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デンカと東海カーボンの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。化学メーカーの会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収はデンカが約598万円、東海カーボンが約579万円。ほぼ同じ水準。
  • 売上高はデンカが3,842億円、東海カーボンが3,230億円で、規模は近い。
  • 売上に対する利益の割合はデンカが5.0%、東海カーボンが8.1%で、東海カーボンのほうが稼ぐ力が強い。

数字で比べる

デンカ東海カーボン
働きやすさの点数64.2点(⁠A-)61点(A-)
平均年収756万円(⁠40.8歳)770万円(⁠43.1歳)
30歳換算年収約598万円約579万円
月の平均残業未公表10.7時間
有給取得率未公表未公表
平均勤続年数16.4年13.7年
売上高3,842億円3,230億円
売上に対する利益の割合5.0%(⁠経常利益)8.1%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び1.00倍1.25倍
従業員数(⁠単体)4,234人727人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上の4年の伸びはデンカが1.00倍、東海カーボンが1.25倍で、勢いは東海カーボンが上。
  • 当サイトの働きやすさの点数はデンカが64.2点、東海カーボンが61点で、デンカが上回る。

何で稼いでいるかの違い

デンカ

デンカは、溶融シリカやアセチレンブラックなどの電子・先端材料、ワクチンや診断薬などのライフイノベーション、クロロプレンゴムなどのエラストマー・インフラ、スチレン系樹脂などのポリマーをつくる化学メーカーです。1915年に設立され、カーバイドと石灰窒素の製造から始まりました。

売上高は約3,842億円です。事業は、電子・先端プロダクツ、ライフイノベーション(⁠ワクチン、抗原迅速診断キット、臨床試薬など)、エラストマー・インフラソリューション、ポリマーソリューションの4つです。

東海カーボン

東海カーボンは、ゴム製品用・黒色顔料用・導電用のカーボンブラック、特殊炭素製品(⁠ファインカーボン)、アルミ電解用カソード、電気製鋼炉用の黒鉛電極などをつくる会社です。1918年に黒鉛電極などの炭素製品の国内自給を目的に、東海電極製造として創立されました。

売上高は約3,230億円です。事業は、カーボンブラック、ファインカーボン(⁠特殊炭素製品、ソリッドSiC、SiCコート)、スメルティング&ライニング(⁠アルミ電解用カソード、高炉用ブロックなど)、黒鉛電極、工業炉及び関連製品、その他(⁠摩擦材、リチウムイオン二次電池用負極材)の6つです。

歴史の違い

デンカ

  1. 1915〜1916年設立され、大牟田工場でカーバイドと石灰窒素の製造を始めます。
  2. 1962年青海工場で国産クロロプレンゴムの製造に成功します。
  3. 1979年東芝化学工業の株式を譲り受け、のちにデンカ生研と社名を変えます。
  4. 2014〜2015年米国でDuPont社のクロロプレンゴム事業を譲り受け、社名をデンカに変えます。

東海カーボン

  1. 1918年黒鉛電極などの炭素製品の国内自給を目的に、東海電極製造として創立されます。
  2. 1941年九州若松工場でカーボンブラックの製造を始めます。
  3. 1975年社名を東海カーボンに変えます。
  4. 2014〜2018年カナダのCancarb、米国のSGL GE子会社(⁠黒鉛電極)、米国のSid Richardson Carbon(⁠カーボンブラック)を買収します。

いま何に賭けているか

デンカ

経営計画「⁠Mission 2030」を進めてきましたが、事業環境の変化で収益力が落ち、米国のクロロプレンゴム事業が収益を大きく圧迫していました。2025年度は「⁠ポートフォリオ変革の加速」と「⁠稼ぐ力の回復」を最優先にし、米国子会社の製造設備を暫定停止し、セメントなどの不採算事業から撤退しました。スチレン関連事業は2027年4月を目途に分社化を検討しています。

東海カーボン

長期ビジョン「⁠Vision 2030:先端素材とソリューションで持続可能な社会の実現に貢献する」のもと、「⁠抜本的な構造改革」「⁠成長市場へのコミット」「⁠サステナブルな価値創出」に取り組んでいます。黒鉛電極事業では国内生産体制の集約とドイツ子会社の売却を2025年半ばまでに終えました。ファインカーボン事業では国内の増産投資を完了し、将来の半導体市場の拡大に備えるとしています。

どちらを選ぶかの目安

  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きい東海カーボン。
  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高い東海カーボンのほうが景気の波に強い。

よくある質問

デンカと東海カーボンはどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収はデンカが約598万円、東海カーボンが約579万円。ほぼ同じ水準。
デンカと東海カーボンはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数はデンカが64.2点、東海カーボンが61点で、デンカが上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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