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兼松と岩谷産業の違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。専門商社の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は兼松が約1,017万円、岩谷産業が約825万円。兼松のほうが約192万円高い。
  • 月の平均残業は兼松が7.5時間、岩谷産業が17.1時間。兼松のほうが月9.6時間少ない。
  • 売上高は兼松が1.07兆円、岩谷産業が9,085億円で、規模は近い。

数字で比べる

兼松岩谷産業
働きやすさの点数81.1点(⁠S)68点(A+)
平均年収1,202万円(⁠37.7歳)1,021万円(⁠39.8歳)
30歳換算年収約1,017万円約825万円
月の平均残業7.5時間17.1時間
有給取得率73%未公表
平均勤続年数11.8年14.2年
売上高1.07兆円9,085億円
売上に対する利益の割合4.4%(⁠税引前利益)6.1%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.39倍1.32倍
従業員数(⁠単体)861人1,384人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 当サイトの働きやすさの点数は兼松が81.1点、岩谷産業が68点で、兼松が上回る。

何で稼いでいるかの違い

兼松

兼松は、ICT、電子・デバイス、食料、鉄鋼・素材・プラント、車両・航空を中心に扱う商社です。1889年に兼松房治郎が神戸で開いた「⁠豪州貿易兼松房治郎商店」が前身で、オーストラリアとの貿易から始まりました。

売上高は約1.07兆円です。食料ではコーヒー、ゴマ、ナッツ、畜産品、大豆・小麦など、電子・デバイスでは電子部品、半導体製造装置、携帯通信端末などを扱っています。

岩谷産業

岩谷産業は、家庭用・産業用のLPガス、産業ガス(⁠酸素、窒素、水素など)、ガス関連の機械、樹脂や金属などの素材を扱う会社です。1930年に岩谷直治が大阪で酸素や溶接材料などを扱う岩谷直治商店を創業しました。カセットこんろ・ボンベや「⁠富士の湧水」も扱っています。

売上高は約9,085億円です。事業は、総合エネルギー(⁠LPガス、LNG、カセットこんろ・ボンベなど)、産業ガス・機械、マテリアル(⁠樹脂、ミネラルサンド、ステンレス、二次電池材料など)の3つが中心です。

歴史の違い

兼松

  1. 1889〜1918年兼松房治郎が神戸市で「⁠豪州貿易兼松房治郎商店」を開き、1918年に株式会社兼松商店(⁠支店は東京とシドニー)を設立します。
  2. 1967年江商と合併し、兼松江商になります。
  3. 1990年社名を兼松に戻します。
  4. 1999年「⁠構造改革計画」を発表し、“第二の創業”に取り組みます。

岩谷産業

  1. 1930〜1945年岩谷直治が大阪市で岩谷直治商店を創業し、酸素、カーバイド、溶接材料などを扱います。
  2. 1953年LPガスを「⁠マルヰプロパン」のブランドで売り始めます。
  3. 1980〜1981年堺にLPガス輸入基地を完成させ、サウジアラビアからLPガスの直輸入を始めます。
  4. 2002年国内初の「⁠水素供給ステーション」を完成させ、実証試験を始めます。

いま何に賭けているか

兼松

中期経営計画「⁠integration 1.0」(⁠2024年4月〜)を、当期に「⁠integration 1.1」へアップデートしました。Visionは「⁠効率的かつ持続可能なサプライチェーンの変革をリードするソリューションプロバイダー」です。DX、GX、イノベーションを重点的に強化するとしています。

岩谷産業

中期経営計画「⁠PLAN27」(⁠2024年3月期からの5年間)のテーマは「⁠水素エネルギー社会の実現に向けて」です。営業利益650億円、ROE10%以上、ROIC6%以上を目標に、「⁠水素戦略」「⁠脱炭素戦略」「⁠国内エネルギー・サービス戦略」「⁠海外戦略」「⁠非財務戦略」の5つを重点施策にしています。

どちらを選ぶかの目安

  • 年収・残業の両方で兼松が上回っている。

よくある質問

兼松と岩谷産業はどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は兼松が約1,017万円、岩谷産業が約825万円。兼松のほうが約192万円高い。
兼松と岩谷産業はどちらが残業が少ない?
月の平均残業は兼松が7.5時間、岩谷産業が17.1時間。兼松のほうが月9.6時間少ない。
兼松と岩谷産業はどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は兼松が81.1点、岩谷産業が68点で、兼松が上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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