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日立製作所と富士電機の違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。総合電機・ITの会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は日立製作所が約763万円、富士電機が約608万円。日立製作所のほうが約155万円高い。
  • 月の平均残業は日立製作所が8.7時間、富士電機が18.9時間。日立製作所のほうが月10.2時間少ない。
  • 売上高は日立製作所が10.59兆円、富士電機が1.23兆円で、日立製作所が約8.6倍の規模。

数字で比べる

日立製作所富士電機
働きやすさの点数77.5点(⁠S)71.1点(⁠S-)
平均年収995万円(⁠42.2歳)841万円(⁠44.9歳)
30歳換算年収約763万円約608万円
月の平均残業8.7時間18.9時間
有給取得率未公表100%
平均勤続年数17.2年20.4年
売上高10.59兆円1.23兆円
売上に対する利益の割合12.0%(⁠税引前利益)11.3%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.03倍1.35倍
従業員数(⁠単体)25,934人10,901人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上の4年の伸びは日立製作所が1.03倍、富士電機が1.35倍で、勢いは富士電機が上。
  • 当サイトの働きやすさの点数は日立製作所が77.5点、富士電機が71.1点で、日立製作所が上回る。

何で稼いでいるかの違い

日立製作所

日立製作所は、鉄道・電力・工場などの「⁠社会インフラ」を、機械(⁠プロダクト)とIT、そして現場の制御技術(⁠OT)の三つを組み合わせて支える会社です。かつての「⁠何でも作る総合電機」から、デジタルでインフラを良くする会社へと大きく姿を変えてきました。

売上高は約10.6兆円で、電機業界で国内1位。事業は「⁠デジタルシステム&サービス」「⁠エナジー」「⁠モビリティ(⁠鉄道など)」「⁠コネクティブインダストリーズ(⁠産業機器など)」の4つのセクターに分かれています。

富士電機

富士電機は、発電設備や受変電設備などのエネルギー、インバータやモータなどのインダストリー、パワー半導体、自動販売機などの食品流通の4つを柱とする電機メーカーです。1923年に古河電気工業とドイツのシーメンス社の提携で設立されました。今の富士通は、1935年に富士電機の通信機部門を分離してできた会社です。

売上高は約1.23兆円です。事業は、エネルギー(⁠火力・地熱・水力発電設備、受変電設備、UPS、電気工事など)、インダストリー(⁠インバータ、モータ、FAシステム、鉄道車両用駆動システムなど)、半導体、食品流通(⁠自動販売機など)です。

歴史の違い

日立製作所

  1. 1910年茨城県の日立鉱山にある、機械の修理工場として生まれます。
  2. 1950〜1960年代日立金属・日立電線・日立化成などを次々に独立させ、家電から重電までを手がける巨大な「⁠総合電機」グループになります。
  3. 1999〜2003年事業グループをそれぞれ独立会社のように運営する形に変え、半導体(⁠のちのルネサス)を切り出すなど、事業の選別を始めます。
  4. 2010年代〜グループ会社の売却と、デジタル・インフラ分野での買収を重ねる「⁠ポートフォリオ改革」を進めます。

富士電機

  1. 1923年古河電気工業とドイツのシーメンス社の資本・技術提携で、富士電機製造が設立されます。
  2. 1935年通信機部門を分離し、富士通信機製造(⁠今の富士通)を設立します。
  3. 1953年半導体部門に進出します。
  4. 1969年自動販売機の製造を始めます。

いま何に賭けているか

日立製作所

経営計画「⁠Inspire 2027」のもと、デジタルを軸にした企業への変革を進めています。とくに、工場やインフラの現場で機械を動かすAI(⁠フィジカルAI)の広がりを追い風に、HMAXの事業を大きくすることで成長と収益性の向上を狙っています。

富士電機

2024年度からの中期経営計画の最終年度(⁠2026年度)に、営業利益率11%以上、ROE12%以上などを目指し、売上高・営業利益とも過去最高の更新を目指すとしています。会社は、生成AIなどの広がりで電力需要が増え、脱炭素に向けたGX投資が加速しているとし、パワエレを中心に4事業の連携を強めるとしています。

どちらを選ぶかの目安

  • 年収・残業の両方で日立製作所が上回っている。
  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きい富士電機。

よくある質問

日立製作所と富士電機はどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は日立製作所が約763万円、富士電機が約608万円。日立製作所のほうが約155万円高い。
日立製作所と富士電機はどちらが残業が少ない?
月の平均残業は日立製作所が8.7時間、富士電機が18.9時間。日立製作所のほうが月10.2時間少ない。
日立製作所と富士電機はどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は日立製作所が77.5点、富士電機が71.1点で、日立製作所が上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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