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DICとダイセルの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。化学メーカーの会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収はDICが約585万円、ダイセルが約668万円。ダイセルのほうが約83万円高い。
  • 月の平均残業はDICが12.9時間、ダイセルが12.6時間。大きな差はない。
  • 有給休暇の取得率はDICが70.1%、ダイセルが81.7%。

数字で比べる

DICダイセル
働きやすさの点数62.6点(⁠A-)75点(S)
平均年収799万円(⁠44.3歳)866万円(⁠41.9歳)
30歳換算年収約585万円約668万円
月の平均残業12.9時間12.6時間
有給取得率70.1%81.7%
平均勤続年数17年16.2年
売上高1.05兆円5,796億円
売上に対する利益の割合4.2%(⁠経常利益)7.8%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.23倍1.24倍
従業員数(⁠単体)3,880人2,533人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上高はDICが1.05兆円、ダイセルが5,796億円で、DICが約1.8倍の規模。
  • 売上に対する利益の割合はDICが4.2%、ダイセルが7.8%で、ダイセルのほうが稼ぐ力が強い。
  • 当サイトの働きやすさの点数はDICが62.6点、ダイセルが75点で、ダイセルが上回る。

何で稼いでいるかの違い

DIC

DICは、印刷インキ、顔料、合成樹脂などをつくる化学メーカーです。1908年に東京・本所で川村インキ製造所として創業し、2008年に大日本インキ化学工業から今の社名に変わりました。約60か国で事業を展開しています。

売上高は約1.05兆円です。事業は、パッケージング&グラフィック(⁠グラビアインキ、新聞インキなどの印刷インキ、包材用接着剤など)、カラー&ディスプレイ(⁠塗料用・プラスチック用・化粧品用などの顔料、カラーフィルタ用顔料)、ファンクショナルプロダクツ(⁠合成樹脂、PPSコンパウンド、エポキシ樹脂など)の3つです。

ダイセル

ダイセルは、自動車エアバッグ用インフレータ、ポリアセタールなどのエンジニアリングプラスチック(⁠ポリプラスチックス)、酢酸セルロース・アセテート・トウ、光学異性体分離カラム、電子材料向け機能品などをつくる化学メーカーです。1919年に大日本セルロイドとして創立されました。

売上高は約5,796億円です。事業は、メディカル・ヘルスケア(⁠健康食品、光学異性体分離カラム)、スマート(⁠電子材料向け機能品、高機能フィルムなど)、セイフティ(⁠エアバッグ用インフレータ)、マテリアル、エンジニアリングプラスチックの5つです。

歴史の違い

DIC

  1. 1908年東京・本所で川村インキ製造所として創業します。
  2. 1937年大日本インキ製造株式会社を設立します。
  3. 1962年合成樹脂の日本ライヒホールド化学工業を合併し、大日本インキ化学工業に社名を変えます。
  4. 1973年性能を大きく高めたネマティック型液晶を開発し、電卓で採用されます。

ダイセル

  1. 1919年大日本セルロイドとして創立されます。
  2. 1934年写真フィルム部を分離し、富士写真フイルム(⁠今の富士フイルムホールディングス)を設立します。
  3. 1964年米国Celanese社との合弁でポリプラスチックスを設立します。
  4. 1966〜1979年社名をダイセルに変え、のちにダイセル化学工業に変えます。

いま何に賭けているか

DIC

経営ビジョンは「⁠彩りと快適を提供し、人と地球の未来をより良いものに -Color & Comfort-」です。長期経営計画「⁠DIC Vision 2030」の最終フェーズとして、2026〜2030年度の「⁠Phase2計画」を策定しました。インキ・顔料・ポリマの中核事業の収益力を強化するとともに、半導体やバッテリーなどを支えるケミトロニクス、コンポジット/デバイスを成長事業にするとしています。

ダイセル

基本理念は「⁠価値共創によって人々を幸せにする会社 ~ Sustainable Value Together ~」です。長期ビジョン『⁠DAICEL VISION 4.0』で、健康、安全・安心、便利・快適などの領域に注力するとし、2026年度に新中期戦略『⁠Accelerate 2030』を策定しました。

どちらを選ぶかの目安

  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高いダイセルのほうが景気の波に強い。

よくある質問

DICとダイセルはどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収はDICが約585万円、ダイセルが約668万円。ダイセルのほうが約83万円高い。
DICとダイセルはどちらが残業が少ない?
月の平均残業はDICが12.9時間、ダイセルが12.6時間。大きな差はない。
DICとダイセルはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数はDICが62.6点、ダイセルが75点で、ダイセルが上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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