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石油資源開発と伊藤忠エネクスの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。石油・資源開発の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は石油資源開発が約857万円、伊藤忠エネクスが約783万円。石油資源開発のほうが約74万円高い。
  • 月の平均残業は石油資源開発が16.5時間、伊藤忠エネクスが7.9時間。伊藤忠エネクスのほうが月8.6時間少ない。
  • 売上高は石油資源開発が3,403億円、伊藤忠エネクスが8,512億円で、伊藤忠エネクスが約2.5倍の規模。

数字で比べる

石油資源開発伊藤忠エネクス
働きやすさの点数75.7点(⁠S)74.2点(⁠S)
平均年収1,061万円(⁠39.8歳)1,001万円(⁠41.3歳)
30歳換算年収約857万円約783万円
月の平均残業16.5時間7.9時間
有給取得率未公表87%
平均勤続年数14.2年15.8年
売上高3,403億円8,512億円
売上に対する利益の割合18.1%(⁠経常利益)3.1%(⁠税引前利益)
売上の4年の伸び1.37倍0.91倍
従業員数(⁠単体)993人421人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上の4年の伸びは石油資源開発が1.37倍、伊藤忠エネクスが0.91倍で、勢いは石油資源開発が上。
  • 当サイトの働きやすさの点数は石油資源開発が75.7点、伊藤忠エネクスが74.2点で、ほぼ同じ。

何で稼いでいるかの違い

石油資源開発

石油資源開発(⁠JAPEX)は、地下から石油や天然ガスを探して掘り出す会社です。もとは国の出資でつくられた会社で、新潟・秋田・北海道のガス田を開発してきました。今は、掘ったガスや輸入したLNG(⁠液化天然ガス)をパイプラインで届けたり、発電したりもしています。

売上高は約3,400億円で、鉱業で国内1位です。お金の入り口は二つです。一つは「⁠E&P事業」(⁠探鉱・開発・生産)で、国内や海外(⁠北米、欧州、中東など)で石油・ガスを掘って売ります。もう一つは「⁠インフラ・ユーティリティ事業」で、全長800km超の自社ガスパイプラインを通じて、沿線の地域にガスを売ったり、電力を販売したりします。

伊藤忠エネクス

伊藤忠エネクスは、ガソリン・軽油などを販売するカーライフ事業、アスファルトや船舶用燃料などの産業ビジネス、発電・電力販売・熱供給、LPガスなどのホームライフ事業を手がけるエネルギー商社です。親会社は伊藤忠商事です。1961年に、伊藤忠石油を分割して石油製品を販売する会社として設立されました。

売上高は約8,512億円です。事業は、カーライフ(⁠ガソリン・軽油などの販売、自動車販売、オートオークションなど)、産業ビジネス、電力・ユーティリティ、ホームライフ(⁠LPガス・都市ガス販売など)の4つです。

歴史の違い

石油資源開発

  1. 1955年国の出資で、特殊会社「⁠石油資源開発」が設立されます。
  2. 1958〜1968年新潟・秋田で油田やガス田を次々に発見します。
  3. 1970年国の石油開発公団から分かれ、民間会社として再出発します。
  4. 1996年新潟と仙台を結ぶ約251kmのガスパイプラインが完成し、ガスを広い地域に届ける事業が本格化します。

伊藤忠エネクス

  1. 1961年日本鉱業が水島に製油所を建てて石油業界に進出したのを機に、その製品を販売するため、伊藤忠石油を分割して設立されます。
  2. 1978〜1979年大証・東証の2部に上場し、1部に指定されます。
  3. 2001年社名を伊藤忠燃料から伊藤忠エネクスに変えます。
  4. 2008年伊藤忠商事などから石油製品トレード事業・ロジスティックス事業を引き継ぎます。

いま何に賭けているか

石油資源開発

2026年4月に「⁠JAPEX経営計画2026-2035」を公表しました。エネルギーの安定供給の重要性が見直され、AIの普及で電力需要が増える見通しの中で、石油・天然ガスの事業をさらに強くし、あわせてCO2を回収して地中に埋めるCCSなどの脱炭素事業も育てるとしています。

伊藤忠エネクス

中期経営計画『⁠ENEX2030』で、「⁠くらしの原動力を創る」をコンセプトに、2030年に当期純利益200億円以上、ROE9.0%以上を目指しています。2023〜2030年度の累計で2,100億円の新規戦略投資を計画しています。「⁠現場力の強化」と「⁠新規・戦略投資の実行」に取り組むとしています。

どちらを選ぶかの目安

  • 年収を取るなら石油資源開発、時間のゆとりを取るなら伊藤忠エネクス。
  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きい石油資源開発。

よくある質問

石油資源開発と伊藤忠エネクスはどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は石油資源開発が約857万円、伊藤忠エネクスが約783万円。石油資源開発のほうが約74万円高い。
石油資源開発と伊藤忠エネクスはどちらが残業が少ない?
月の平均残業は石油資源開発が16.5時間、伊藤忠エネクスが7.9時間。伊藤忠エネクスのほうが月8.6時間少ない。
石油資源開発と伊藤忠エネクスはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は石油資源開発が75.7点、伊藤忠エネクスが74.2点で、ほぼ同じ。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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