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武田薬品工業と住友ファーマの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。製薬の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収は武田薬品工業が約844万円、住友ファーマが約661万円。武田薬品工業のほうが約183万円高い。
  • 売上高は武田薬品工業が4.51兆円、住友ファーマが4,533億円で、武田薬品工業が約9.9倍の規模。
  • 売上に対する利益の割合は武田薬品工業が-3.2%、住友ファーマが22.1%で、住友ファーマのほうが稼ぐ力が強い。

数字で比べる

武田薬品工業住友ファーマ
働きやすさの点数66.7点(⁠A)66.8点(⁠A)
平均年収1,144万円(⁠44歳)906万円(⁠44.5歳)
30歳換算年収約844万円約661万円
月の平均残業18時間未公表
有給取得率未公表未公表
平均勤続年数13.8年18.9年
売上高4.51兆円4,533億円
売上に対する利益の割合-3.2%(⁠税引前利益)22.1%(⁠税引前利益)
売上の4年の伸び1.26倍0.81倍
従業員数(⁠単体)4,792人1,747人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上の4年の伸びは武田薬品工業が1.26倍、住友ファーマが0.81倍で、勢いは武田薬品工業が上。
  • 当サイトの働きやすさの点数は武田薬品工業が66.7点、住友ファーマが66.8点で、ほぼ同じ。

何で稼いでいるかの違い

武田薬品工業

武田薬品工業は、江戸時代に大阪・道修町の薬の問屋として始まった、日本最大の製薬会社です。いまは売上の多くを海外で稼ぐ「⁠グローバルなバイオ医薬品企業」を名乗り、世界中から人と研究を集めています。

売上高は約4.5兆円で、化学工業(⁠医薬品を含む)で国内1位です。お金の入り口は、病院で処方される医薬品です。患者さんが使う薬の代金は、多くの国で公的な保険から支払われます。

住友ファーマ

住友ファーマは、住友化学が親会社の医療用医薬品メーカーです。がん領域と精神神経領域を重点領域にし、日本と北米で医薬品を販売しています。2005年に大日本製薬と住友製薬が合併してできました。

売上高は約4,533億円、税引前利益は約1,003億円です。事業は地域ごとに、日本、北米、アジアに分かれています。

歴史の違い

武田薬品工業

  1. 1781年大阪で薬種商(⁠薬の問屋)として創業します。
  2. 1914〜1915年研究部門と工場をつくり、薬を「⁠売る」会社から「⁠研究してつくる」会社になっていきます。
  3. 2005〜2007年動物用医薬品、ビタミン、化学品、食品、農薬などの事業を次々に売却し、医薬品に集中します。
  4. 2008〜2011年アメリカのミレニアム(⁠がんの薬)、スイスのナイコメッドなど、海外の製薬会社を大型買収して世界に広がります。

住友ファーマ

  1. 1897〜1898年大阪・道修町の薬業家21名が大阪製薬を設立し、大日本製薬に社名を変えます。
  2. 2005年住友製薬と合併し、大日本住友製薬になります。
  3. 2009年米国のSepracor(⁠のちのSunovion)を買収します。
  4. 2019年Roivant Sciencesとの戦略的提携で、Sumitovant Biopharmaなどを子会社にします。

いま何に賭けているか

武田薬品工業

重点の3分野に経営資源を集中し、研究開発にAIやデジタル技術を広く取り入れることで、新薬をより速く、効率よく患者さんに届けることを目指しています。薬価への圧力が強まる中でも、研究開発のパイプライン(⁠開発中の新薬の候補)を育てることが成長のカギです。

住友ファーマ

2023年度に多額の損失を計上し、大幅な人員削減を含む抜本的な構造改革を行いました。2027年度までの活動計画「⁠Reboot 2027」の財務目標を前倒しで達成できる見込みとなったため、2028年度までの成長計画「⁠Boost 2028」を発表しています。2033年に「⁠グローバル・スペシャライズド・プレーヤー」の地位を確立することを目指しています。

どちらを選ぶかの目安

  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きい武田薬品工業。
  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高い住友ファーマのほうが景気の波に強い。

よくある質問

武田薬品工業と住友ファーマはどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収は武田薬品工業が約844万円、住友ファーマが約661万円。武田薬品工業のほうが約183万円高い。
武田薬品工業と住友ファーマはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数は武田薬品工業が66.7点、住友ファーマが66.8点で、ほぼ同じ。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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