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兼松と稲畑産業の違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。専門商社の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は兼松が約1,017万円、稲畑産業が約807万円。兼松のほうが約210万円高い。
  • 月の平均残業は兼松が7.5時間、稲畑産業が15.1時間。兼松のほうが月7.6時間少ない。
  • 有給休暇の取得率は兼松が73%、稲畑産業が67.5%。

数字で比べる

兼松稲畑産業
働きやすさの点数81.1点(⁠S)69.8点(⁠A+)
平均年収1,202万円(⁠37.7歳)1,006万円(⁠40.1歳)
30歳換算年収約1,017万円約807万円
月の平均残業7.5時間15.1時間
有給取得率73%67.5%
平均勤続年数11.8年12.3年
売上高1.07兆円8,327億円
売上に対する利益の割合4.4%(⁠税引前利益)3.3%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.39倍1.22倍
従業員数(⁠単体)861人678人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上高は兼松が1.07兆円、稲畑産業が8,327億円で、規模は近い。
  • 売上の4年の伸びは兼松が1.39倍、稲畑産業が1.22倍で、勢いは兼松が上。
  • 当サイトの働きやすさの点数は兼松が81.1点、稲畑産業が69.8点で、兼松が上回る。

何で稼いでいるかの違い

兼松

兼松は、ICT、電子・デバイス、食料、鉄鋼・素材・プラント、車両・航空を中心に扱う商社です。1889年に兼松房治郎が神戸で開いた「⁠豪州貿易兼松房治郎商店」が前身で、オーストラリアとの貿易から始まりました。

売上高は約1.07兆円です。食料ではコーヒー、ゴマ、ナッツ、畜産品、大豆・小麦など、電子・デバイスでは電子部品、半導体製造装置、携帯通信端末などを扱っています。

稲畑産業

稲畑産業は、情報電子、化学品、生活産業、合成樹脂の分野で商品を販売・製造する商社です。1890年に稲畑勝太郎が京都市で稲畑染料店を開業したのが始まりです。

売上高は約8,327億円です。事業は、情報電子、化学品、生活産業、合成樹脂の4つで、樹脂コンパウンドの製造もしています。

歴史の違い

兼松

  1. 1889〜1918年兼松房治郎が神戸市で「⁠豪州貿易兼松房治郎商店」を開き、1918年に株式会社兼松商店(⁠支店は東京とシドニー)を設立します。
  2. 1967年江商と合併し、兼松江商になります。
  3. 1990年社名を兼松に戻します。
  4. 1999年「⁠構造改革計画」を発表し、“第二の創業”に取り組みます。

稲畑産業

  1. 1890〜1897年稲畑勝太郎が京都市で稲畑染料店を開業し、本店を大阪に移して、染料や工業薬品などを欧州から輸入します。
  2. 1918〜1943年株式会社稲畑商店になり、社名を稲畑産業に変えます。
  3. 1944年住友化学工業の染料、化学品、医薬品の特約販売店になります。
  4. 1976〜1998年シンガポール、米国、タイ、香港、台湾、フランス、インドネシア、中国、フィリピンに拠点をつくります。

いま何に賭けているか

兼松

中期経営計画「⁠integration 1.0」(⁠2024年4月〜)を、当期に「⁠integration 1.1」へアップデートしました。Visionは「⁠効率的かつ持続可能なサプライチェーンの変革をリードするソリューションプロバイダー」です。DX、GX、イノベーションを重点的に強化するとしています。

稲畑産業

社是は「⁠愛」(⁠I)と「⁠敬」(⁠K)で、「⁠人を愛し、敬う」という人間尊重の精神に基づいて社会の発展に貢献することを経営理念にしています。長期ビジョン「⁠IK Vision 2030」で、連結売上高1兆円以上の早期実現と海外比率70%以上を掲げています。中期経営計画「⁠New Challenge 2026」のメインテーマは“投資による成長の加速”です。

どちらを選ぶかの目安

  • 年収・残業の両方で兼松が上回っている。
  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きい兼松。

よくある質問

兼松と稲畑産業はどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は兼松が約1,017万円、稲畑産業が約807万円。兼松のほうが約210万円高い。
兼松と稲畑産業はどちらが残業が少ない?
月の平均残業は兼松が7.5時間、稲畑産業が15.1時間。兼松のほうが月7.6時間少ない。
兼松と稲畑産業はどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は兼松が81.1点、稲畑産業が69.8点で、兼松が上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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