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UBEとカネカの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。化学メーカーの会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収はUBEが約579万円、カネカが約649万円。カネカのほうが約70万円高い。
  • 月の平均残業はUBEが17時間、カネカが19.6時間。UBEのほうが月2.6時間少ない。
  • 売上高はUBEが4,623億円、カネカが8,116億円で、カネカが約1.8倍の規模。

数字で比べる

UBEカネカ
働きやすさの点数59点(B)65.3点(⁠A)
平均年収775万円(⁠43.4歳)824万円(⁠41歳)
30歳換算年収約579万円約649万円
月の平均残業17時間19.6時間
有給取得率95.5%未公表
平均勤続年数14.7年15.5年
売上高4,623億円8,116億円
売上に対する利益の割合8.1%(⁠経常利益)3.6%(⁠経常利益)
売上の4年の伸び0.71倍1.17倍
従業員数(⁠単体)2,778人3,485人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上に対する利益の割合はUBEが8.1%、カネカが3.6%で、UBEのほうが稼ぐ力が強い。
  • 売上の4年の伸びはUBEが0.71倍、カネカが1.17倍で、勢いはカネカが上。
  • 当サイトの働きやすさの点数はUBEが59点、カネカが65.3点で、カネカが上回る。

何で稼いでいるかの違い

UBE

UBE(⁠旧宇部興産)は、ポリイミド、分離膜、セパレータなどの機能品、高機能ウレタン、医薬品の受託製造、ナイロン・カプロラクタムなどの樹脂・化成品、機械(⁠UBEマシナリー)などを手がける化学メーカーです。1897年の沖ノ山炭鉱を起源に、1942年に4社が合併して宇部興産が設立されました。

売上高は約4,623億円です。事業は、機能品、高機能ウレタン、医薬、樹脂・化成品、機械などです。2022年にセメント関連事業を持分法適用関連会社のUBE三菱セメントに移しました。

カネカ

カネカは、塩化ビニル樹脂や変成シリコーンポリマーなどの素材、発泡樹脂や太陽電池、医療機器、医薬品、食品(⁠油脂、酵母など)などを手がける化学メーカーです。1949年に鐘淵紡績から繊維以外の事業を引き継いで分離独立しました。2004年に鐘淵化学工業から今の社名になりました。

売上高は約8,116億円です。事業は、Material(⁠塩ビ、モディファイヤー、生分解性バイオポリマーなど)、Quality of Life(⁠発泡樹脂、ポリイミドフィルム、太陽電池、アクリル系合成繊維など)、Health Care(⁠医療機器、医薬品など)、Nutrition(⁠食品など)の4つです。

歴史の違い

UBE

  1. 1897年沖ノ山炭鉱が設立されます。
  2. 1942年沖ノ山炭鉱、宇部新川鉄工所、宇部セメント製造、宇部窒素工業の4社が合併し、宇部興産が設立されます。
  3. 1955年宇部カプロラクタム工場を新設します。
  4. 1997年タイでカプロラクタムとナイロンの会社が操業を始めます。

カネカ

  1. 1949年鐘淵紡績から繊維部門以外の事業を引き継いで設立されます。
  2. 1950〜1957年塩化ビニル樹脂、ショートニング、アクリル系合成繊維「⁠カネカロン」の製造を始めます。
  3. 1977〜1986年コエンザイムQ10、変成シリコーンポリマー、超耐熱ポリイミドフィルム、医療機器の製造を始めます。
  4. 1999〜2004年電力用太陽電池の製造を始め、2004年に社名をカネカに変えます。

いま何に賭けているか

UBE

パーパスは「⁠希望ある化学で、難題を打ち破る。」です。中期経営計画「⁠UBE Vision 2030 Transformation -2nd Stage-」(⁠2025〜2030年度)で、「⁠地球環境と人々の健康、そして豊かな未来社会に貢献するスペシャリティ化学企業」を目指しています。創業の精神は「⁠共存同栄」と「⁠有限の鉱業から無限の工業へ」です。

カネカ

パーパスは「⁠カガクでネガイをカナエル会社」で、環境・エネルギー、食糧、健康の3つをドメインにしています。ESG経営を「⁠世界を健康にする健康経営-Wellness First」と定義しています。行動指針は「⁠実験カンパニー(⁠大量に試していいものだけを残す)」です。

どちらを選ぶかの目安

  • 年収を取るならカネカ、時間のゆとりを取るならUBE。
  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きいカネカ。
  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高いUBEのほうが景気の波に強い。

よくある質問

UBEとカネカはどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収はUBEが約579万円、カネカが約649万円。カネカのほうが約70万円高い。
UBEとカネカはどちらが残業が少ない?
月の平均残業はUBEが17時間、カネカが19.6時間。UBEのほうが月2.6時間少ない。
UBEとカネカはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数はUBEが59点、カネカが65.3点で、カネカが上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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