか

味の素

「⁠アミノサイエンスで、人・社会・地球のWell-beingに貢献する」というパーパスのもと、2023年に発表した「⁠中期ASV経営 2030ロードマップ」を進めています。2030年までに「⁠環境負荷を50%削減」「⁠10億人の健康寿命を延伸」という二つの成果を目標にしています。

カゴメ

会社は、事業利益の41%を国際事業が占める構造になり、経営体制もそれに対応させる必要があるとしています。「⁠食を通じた社会課題の解決」「⁠農からの価値形成」をカゴメの強みとし、企業文化をグローバルに広げることを課題にしています。

どちらを選ぶかの目安

  • 年収・残業の両方で味の素が上回っている。
  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きいカゴメ。
  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高い味の素のほうが景気の波に強い。

よくある質問

味の素とカゴメはどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は味の素が約791万円、カゴメが約690万円。味の素のほうが約101万円高い。
味の素とカゴメはどちらが残業が少ない?
月の平均残業は味の素が10.1時間、カゴメが12.7時間。味の素のほうが月2.6時間少ない。
味の素とカゴメはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は味の素が78.8点、カゴメが70点で、味の素が上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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