トップ › 会社比較 › 総合電機・IT › シャープと富士電機

シャープと富士電機の違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。総合電機・ITの会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収はシャープが約570万円、富士電機が約608万円。富士電機のほうが約38万円高い。
  • 月の平均残業はシャープが8時間、富士電機が18.9時間。シャープのほうが月10.9時間少ない。
  • 有給休暇の取得率はシャープが74.7%、富士電機が100%。

数字で比べる

シャープ富士電機
働きやすさの点数70.4点(⁠A+)71.1点(⁠S-)
平均年収782万円(⁠44.5歳)841万円(⁠44.9歳)
30歳換算年収約570万円約608万円
月の平均残業8時間18.9時間
有給取得率74.7%100%
平均勤続年数20.1年20.4年
売上高1.89兆円1.23兆円
売上に対する利益の割合3.1%(⁠経常利益)11.3%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び0.76倍1.35倍
従業員数(⁠単体)5,553人10,901人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上高はシャープが1.89兆円、富士電機が1.23兆円で、シャープが約1.5倍の規模。
  • 売上に対する利益の割合はシャープが3.1%、富士電機が11.3%で、富士電機のほうが稼ぐ力が強い。
  • 売上の4年の伸びはシャープが0.76倍、富士電機が1.35倍で、勢いは富士電機が上。
  • 当サイトの働きやすさの点数はシャープが70.4点、富士電機が71.1点で、ほぼ同じ。

何で稼いでいるかの違い

シャープ

シャープは、冷蔵庫・エアコン・テレビなどの家電、複合機・パソコン(⁠Dynabook)・スマートフォンなどの業務・通信機器、液晶などのディスプレイデバイスを手がける電機メーカーです。1912年にシャープペンシルの発明者・早川徳次が創業し、2016年から台湾の鴻海精密工業が親会社です。

売上高は約1.89兆円です。事業は、スマートライフ(⁠白物家電、テレビ、太陽電池など)、スマートワークプレイス(⁠複合機、インフォメーションディスプレイ、スマートフォン、パソコンなど)、ディスプレイデバイスの3つです。

富士電機

富士電機は、発電設備や受変電設備などのエネルギー、インバータやモータなどのインダストリー、パワー半導体、自動販売機などの食品流通の4つを柱とする電機メーカーです。1923年に古河電気工業とドイツのシーメンス社の提携で設立されました。今の富士通は、1935年に富士電機の通信機部門を分離してできた会社です。

売上高は約1.23兆円です。事業は、エネルギー(⁠火力・地熱・水力発電設備、受変電設備、UPS、電気工事など)、インダストリー(⁠インバータ、モータ、FAシステム、鉄道車両用駆動システムなど)、半導体、食品流通(⁠自動販売機など)です。

歴史の違い

シャープ

  1. 1912〜1915年早川徳次が東京で創業し、金属繰出鉛筆(⁠のちの「⁠シャープペンシル」)を発明します。
  2. 1924年関東大震災の後、大阪に移って早川金属工業研究所を設立し、ラジオ受信機の製作を始めます。
  3. 1991〜2009年天理、三重、亀山、堺に液晶パネル工場を次々に建設します。
  4. 2016年鴻海精密工業などへの第三者割当増資を行い、本社を堺市に移します。

富士電機

  1. 1923年古河電気工業とドイツのシーメンス社の資本・技術提携で、富士電機製造が設立されます。
  2. 1935年通信機部門を分離し、富士通信機製造(⁠今の富士通)を設立します。
  3. 1953年半導体部門に進出します。
  4. 1969年自動販売機の製造を始めます。

いま何に賭けているか

シャープ

“「⁠暮らす」「⁠働く」のあらゆるシーンにAIを掛け合わせ、人の未来を拓く”を方針に、スマートライフ、スマートワークプレイス、ディスプレイデバイスの3事業を中心にしています。「⁠デバイス事業のアセットライト化」の方針で、カメラモジュール事業・半導体事業の譲渡や亀山第2工場の生産停止の決定など、構造改革に一定の区切りをつけたとしています。

富士電機

2024年度からの中期経営計画の最終年度(⁠2026年度)に、営業利益率11%以上、ROE12%以上などを目指し、売上高・営業利益とも過去最高の更新を目指すとしています。会社は、生成AIなどの広がりで電力需要が増え、脱炭素に向けたGX投資が加速しているとし、パワエレを中心に4事業の連携を強めるとしています。

どちらを選ぶかの目安

  • 年収を取るなら富士電機、時間のゆとりを取るならシャープ。
  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きい富士電機。
  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高い富士電機のほうが景気の波に強い。

よくある質問

シャープと富士電機はどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収はシャープが約570万円、富士電機が約608万円。富士電機のほうが約38万円高い。
シャープと富士電機はどちらが残業が少ない?
月の平均残業はシャープが8時間、富士電機が18.9時間。シャープのほうが月10.9時間少ない。
シャープと富士電機はどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数はシャープが70.4点、富士電機が71.1点で、ほぼ同じ。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

もっと詳しく