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関西電力と東京電力パワーグリッドの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。電力の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 月の平均残業は関西電力が20.1時間、東京電力パワーグリッドが23.1時間。関西電力のほうが月3時間少ない。
  • 売上高は関西電力が4.06兆円、東京電力パワーグリッドが2.29兆円で、関西電力が約1.8倍の規模。
  • 売上に対する利益の割合は関西電力が12.8%、東京電力パワーグリッドが3.6%で、関西電力のほうが稼ぐ力が強い。

数字で比べる

関西電力東京電力パワーグリッド
働きやすさの点数76.8点(⁠S)70.9点(⁠A+)
平均年収939万円(⁠42.4歳)—
30歳換算年収約717万円—
月の平均残業20.1時間23.1時間
有給取得率未公表80.9%
平均勤続年数19.4年24.4年
売上高4.06兆円2.29兆円
売上に対する利益の割合12.8%(⁠経常利益)3.6%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.42倍1.17倍
従業員数(⁠単体)8,336人13,888人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上の4年の伸びは関西電力が1.42倍、東京電力パワーグリッドが1.17倍で、勢いは関西電力が上。
  • 当サイトの働きやすさの点数は関西電力が76.8点、東京電力パワーグリッドが70.9点で、関西電力が上回る。

何で稼いでいるかの違い

関西電力

関西電力は、近畿地方に電気を届ける大手電力会社です。原子力を「⁠最大限活用」する方針を掲げ、電気の販売に加えて、送配電、光回線などの情報通信(⁠オプテージ)、不動産も手がけています。

売上高は約4.1兆円で、電気・ガス業で国内2位です。事業は、エネルギー(⁠発電と電気・ガスの販売)、送配電(⁠関西電力送配電)、情報通信(⁠オプテージ、データセンター)、生活・ビジネスソリューション(⁠不動産など)に分かれています。

東京電力パワーグリッド

東京電力パワーグリッドは、首都圏に電気を送る送電線・変電所・配電線(⁠電力ネットワーク)を運営する会社です。東京電力ホールディングスの送配電部門が、2016年に独立してできました。どの電力会社の電気も、公平にこのネットワークを通って家庭や企業に届きます。

売上高は約2.3兆円です。稼ぎ方は、電力会社(⁠小売電気事業者)がこのネットワークを使って電気を届ける際に払う「⁠託送料金」が中心です。送配電の料金は国の制度のもとで決まり、地域の送配電網を担う事業者として、安定供給の責任を負っています。

歴史の違い

関西電力

  1. 1951年国の電力事業の再編で、関西配電と日本発送電の設備を引き継いで設立されます。
  2. 1957〜1988年不動産の関電産業(⁠今の関電不動産開発)や、通信の会社(⁠今のオプテージ)をつくり、電気以外の事業を広げます。
  3. 2001年ガスとコージェネレーションの会社を設立し、電気と熱を組み合わせたサービスを始めます。
  4. 2020年送配電事業を会社分割し、関西電力送配電に引き継ぎます。

東京電力パワーグリッド

  1. 2015年東京電力の送配電事業を分割する準備会社が設立されます。
  2. 2016年東京電力パワーグリッドに社名を変え、東京電力(⁠今の東京電力ホールディングス)の一般送配電事業などを引き継ぎます。
  3. 2019年お客さま対応の会社(⁠今のテプコ・ソリューション・アドバンス)を傘下に入れます。
  4. 2022年イギリスに現地法人を設立し、海外の送電事業にも関わり始めます。

いま何に賭けているか

関西電力

2026年4月に「⁠関西電力グループ 経営計画2026」を策定しました。「⁠ゼロカーボンビジョン2050」のもと、再生可能エネルギーの主力電源化、原子力の最大限の活用、将来のゼロカーボン化を前提としたLNG火力の開発を進めるとしています。巨大なデータセンター(⁠ハイパースケールデータセンター)の事業も情報通信事業として伸ばそうとしています。

東京電力パワーグリッド

東京電力グループの「⁠第五次総合特別事業計画」に基づき、GX・DXによる電力需要の増加に対応して安定供給の責任を果たしながら、経営の合理化で財務を改善するとしています。特にデータセンターを中心とした大規模な需要に、早く電気を届けることが優先課題です。

どちらを選ぶかの目安

  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きい関西電力。
  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高い関西電力のほうが景気の波に強い。

よくある質問

関西電力と東京電力パワーグリッドはどちらが残業が少ない?
月の平均残業は関西電力が20.1時間、東京電力パワーグリッドが23.1時間。関西電力のほうが月3時間少ない。
関西電力と東京電力パワーグリッドはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は関西電力が76.8点、東京電力パワーグリッドが70.9点で、関西電力が上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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