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東海カーボンと日油の違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。化学メーカーの会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は東海カーボンが約579万円、日油が約637万円。日油のほうが約58万円高い。
  • 売上高は東海カーボンが3,230億円、日油が2,580億円で、規模は近い。
  • 売上に対する利益の割合は東海カーボンが8.1%、日油が19.5%で、日油のほうが稼ぐ力が強い。

数字で比べる

東海カーボン日油
働きやすさの点数61点(A-)65.7点(⁠A)
平均年収770万円(⁠43.1歳)844万円(⁠42.9歳)
30歳換算年収約579万円約637万円
月の平均残業10.7時間未公表
有給取得率未公表未公表
平均勤続年数13.7年14.8年
売上高3,230億円2,580億円
売上に対する利益の割合8.1%(⁠経常利益)19.5%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.25倍1.34倍
従業員数(⁠単体)727人1,976人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 当サイトの働きやすさの点数は東海カーボンが61点、日油が65.7点で、日油が上回る。

何で稼いでいるかの違い

東海カーボン

東海カーボンは、ゴム製品用・黒色顔料用・導電用のカーボンブラック、特殊炭素製品(⁠ファインカーボン)、アルミ電解用カソード、電気製鋼炉用の黒鉛電極などをつくる会社です。1918年に黒鉛電極などの炭素製品の国内自給を目的に、東海電極製造として創立されました。

売上高は約3,230億円です。事業は、カーボンブラック、ファインカーボン(⁠特殊炭素製品、ソリッドSiC、SiCコート)、スメルティング&ライニング(⁠アルミ電解用カソード、高炉用ブロックなど)、黒鉛電極、工業炉及び関連製品、その他(⁠摩擦材、リチウムイオン二次電池用負極材)の6つです。

日油

日油(⁠旧日本油脂)は、界面活性剤や有機過酸化物などの機能化学品、DDS医薬用製剤原料などの医薬・医療・健康製品、産業用爆薬や宇宙関連製品などの化薬をつくる化学メーカーです。1921年に硬化油工業のスタンダード油脂を母体に発足しました。

売上高は約2,580億円です。事業は、機能化学品(⁠脂肪酸、界面活性剤、有機過酸化物、電子材料、特殊防錆処理剤など)、医薬・医療・健康(⁠食用加工油脂、生体適合性素材、DDS医薬用製剤原料など)、化薬(⁠産業用爆薬、宇宙関連製品、防衛関連製品など)の3つが中心です。

歴史の違い

東海カーボン

  1. 1918年黒鉛電極などの炭素製品の国内自給を目的に、東海電極製造として創立されます。
  2. 1941年九州若松工場でカーボンブラックの製造を始めます。
  3. 1975年社名を東海カーボンに変えます。
  4. 2014〜2018年カナダのCancarb、米国のSGL GE子会社(⁠黒鉛電極)、米国のSid Richardson Carbon(⁠カーボンブラック)を買収します。

日油

  1. 1921〜1937年スタンダード油脂を母体に発足し、ベルベット石鹸などを合併して日本油脂に社名を変えます。
  2. 1943年帝国火薬工業などを合併し、総合化学会社としての基礎を確立します。
  3. 1949年油脂・塗料・火薬・溶接棒の事業を引き継ぐ第二会社として、日本油脂が分離独立します。
  4. 1973〜1995年米国企業との合弁で防錆処理の会社をつくり、米国、ベルギー、インドネシアに会社を設立します。

いま何に賭けているか

東海カーボン

長期ビジョン「⁠Vision 2030:先端素材とソリューションで持続可能な社会の実現に貢献する」のもと、「⁠抜本的な構造改革」「⁠成長市場へのコミット」「⁠サステナブルな価値創出」に取り組んでいます。黒鉛電極事業では国内生産体制の集約とドイツ子会社の売却を2025年半ばまでに終えました。ファインカーボン事業では国内の増産投資を完了し、将来の半導体市場の拡大に備えるとしています。

日油

経営理念は「⁠バイオから宇宙まで、化学の力で新しい価値を創造する企業グループとして、人と社会に貢献する」です。「⁠NOF VISION 2030」を目指し、「⁠2028中期経営計画」で「⁠変革と創造」を基本方針に掲げています。「⁠ライフ・ヘルスケア」「⁠環境・エネルギー」「⁠電子・情報」の3分野に積極的に投資するとしています。

どちらを選ぶかの目安

  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高い日油のほうが景気の波に強い。

よくある質問

東海カーボンと日油はどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は東海カーボンが約579万円、日油が約637万円。日油のほうが約58万円高い。
東海カーボンと日油はどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は東海カーボンが61点、日油が65.7点で、日油が上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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