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DICとUBEの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。化学メーカーの会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収はDICが約585万円、UBEが約579万円。ほぼ同じ水準。
  • 月の平均残業はDICが12.9時間、UBEが17時間。DICのほうが月4.1時間少ない。
  • 有給休暇の取得率はDICが70.1%、UBEが95.5%。

数字で比べる

DICUBE
働きやすさの点数62.6点(⁠A-)59点(B)
平均年収799万円(⁠44.3歳)775万円(⁠43.4歳)
30歳換算年収約585万円約579万円
月の平均残業12.9時間17時間
有給取得率70.1%95.5%
平均勤続年数17年14.7年
売上高1.05兆円4,623億円
売上に対する利益の割合4.2%(⁠経常利益)8.1%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.23倍0.71倍
従業員数(⁠単体)3,880人2,778人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上高はDICが1.05兆円、UBEが4,623億円で、DICが約2.3倍の規模。
  • 売上に対する利益の割合はDICが4.2%、UBEが8.1%で、UBEのほうが稼ぐ力が強い。
  • 売上の4年の伸びはDICが1.23倍、UBEが0.71倍で、勢いはDICが上。
  • 当サイトの働きやすさの点数はDICが62.6点、UBEが59点で、DICが上回る。

何で稼いでいるかの違い

DIC

DICは、印刷インキ、顔料、合成樹脂などをつくる化学メーカーです。1908年に東京・本所で川村インキ製造所として創業し、2008年に大日本インキ化学工業から今の社名に変わりました。約60か国で事業を展開しています。

売上高は約1.05兆円です。事業は、パッケージング&グラフィック(⁠グラビアインキ、新聞インキなどの印刷インキ、包材用接着剤など)、カラー&ディスプレイ(⁠塗料用・プラスチック用・化粧品用などの顔料、カラーフィルタ用顔料)、ファンクショナルプロダクツ(⁠合成樹脂、PPSコンパウンド、エポキシ樹脂など)の3つです。

UBE

UBE(⁠旧宇部興産)は、ポリイミド、分離膜、セパレータなどの機能品、高機能ウレタン、医薬品の受託製造、ナイロン・カプロラクタムなどの樹脂・化成品、機械(⁠UBEマシナリー)などを手がける化学メーカーです。1897年の沖ノ山炭鉱を起源に、1942年に4社が合併して宇部興産が設立されました。

売上高は約4,623億円です。事業は、機能品、高機能ウレタン、医薬、樹脂・化成品、機械などです。2022年にセメント関連事業を持分法適用関連会社のUBE三菱セメントに移しました。

歴史の違い

DIC

  1. 1908年東京・本所で川村インキ製造所として創業します。
  2. 1937年大日本インキ製造株式会社を設立します。
  3. 1962年合成樹脂の日本ライヒホールド化学工業を合併し、大日本インキ化学工業に社名を変えます。
  4. 1973年性能を大きく高めたネマティック型液晶を開発し、電卓で採用されます。

UBE

  1. 1897年沖ノ山炭鉱が設立されます。
  2. 1942年沖ノ山炭鉱、宇部新川鉄工所、宇部セメント製造、宇部窒素工業の4社が合併し、宇部興産が設立されます。
  3. 1955年宇部カプロラクタム工場を新設します。
  4. 1997年タイでカプロラクタムとナイロンの会社が操業を始めます。

いま何に賭けているか

DIC

経営ビジョンは「⁠彩りと快適を提供し、人と地球の未来をより良いものに -Color & Comfort-」です。長期経営計画「⁠DIC Vision 2030」の最終フェーズとして、2026〜2030年度の「⁠Phase2計画」を策定しました。インキ・顔料・ポリマの中核事業の収益力を強化するとともに、半導体やバッテリーなどを支えるケミトロニクス、コンポジット/デバイスを成長事業にするとしています。

UBE

パーパスは「⁠希望ある化学で、難題を打ち破る。」です。中期経営計画「⁠UBE Vision 2030 Transformation -2nd Stage-」(⁠2025〜2030年度)で、「⁠地球環境と人々の健康、そして豊かな未来社会に貢献するスペシャリティ化学企業」を目指しています。創業の精神は「⁠共存同栄」と「⁠有限の鉱業から無限の工業へ」です。

どちらを選ぶかの目安

  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きいDIC。
  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高いUBEのほうが景気の波に強い。

よくある質問

DICとUBEはどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収はDICが約585万円、UBEが約579万円。ほぼ同じ水準。
DICとUBEはどちらが残業が少ない?
月の平均残業はDICが12.9時間、UBEが17時間。DICのほうが月4.1時間少ない。
DICとUBEはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数はDICが62.6点、UBEが59点で、DICが上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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