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AGCと日本ペイントホールディングスの違い

年収・残業・稼ぎ方・歴史を、有価証券報告書と公的データで比べました。化学・素材の会社選びや、両社の面接を受けるときの企業研究に。

3行でいうと

  • 30歳に換算した年収はAGCが約676万円、日本ペイントホールディングスが約794万円。日本ペイントホールディングスのほうが約118万円高い。
  • 売上高はAGCが2.06兆円、日本ペイントホールディングスが1.77兆円で、規模は近い。
  • 売上に対する利益の割合はAGCが6.1%、日本ペイントホールディングスが14.1%で、日本ペイントホールディングスのほうが稼ぐ力が強い。

数字で比べる

AGC日本ペイントホールディングス
働きやすさの点数70.1点(⁠A+)72.2点(⁠S-)
平均年収905万円(⁠43.4歳)1,044万円(⁠42.6歳)
30歳換算年収約676万円約794万円
月の平均残業未公表未公表
有給取得率未公表未公表
平均勤続年数17年11.3年
売上高2.06兆円1.77兆円
売上に対する利益の割合6.1%(⁠税引前利益)14.1%(⁠税引前利益)
売上の4年の伸び1.21倍1.78倍
従業員数(⁠単体)8,122人49人

点数・年収・残業・有休・勤続は女性の活躍推進企業データベースと有価証券報告書、売上・利益・従業員数は有価証券報告書(⁠EDINET)から。30歳換算年収は平均年齢の違う会社を比べるための目安(⁠平均年収÷1.022^(⁠平均年齢−30))。持株会社は本社の少人数の数字なので、事業会社と並べるときは注意。

  • 売上の4年の伸びはAGCが1.21倍、日本ペイントホールディングスが1.78倍で、勢いは日本ペイントホールディングスが上。
  • 当サイトの働きやすさの点数はAGCが70.1点、日本ペイントホールディングスが72.2点で、日本ペイントホールディングスが上回る。

何で稼いでいるかの違い

AGC

AGC(⁠旧・旭硝子)は、1907年に創立された世界的なガラスメーカーです。建物の窓ガラス、自動車のガラス、ディスプレイ用のガラス基板に加え、化学品(⁠塩ビ、フッ素製品)、医薬品の受託製造まで手がけています。

売上高は約2.1兆円です。事業は、建築ガラス、オートモーティブ(⁠自動車用ガラス)、電子(⁠ディスプレイ用ガラス基板、半導体関連部材)、化学品(⁠苛性ソーダ、塩化ビニル樹脂、フッ素製品)、ライフサイエンス(⁠医薬品の開発・製造受託)の5つです。

日本ペイントホールディングス

日本ペイントホールディングスは、自動車用・建築用(⁠汎用)・工業用などの塗料をつくる、日本の塗料・顔料製造業の始祖といわれる会社の持株会社です。シンガポールのWuthelamグループと組んでアジアで大きく成長し、DuluxGroup、欧州・米国の塗料関連会社も傘下に入れて世界で事業を展開しています。

売上高は約1.77兆円です。事業は地域・会社ごとに、日本、NIPSEA(⁠アジア)、DuluxGroup、AOC(⁠米国・欧州を中心とするスペシャリティ・フォーミュレーター)、米州に分かれています。

歴史の違い

AGC

  1. 1907〜1917年旭硝子が創立され、1909年に日本で初めて板ガラスの工業生産を始めます。
  2. 1950〜1964年三菱化成工業の分割で旭硝子として再出発し、ブラウン管用ガラス、自動車用ガラス、フッ素化学品の生産を始めます。
  3. 1981年ベルギーのグラバーベル社を買収し、欧州に進出します。
  4. 1985〜2010年合成石英ガラス、液晶用のガラス基板、スマートフォン向けのカバーガラス用特殊ガラスの生産を始めます。

日本ペイントホールディングス

  1. 1881〜1898年東京・三田の光明合資会社の事業を引き継ぎ、1898年に日本ペイント製造が設立されます。
  2. 1962年シンガポールでWuthelam社と合弁事業を始め、その後タイ、マレーシア、中国などアジア各国に進出します。
  3. 2014年持株会社体制に移って日本ペイントホールディングスになり、Wuthelamグループとのアジアの合弁会社の過半数の持分を取得します。
  4. 2021年Wuthelamグループとのアジア合弁事業を100%化し、インドネシア事業も買収します。

いま何に賭けているか

AGC

パーパスに「⁠AGC、いつも世界の大事な一部」を掲げ、長期経営戦略「⁠2030年のありたい姿」と中期経営計画「⁠AGC plus-2026」で、市況変動に強く、成長性の高い事業ポートフォリオへの変革を目指しています。2026年にROE5%以上、2027年以降早期に8%超えを目指すとしています。

日本ペイントホールディングス

顧客、取引先、従業員、社会への責務を果たした上で残る株主価値の最大化(⁠MSV)を「⁠経営上の唯一のミッション」にしています。オーガニックとM&Aの両方で1株当たり利益(⁠EPS)を安定的に積み上げる「⁠アセット・アセンブラー」モデルを経営モデルにしています。

どちらを選ぶかの目安

  • 伸びている事業で任される範囲を広げたいなら、売上の伸びが大きい日本ペイントホールディングス。
  • 業績の安定を重視するなら、利益率の高い日本ペイントホールディングスのほうが景気の波に強い。

よくある質問

AGCと日本ペイントホールディングスはどちらが年収が高い?
30歳に換算した年収はAGCが約676万円、日本ペイントホールディングスが約794万円。日本ペイントホールディングスのほうが約118万円高い。
AGCと日本ペイントホールディングスはどちらが働きやすい?
当サイトの働きやすさの点数はAGCが70.1点、日本ペイントホールディングスが72.2点で、日本ペイントホールディングスが上回る。点数は残業・有休・年収・勤続などの公的データから計算したもの。

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