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関西電力と中国電力の違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。電力の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は関西電力が約717万円、中国電力が約688万円。ほぼ同じ水準。
  • 月の平均残業は関西電力が20.1時間、中国電力が26時間。関西電力のほうが月5.9時間少ない。
  • 売上高は関西電力が4.06兆円、中国電力が1.44兆円で、関西電力が約2.8倍の規模。

数字で比べる

関西電力中国電力
働きやすさの点数76.8点(⁠S)72点(S-)
平均年収939万円(⁠42.4歳)895万円(⁠42.1歳)
30歳換算年収約717万円約688万円
月の平均残業20.1時間26時間
有給取得率未公表87.4%
平均勤続年数19.4年18.5年
売上高4.06兆円1.44兆円
売上に対する利益の割合12.8%(⁠経常利益)5.6%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.42倍1.27倍
従業員数(⁠単体)8,336人3,584人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上に対する利益の割合は関西電力が12.8%、中国電力が5.6%で、関西電力のほうが稼ぐ力が強い。
  • 売上の4年の伸びは関西電力が1.42倍、中国電力が1.27倍で、勢いは関西電力が上。
  • 当サイトの働きやすさの点数は関西電力が76.8点、中国電力が72点で、関西電力が上回る。

何で稼いでいるかの違い

関西電力

関西電力は、近畿地方に電気を届ける大手電力会社です。原子力を「⁠最大限活用」する方針を掲げ、電気の販売に加えて、送配電、光回線などの情報通信(⁠オプテージ)、不動産も手がけています。

売上高は約4.1兆円で、電気・ガス業で国内2位です。事業は、エネルギー(⁠発電と電気・ガスの販売)、送配電(⁠関西電力送配電)、情報通信(⁠オプテージ、データセンター)、生活・ビジネスソリューション(⁠不動産など)に分かれています。

中国電力

中国電力は、中国地域に根差した電力会社です。島根原子力発電所を持ち、送配電は子会社の中国電力ネットワーク、情報通信はエネコムが担っています。

売上高は約1.44兆円です。事業は、総合エネルギー、送配電、情報通信の3つを戦略的事業領域にしています。

歴史の違い

関西電力

  1. 1951年国の電力事業の再編で、関西配電と日本発送電の設備を引き継いで設立されます。
  2. 1957〜1988年不動産の関電産業(⁠今の関電不動産開発)や、通信の会社(⁠今のオプテージ)をつくり、電気以外の事業を広げます。
  3. 2001年ガスとコージェネレーションの会社を設立し、電気と熱を組み合わせたサービスを始めます。
  4. 2020年送配電事業を会社分割し、関西電力送配電に引き継ぎます。

中国電力

  1. 1951年中国配電と日本発送電の合併により設立されます。
  2. 1974年島根原子力発電所1号機が営業運転を始めます(⁠2015年に営業運転終了)。
  3. 1989年島根原子力発電所2号機が営業運転を始めます。
  4. 2009年電源開発と共同出資で大崎クールジェンを設立します。

いま何に賭けているか

関西電力

2026年4月に「⁠関西電力グループ 経営計画2026」を策定しました。「⁠ゼロカーボンビジョン2050」のもと、再生可能エネルギーの主力電源化、原子力の最大限の活用、将来のゼロカーボン化を前提としたLNG火力の開発を進めるとしています。巨大なデータセンター(⁠ハイパースケールデータセンター)の事業も情報通信事業として伸ばそうとしています。

中国電力

「⁠中国電力グループ経営ビジョン2040」で、2030年度までを島根原子力発電所3号機や柳井発電所新2号機(⁠仮称)への投資を進める変革と基盤づくりの期間、2030年度以降を投資の成果を獲得して還元を充実させる期間としています。「⁠中期経営計画(⁠2026-2030)」ではROIC経営を実践し、低水準にとどまるPBRの改善を目指すとしています。

どちらを選ぶかの目安

  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きい関西電力。
  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高い関西電力のほうが景気の波に強い。

よくある質問

関西電力と中国電力はどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は関西電力が約717万円、中国電力が約688万円。ほぼ同じ水準。
関西電力と中国電力はどちらが残業が少ない?
月の平均残業は関西電力が20.1時間、中国電力が26時間。関西電力のほうが月5.9時間少ない。
関西電力と中国電力はどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は関西電力が76.8点、中国電力が72点で、関西電力が上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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