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デンカとリンテックの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。化学メーカーの会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収はデンカが約598万円、リンテックが約548万円。デンカのほうが約50万円高い。
  • 売上高はデンカが3,842億円、リンテックが3,194億円で、規模は近い。
  • 売上に対する利益の割合はデンカが5.0%、リンテックが8.0%で、リンテックのほうが稼ぐ力が強い。

数字で比べる

デンカリンテック
働きやすさの点数64.2点(⁠A-)67.2点(⁠A+)
平均年収756万円(⁠40.8歳)724万円(⁠42.8歳)
30歳換算年収約598万円約548万円
月の平均残業未公表7.9時間
有給取得率未公表76%
平均勤続年数16.4年18.6年
売上高3,842億円3,194億円
売上に対する利益の割合5.0%(⁠経常利益)8.0%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.00倍1.24倍
従業員数(⁠単体)4,234人2,549人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上の4年の伸びはデンカが1.00倍、リンテックが1.24倍で、勢いはリンテックが上。
  • 当サイトの働きやすさの点数はデンカが64.2点、リンテックが67.2点で、リンテックが上回る。

何で稼いでいるかの違い

デンカ

デンカは、溶融シリカやアセチレンブラックなどの電子・先端材料、ワクチンや診断薬などのライフイノベーション、クロロプレンゴムなどのエラストマー・インフラ、スチレン系樹脂などのポリマーをつくる化学メーカーです。1915年に設立され、カーバイドと石灰窒素の製造から始まりました。

売上高は約3,842億円です。事業は、電子・先端プロダクツ、ライフイノベーション(⁠ワクチン、抗原迅速診断キット、臨床試薬など)、エラストマー・インフラソリューション、ポリマーソリューションの4つです。

リンテック

リンテックは、シール・ラベル用の粘着製品、ウインドーフィルム、半導体関連の粘着テープや装置、特殊紙などをつくる会社です。1934年に不二紙工として設立され、包装用ガムテープの製造販売から始まりました。

売上高は約3,194億円です。事業は、印刷材・産業工材関連(⁠シール・ラベル用粘着製品、自動車用粘着製品、ウインドーフィルム、屋外看板用フィルムなど)、電子・光学関連(⁠半導体関連粘着テープ・装置、積層セラミックコンデンサ関連テープ、光学ディスプレイ関連粘着製品)、洋紙・加工材関連の3つです。

歴史の違い

デンカ

  1. 1915〜1916年設立され、大牟田工場でカーバイドと石灰窒素の製造を始めます。
  2. 1962年青海工場で国産クロロプレンゴムの製造に成功します。
  3. 1979年東芝化学工業の株式を譲り受け、のちにデンカ生研と社名を変えます。
  4. 2014〜2015年米国でDuPont社のクロロプレンゴム事業を譲り受け、社名をデンカに変えます。

リンテック

  1. 1934年不二紙工を設立し、包装用ガムテープの製造販売を始めます。
  2. 1962〜1964年段ボール箱の自動包装機の製作を始め、その部門を別会社にします。
  3. 1984〜1987年社名をFSKに変え、米国に設立した子会社を通じて工業用粘着フィルムメーカーのMADICOを買収します。
  4. 1990年四国製紙、創研化工と合併し、社名をリンテックに変えます。

いま何に賭けているか

デンカ

経営計画「⁠Mission 2030」を進めてきましたが、事業環境の変化で収益力が落ち、米国のクロロプレンゴム事業が収益を大きく圧迫していました。2025年度は「⁠ポートフォリオ変革の加速」と「⁠稼ぐ力の回復」を最優先にし、米国子会社の製造設備を暫定停止し、セメントなどの不採算事業から撤退しました。スチレン関連事業は2027年4月を目途に分社化を検討しています。

リンテック

社名の「⁠リンテック」は“リンケージ(⁠結合)”と“テクノロジー”を表し、社是は「⁠至誠と創造」です。粘着応用技術、表面改質技術、システム化技術、特殊紙・剥離材製造技術の4つを固有技術としています。長期ビジョン「⁠LINTEC SUSTAINABILITY VISION 2030」を進めており、2026年3月期は半導体・電子部品関連製品が好調で、売上高、営業利益、当期純利益が過去最高になりました。

どちらを選ぶかの目安

  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きいリンテック。
  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高いリンテックのほうが景気の波に強い。

よくある質問

デンカとリンテックはどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収はデンカが約598万円、リンテックが約548万円。デンカのほうが約50万円高い。
デンカとリンテックはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数はデンカが64.2点、リンテックが67.2点で、リンテックが上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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