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三井不動産と三菱地所の違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。総合不動産の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は三井不動産が約1,426万円、三菱地所が約1,355万円。三井不動産のほうが約71万円高い。
  • 月の平均残業は三井不動産が9.1時間、三菱地所が11.3時間。三井不動産のほうが月2.2時間少ない。
  • 売上高は三井不動産が2.71兆円、三菱地所が1.75兆円で、三井不動産が約1.6倍の規模。

数字で比べる

三井不動産三菱地所
働きやすさの点数89.8点(⁠S)87点(S)
平均年収1,856万円(⁠42.1歳)1,759万円(⁠42歳)
30歳換算年収約1,426万円約1,355万円
月の平均残業9.1時間11.3時間
有給取得率未公表69.5%
平均勤続年数16年15.2年
売上高2.71兆円1.75兆円
売上に対する利益の割合11.6%(⁠経常利益)15.6%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.29倍1.29倍
従業員数(⁠単体)1,981人1,286人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上に対する利益の割合は三井不動産が11.6%、三菱地所が15.6%で、三菱地所のほうが稼ぐ力が強い。
  • 当サイトの働きやすさの点数は三井不動産が89.8点、三菱地所が87点で、三井不動産が上回る。

何で稼いでいるかの違い

三井不動産

三井不動産は、東京ミッドタウンや「⁠ららぽーと」、日本橋の再開発などで知られる、日本最大の不動産会社(⁠デベロッパー)です。土地を仕入れて街やビルを開発し、貸したり売ったりして稼いでいます。

売上高は約2.7兆円で、不動産業で国内1位です。お金の入り口は大きく三つです。オフィスビルや商業施設を企業に貸して得る「⁠賃料」、マンションなどを売って得る「⁠分譲の代金」、そしてビルや住宅の管理、「⁠三井のリハウス」の仲介、駐車場「⁠リパーク」などの「⁠マネジメント」の収入です。

三菱地所

三菱地所は、東京・丸の内のオフィス街の大家として知られる総合不動産会社です。丸の内・大手町・有楽町のビル開発・賃貸を中心に、商業施設、物流施設、ホテル、マンション、海外(⁠米国のロックフェラーグループなど)まで手がけています。

売上高は約1.75兆円です。事業は、コマーシャル不動産(⁠全国のオフィス、商業施設、物流施設、ホテル、空港など)、丸の内事業、住宅事業(⁠マンション・戸建て)、海外事業、投資マネジメント、設計監理・不動産サービスに分かれています。

歴史の違い

三井不動産

  1. 1941年三井財閥(⁠三井合名会社)が持つ不動産を運営する会社として設立されます。
  2. 1957年〜千葉の臨海部の埋め立てや、住宅地・マンションの開発・分譲に次々と進出します。
  3. 1968年日本初の超高層ビル「⁠霞が関ビルディング」が完成します。
  4. 1981年「⁠ららぽーと船橋」(⁠今のららぽーとTOKYO-BAY)が開業し、商業施設事業が本格化します。

三菱地所

  1. 1937年三菱合資会社の地所部が担当していた貸事務所経営を引き継ぎ、丸ノ内ビルなどを譲り受けて設立されます。
  2. 1959〜1972年丸ノ内総合改造計画を策定し、1969年に赤坂パークハウスの分譲でマンション事業に進出、1972年に三菱地所ニューヨーク社を設立します。
  3. 1990〜1993年米国のロックフェラーグループに資本参加し、1993年に横浜ランドマークタワーを竣工させます。
  4. 1999〜2007年丸の内の再開発に着手し、丸の内ビル(⁠2002年)、新丸の内ビル(⁠2007年)を竣工させます。

いま何に賭けているか

三井不動産

長期経営方針「⁠& INNOVATION 2030」で、「⁠産業デベロッパーとして、社会の付加価値の創出に貢献」することを目指しています。オフィス・商業などのコア事業の成長、新しい種類の不動産への展開、不動産を超えた新事業の三つを「⁠三本の道」として進めています。

三菱地所

2020年に策定した「⁠長期経営計画2030」で、丸の内を中心とする国内の大型開発を進めながら、海外では欧米豪を中心とする先進国に注力しています。ノンアセットビジネスの拡大と、サービス・コンテンツ領域への進出を新しい利益成長の柱にするとしています。

どちらを選ぶかの目安

  • 年収・残業の両方で三井不動産が上回っている。
  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高い三菱地所のほうが景気の波に強い。

よくある質問

三井不動産と三菱地所はどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は三井不動産が約1,426万円、三菱地所が約1,355万円。三井不動産のほうが約71万円高い。
三井不動産と三菱地所はどちらが残業が少ない?
月の平均残業は三井不動産が9.1時間、三菱地所が11.3時間。三井不動産のほうが月2.2時間少ない。
三井不動産と三菱地所はどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は三井不動産が89.8点、三菱地所が87点で、三井不動産が上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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