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長瀬産業と岩谷産業の違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。専門商社の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は長瀬産業が約933万円、岩谷産業が約825万円。長瀬産業のほうが約108万円高い。
  • 月の平均残業は長瀬産業が5.3時間、岩谷産業が17.1時間。長瀬産業のほうが月11.8時間少ない。
  • 売上高は長瀬産業が9,728億円、岩谷産業が9,085億円で、規模は近い。

数字で比べる

長瀬産業岩谷産業
働きやすさの点数81.8点(⁠S)68点(A+)
平均年収1,190万円(⁠41.2歳)1,021万円(⁠39.8歳)
30歳換算年収約933万円約825万円
月の平均残業5.3時間17.1時間
有給取得率未公表未公表
平均勤続年数14.4年14.2年
売上高9,728億円9,085億円
売上に対する利益の割合4.5%(⁠経常利益)6.1%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.25倍1.32倍
従業員数(⁠単体)942人1,384人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上に対する利益の割合は長瀬産業が4.5%、岩谷産業が6.1%で、差は小さい。
  • 当サイトの働きやすさの点数は長瀬産業が81.8点、岩谷産業が68点で、長瀬産業が上回る。

何で稼いでいるかの違い

長瀬産業

長瀬産業は、染料の販売から始まり、化学品などを扱う商社で、フード、半導体、ライフサイエンス分野に力を入れています。商社機能に加えて製造機能も持ち、ナガセケムテックスやナガセヴィータ(⁠旧林原)などの製造子会社があります。1832年に京都・西陣で染料などを売る「⁠鱗形屋」として創業しました。

売上高は約9,728億円です。事業は、機能素材、加工材料、電子・エネルギー、モビリティ、生活関連の5つです。

岩谷産業

岩谷産業は、家庭用・産業用のLPガス、産業ガス(⁠酸素、窒素、水素など)、ガス関連の機械、樹脂や金属などの素材を扱う会社です。1930年に岩谷直治が大阪で酸素や溶接材料などを扱う岩谷直治商店を創業しました。カセットこんろ・ボンベや「⁠富士の湧水」も扱っています。

売上高は約9,085億円です。事業は、総合エネルギー(⁠LPガス、LNG、カセットこんろ・ボンベなど)、産業ガス・機械、マテリアル(⁠樹脂、ミネラルサンド、ステンレス、二次電池材料など)の3つが中心です。

歴史の違い

長瀬産業

  1. 1832年京都・西陣で創業し、染料・澱粉・ふのり類を販売します(⁠屋号は鱗形屋)。
  2. 1900〜1930年スイスのバーゼル化学工業社、米国のイーストマン コダック社、ユニオン カーバイド社と取引を始めます。
  3. 1917〜1943年株式会社長瀬商店として発足し、1943年に社名を長瀬産業に変えます。
  4. 1970年スイスのチバ ガイギー社と共同で長瀬チバ(⁠今のナガセケムテックス)を設立します。

岩谷産業

  1. 1930〜1945年岩谷直治が大阪市で岩谷直治商店を創業し、酸素、カーバイド、溶接材料などを扱います。
  2. 1953年LPガスを「⁠マルヰプロパン」のブランドで売り始めます。
  3. 1980〜1981年堺にLPガス輸入基地を完成させ、サウジアラビアからLPガスの直輸入を始めます。
  4. 2002年国内初の「⁠水素供給ステーション」を完成させ、実証試験を始めます。

いま何に賭けているか

長瀬産業

2021〜2025年度の中期経営計画「⁠ACE 2.0」では“質の追求”を掲げ、最終年度の目標(⁠ROE8.0%以上、営業利益350億円)に対し、ROE8.0%、営業利益447億円で達成しました。事業ポートフォリオを「⁠基盤」「⁠注力」「⁠育成」「⁠改善」の4つの領域に分け、フード、半導体、ライフサイエンス分野に経営資源を投じています。

岩谷産業

中期経営計画「⁠PLAN27」(⁠2024年3月期からの5年間)のテーマは「⁠水素エネルギー社会の実現に向けて」です。営業利益650億円、ROE10%以上、ROIC6%以上を目標に、「⁠水素戦略」「⁠脱炭素戦略」「⁠国内エネルギー・サービス戦略」「⁠海外戦略」「⁠非財務戦略」の5つを重点施策にしています。

どちらを選ぶかの目安

  • 年収・残業の両方で長瀬産業が上回っている。

よくある質問

長瀬産業と岩谷産業はどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は長瀬産業が約933万円、岩谷産業が約825万円。長瀬産業のほうが約108万円高い。
長瀬産業と岩谷産業はどちらが残業が少ない?
月の平均残業は長瀬産業が5.3時間、岩谷産業が17.1時間。長瀬産業のほうが月11.8時間少ない。
長瀬産業と岩谷産業はどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は長瀬産業が81.8点、岩谷産業が68点で、長瀬産業が上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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