トップ › 会社比較 › 海運 › 日本郵船と商船三井

日本郵船と商船三井の違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。海運の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は日本郵船が約1,312万円、商船三井が約1,383万円。商船三井のほうが約71万円高い。
  • 月の平均残業は日本郵船が17.3時間、商船三井が12.5時間。商船三井のほうが月4.8時間少ない。
  • 売上高は日本郵船が2.42兆円、商船三井が1.83兆円で、日本郵船が約1.3倍の規模。

数字で比べる

日本郵船商船三井
働きやすさの点数81.4点(⁠S)81.7点(⁠S)
平均年収1,555万円(⁠37.8歳)1,660万円(⁠38.4歳)
30歳換算年収約1,312万円約1,383万円
月の平均残業17.3時間12.5時間
有給取得率未公表63.8%
平均勤続年数15.4年12.7年
売上高2.42兆円1.83兆円
売上に対する利益の割合8.7%(⁠経常利益)9.6%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.06倍1.44倍
従業員数(⁠単体)1,370人1,433人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上に対する利益の割合は日本郵船が8.7%、商船三井が9.6%で、差は小さい。
  • 売上の4年の伸びは日本郵船が1.06倍、商船三井が1.44倍で、勢いは商船三井が上。
  • 当サイトの働きやすさの点数は日本郵船が81.4点、商船三井が81.7点で、ほぼ同じ。

何で稼いでいるかの違い

日本郵船

日本郵船(⁠NYK)は、1885年創業の日本を代表する海運会社です。コンテナ船、自動車専用船、鉄鉱石や石炭を運ぶばら積み船、LNG船など、さまざまな船で世界中に物を運んでいます。海だけでなく、陸・空をつなぐ物流(⁠郵船ロジスティクス)も大きな柱です。

売上高は約2.4兆円で、運輸業で国内4位です。事業は、定期船(⁠コンテナ船など)、物流、自動車(⁠自動車専用船)、ドライバルク(⁠鉄鉱石・石炭・穀物など)、エネルギー(⁠LNG船・タンカーなど)に分かれています。

商船三井

商船三井は、ドライバルク船、油送船・LNG船、自動車専用船などを世界で運航する海運会社です。不動産(⁠ダイビル)、フェリー「⁠さんふらわあ」、クルーズ船も持ち、海運にとどまらない社会インフラ事業を広げています。

売上高は約1.83兆円です。事業は、ドライバルク、エネルギー(⁠油送船、LNG船、海洋事業)、製品輸送(⁠自動車専用船、コンテナ船、港湾ターミナル、フォワーディング)、ウェルビーイングライフ(⁠不動産、フェリー、クルーズ)などです。

歴史の違い

日本郵船

  1. 1885年郵便汽船三菱会社と共同運輸会社が合併し、日本郵船会社が生まれます。
  2. 1945年戦争で多くの船を失い、終戦時の所有船は37隻にまで減ります。
  3. 1964年海運業界の再編で三菱海運と合併し、再び大きな船会社になります。
  4. 1978〜2005年日本貨物航空(⁠NCA)を設立し、郵船航空サービス(⁠今の郵船ロジスティクス)を育てるなど、海以外の物流にも広がります。

商船三井

  1. 1884年関西の船主が合同して大阪商船が創立され、戦前には世界有数の定期船会社になります。
  2. 1942年三井物産の船舶部が分離独立し、三井船舶が設立されます。
  3. 1964年大阪商船と三井船舶が合併し、大阪商船三井船舶になります。
  4. 1999年ナビックスラインと合併し、社名を商船三井に変えます。

いま何に賭けているか

日本郵船

中期経営計画“Sail Green, Drive Transformations 2026”で、「⁠総合物流企業の枠を超え、中核事業の深化と新規事業の成長で、未来に必要な価値を共創します」を2030年に向けたビジョンにしています。事業投資を1.6兆円規模に増やし、脱炭素に向けた取り組みも加速させています。

商船三井

2023年に13年間のグループ経営計画「⁠BLUE ACTION 2035」を策定しました。2026年度からのPhase 2(⁠2026〜2030年度)では、経営の重心を「⁠変革と拡大」から「⁠成果実現」に移すとしています。社会価値は「⁠暮らしと産業を支えるインフラの提供」「⁠持続可能な海洋・地球環境の実現」「⁠ウェルビーイングの向上」の3つに整理しています。

どちらを選ぶかの目安

  • 年収・残業の両方で商船三井が上回っている。
  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きい商船三井。

よくある質問

日本郵船と商船三井はどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は日本郵船が約1,312万円、商船三井が約1,383万円。商船三井のほうが約71万円高い。
日本郵船と商船三井はどちらが残業が少ない?
月の平均残業は日本郵船が17.3時間、商船三井が12.5時間。商船三井のほうが月4.8時間少ない。
日本郵船と商船三井はどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は日本郵船が81.4点、商船三井が81.7点で、ほぼ同じ。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

もっと詳しく