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日本製鉄と神戸製鋼所の違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。鉄鋼の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は日本製鉄が約711万円、神戸製鋼所が約668万円。日本製鉄のほうが約43万円高い。
  • 有給休暇の取得率は日本製鉄が81.5%、神戸製鋼所が86.5%。
  • 売上高は日本製鉄が10.06兆円、神戸製鋼所が2.44兆円で、日本製鉄が約4.1倍の規模。

数字で比べる

日本製鉄神戸製鋼所
働きやすさの点数76.7点(⁠S)71.8点(⁠S-)
平均年収909万円(⁠41.3歳)832万円(⁠40.1歳)
30歳換算年収約711万円約668万円
月の平均残業未公表15.5時間
有給取得率81.5%86.5%
平均勤続年数17.5年15.2年
売上高10.06兆円2.44兆円
売上に対する利益の割合0.2%(⁠純利益)5.0%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.48倍1.17倍
従業員数(⁠単体)32,102人12,253人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上の4年の伸びは日本製鉄が1.48倍、神戸製鋼所が1.17倍で、勢いは日本製鉄が上。
  • 当サイトの働きやすさの点数は日本製鉄が76.7点、神戸製鋼所が71.8点で、日本製鉄が上回る。

何で稼いでいるかの違い

日本製鉄

日本製鉄は、自動車・建物・船・橋などに使う鉄(⁠鋼材)をつくる、日本最大の鉄鋼メーカーです。2025年にアメリカの名門USスチールを買収し、世界で戦う会社へと大きく踏み出しました。

売上高は約10.1兆円で、鉄鋼業界で国内1位です。お金の中心は「⁠製鉄事業」で、鉄鉱石と石炭から鉄をつくり、薄い板(⁠自動車の車体など)、厚い板(⁠船や橋)、パイプ、レール、ステンレスなどに加工して、自動車メーカーや建設会社に売っています。

神戸製鋼所

神戸製鋼所(⁠KOBELCO)は、鉄鋼、アルミ・銅、溶接材料、産業機械、建設機械(⁠コベルコ建機)、電力まで手がける、日本でも珍しい「⁠複合経営」の素材・機械メーカーです。

売上高は約2.4兆円で、鉄鋼・金属製品の業界で国内4位です。事業は、鉄鋼アルミ、素形材(⁠鋳鍛鋼、チタン、銅など)、溶接(⁠溶接材料・ロボット)、機械(⁠圧縮機、樹脂機械など)、エンジニアリング(⁠プラント、新交通システム)、建設機械(⁠油圧ショベル、クレーン)、電力(⁠発電所)の7つです。

歴史の違い

日本製鉄

  1. 1950年戦前の国策会社「⁠日本製鐵」が解体され、八幡製鐵と富士製鐵の2社に分かれます。
  2. 1970年八幡製鐵と富士製鐵が合併し、新日本製鐵(⁠新日鉄)が生まれます。
  3. 2012年住友金属工業と合併し、新日鐵住金になります。
  4. 2017〜2020年日新製鋼、山陽特殊製鋼を子会社にし、2019年に社名を日本製鉄に変えます。

神戸製鋼所

  1. 1905年商社の鈴木商店が神戸の小林製鋼所を買収し、神戸製鋼所と改称します。
  2. 1959年灘浜1号高炉に火を入れ、鉄をつくる工程から一貫して手がける「⁠銑鋼一貫メーカー」になります。
  3. 1970年加古川製鉄所を新設し、線材・棒鋼に加えて鋼板もつくる総合鉄鋼メーカーになります。
  4. 1999年建設機械の事業をコベルコ建機に一本化します。

いま何に賭けているか

日本製鉄

2026年度からの「⁠2030中長期経営計画」で、「⁠総合力世界No.1の鉄鋼メーカー」を目指すとしています。日本国内では需要が減っていくと見て収益の土台を固め、インドやアメリカなど需要が伸びる海外で成長する、という二本立ての戦略です。

神戸製鋼所

2017年の品質事案を契機に、閉鎖的だった企業風土を変えるため、社員が「⁠語り合う場」などで議論を重ね、2020年にボトムアップでグループ企業理念をつくりました。多様な人材・事業・技術の「⁠かけ算」で、KOBELCOならではの社会課題の解決に挑むことを使命としています。

どちらを選ぶかの目安

  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きい日本製鉄。

よくある質問

日本製鉄と神戸製鋼所はどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は日本製鉄が約711万円、神戸製鋼所が約668万円。日本製鉄のほうが約43万円高い。
日本製鉄と神戸製鋼所はどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は日本製鉄が76.7点、神戸製鋼所が71.8点で、日本製鉄が上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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