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イビデンと太平洋セメントの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。セラミック・セメントの会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収はイビデンが約614万円、太平洋セメントが約687万円。太平洋セメントのほうが約73万円高い。
  • 月の平均残業はイビデンが29.5時間、太平洋セメントが17.6時間。太平洋セメントのほうが月11.9時間少ない。
  • 売上高はイビデンが4,162億円、太平洋セメントが8,984億円で、太平洋セメントが約2.2倍の規模。

数字で比べる

イビデン太平洋セメント
働きやすさの点数60.6点(⁠A-)70点(A+)
平均年収766万円(⁠40.2歳)846万円(⁠39.6歳)
30歳換算年収約614万円約687万円
月の平均残業29.5時間17.6時間
有給取得率未公表未公表
平均勤続年数16.1年15.8年
売上高4,162億円8,984億円
売上に対する利益の割合14.6%(⁠経常利益)8.4%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.04倍1.27倍
従業員数(⁠単体)4,036人1,783人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上に対する利益の割合はイビデンが14.6%、太平洋セメントが8.4%で、イビデンのほうが稼ぐ力が強い。
  • 売上の4年の伸びはイビデンが1.04倍、太平洋セメントが1.27倍で、勢いは太平洋セメントが上。
  • 当サイトの働きやすさの点数はイビデンが60.6点、太平洋セメントが70点で、太平洋セメントが上回る。

何で稼いでいるかの違い

イビデン

イビデンは、半導体用のパッケージ基板(⁠電子)と、環境関連のセラミック製品などをつくる会社です。1912年に岐阜で揖斐川電力として設立され、水力発電から始まりました。

売上高は約4,162億円です。事業は、電子(⁠パッケージ基板)、セラミック(⁠環境関連セラミック製品、特殊炭素製品、ファインセラミックスなど)、その他(⁠設備工事、建材、樹脂、食品など)です。

太平洋セメント

太平洋セメントは、セメント、生コンクリート、骨材・石灰石などの資源、環境事業、建材などを手がける会社です。1998年に、秩父小野田(⁠小野田セメントと秩父セメントが合併した会社)と日本セメントが合併してできました。

売上高は約8,984億円です。事業は、セメント、資源(⁠骨材、石灰石製品)、環境、建材・建築土木などです。米国(⁠カルポルトランド)、ベトナム、フィリピン、インドネシアでもセメント事業をしています。

歴史の違い

イビデン

  1. 1912〜1915年揖斐川電力を設立し、西横山発電所で電力供給を始めます。
  2. 1940〜1942年社名を揖斐川電気工業に変え、電力供給業をやめます。
  3. 1969〜1974年特殊炭素製品、電子回路製品、断熱材セラミックファイバーの製造・販売を始めます。
  4. 1982年社名をイビデンに変えます。

太平洋セメント

  1. 1881〜1883年小野田セメントが創立され、1883年に日本セメントの前身が官営のセメント工場を借り受けます。
  2. 1923年秩父セメントが設立されます。
  3. 1990年米国のカリフォルニア・ポルトランド・セメント(⁠今のカルポルトランド)を買収します。
  4. 1994年小野田セメントと秩父セメントが合併し、秩父小野田が発足します。

いま何に賭けているか

イビデン

企業理念は「⁠私たちは、人と地球環境を大切にし、革新的な技術で、豊かな社会の発展に貢献します」です。2023年度からの5か年の中期経営計画「⁠MNS115Plan」で、事業の競争力強化(⁠稼ぐ力)、新規製品の事業化(⁠伸ばす力)、モノづくりの改革などを柱にしています。2025年10月に岐阜県大野町に大野事業場を開設しました。

太平洋セメント

「⁠26中期経営計画」(⁠2024〜2026年度)では、国内事業の再生、グローバル戦略の推進、カーボンニュートラルへの貢献の3つに取り組んでいます。会社は、国土強靭化、首都圏の再開発、工場建設、リニア中央新幹線関連工事などがセメント需要を支える一方、建設業界の人手不足による工事の遅れが需要の足かせになっているとしています。2050年に「⁠世界のセメント産業のリーダーとなる」ことを目指しています。

どちらを選ぶかの目安

  • 年収・残業の両方で太平洋セメントが上回っている。
  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きい太平洋セメント。
  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高いイビデンのほうが景気の波に強い。

よくある質問

イビデンと太平洋セメントはどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収はイビデンが約614万円、太平洋セメントが約687万円。太平洋セメントのほうが約73万円高い。
イビデンと太平洋セメントはどちらが残業が少ない?
月の平均残業はイビデンが29.5時間、太平洋セメントが17.6時間。太平洋セメントのほうが月11.9時間少ない。
イビデンと太平洋セメントはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数はイビデンが60.6点、太平洋セメントが70点で、太平洋セメントが上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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